日経コンピュータ 2022年10月27日号 〜懲りないIT業界 多重下請けにロックイン、悪弊を正せるか〜
表紙は、「懲りないIT業界 多重下請けにロックイン、悪弊を正せるか」です。
今回は、多重下請け問題を例にユーザー企業とITベンダーがどうあるべきかという姿勢を問う記事が紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① サイバーセキュリティに対する意識変革
DDoS攻撃が安価で行えるようになってしまっている状況をうけた、「命に関わる重要インフラでない限り、『サービス停止は起こりうるもの』という共通理解が社会にあることで、DDoS攻撃対策が進む面もある」という意見が印象的でした。
限られた予算の中で、システム毎の重要度を考慮したセキュリティ対策が求められています。
印象に残ったテーマ② 多重下請け等の問題を踏まえたユーザー企業、ITベンダーの責任
契約上は再委託を禁止していた場合であっても、ユーザー側からは、ITベンダーの再委託状況を正確に把握することが難しいという問題があります。
ソースコードの帰属権等、他にも様々な委託関係の問題点が指摘されていました。
こうした問題点を踏まえて、ユーザー企業には、自社で統制を取れるように、ITベンダー側に丸投げしない姿勢が求められます。
また、ITベンダーにおいては、継続的にユーザー企業と仕事を続けていくために、ユーザー企業との約束をしっかりと守る誠実な姿勢が求められます。
印象に残ったテーマ③ 若手エンジニアの実態
AWSの全資格を取得した方や解説書を執筆した方など、様々な会社で活躍している若手エンジニア5名が紹介されていました。
その中でも、GW中毎日12時間を考察に充て、研究課題の問いを立てたら関連する論文を5~10本ほど読み漁り、仮説を見つけるまで思案を巡らせたという方の記事が印象的でした。
まとめ
ユーザー企業とIT企業が信頼しあって仕事ができる環境を作っていく必要性を感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。