継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2021年7月22日号 〜特集 SOMPO、6万人で挑むDX〜

表紙は、「SOMPO、6万人で挑むDX 技術とデータで成す「脱保険」」です。

今回はみずほのMINORIプロジェクトには及ばないものの、推定2000億程度の投資額とされているSOMPOシステムの再構築プロジェクトが紹介されていました。
超大規模プロジェクトだけあって、様々な面で学ぶことが多い記事でした。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① リアルデータのプラットフォーマーを目指す

facebookamazon等が保有しているデジタル空間でのデータではなく、事故や病気等のリアルデータに特化したプラットフォーマーをSOMPOが目指しているという記事が紹介されていました。
多数の顧客を抱えるSOMPOが持つ情報を有効活用することで、どんなサービスが受けられるようになるのか楽しみです。 

 

印象に残ったテーマ② スタートアップ企業との協業

SOMPOHDが米パランティアと協業し、形式がバラバラである、大量のリアルデータを統合したという記事も紹介されていました。
日本のベンダーでは半年かかるデータ統合を1〜2週間で完成させたというから驚きです。
他にも、様々なスタートアップ企業と協業しているようです。


これからの開発では、自前で作るのではなく、要素ごとに最適な会社、サービスを組み合わるスキルが重要であることを改めて感じました。 

 

印象に残ったテーマ③ SOMPOのエンジニア育成施策

エンジニアの成長がシステムも成長させることから、開発力の強化やキャリア形成の支援を積極に行っているという記事も紹介されていました。
特に驚きなのが、SOMPO-MIRAIのシステム要件定義、レビュー等を務めるSOMPOシステムイノベーションズの社員の半数近くがPMPを取得している点です。
会社の期待・支援にしっかりと社員が応えており、非常に意識が高い良い組織だと思いました。 

 

まとめ

今回はSOMPOにおけるDXを学ぶことができ、非常に有用でした。

他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2021年7月8日号 〜特集 「DXのエンジン」を作ろう〜

表紙は、「「DXのエンジン」を作ろう 先進9社に見る次世代IT基盤」です。

東京海上日動火災保険三越伊勢丹などのDXが進んでいる9社のIT基盤が紹介されていました。
クラウドサービスの多様なツールを組み合わせて構成されており、クラウドサービスの勉強が欠かせないと感じさせられる記事でした。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① 仕様変更に潜む訴訟リスクへの対策

「野村-IBM裁判」を例に、仕様変更が原因でプロジェクトが失敗した場合の訴訟リスクを低減するポイントが紹介されていました。
そのポイントは以下の通りです。

  • 概要設計までに要件を固める必要があることをユーザー企業に強く訴える。その上で、要件定義書と概要設計書に双方の責任者が署名捺印し、仕様凍結を合意する。
  • 仕様凍結後の追加要件に対しては、追加見積もりやスケジュール遅延が生じる旨をITベンダーがユーザーに正しく伝える。

今後、DX推進が進む中で、これまで以上に仕様変更が多くなるでしょうから、こういった基本行動をしっかりと理解しておきたいものです。

 

印象に残ったテーマ② DXを成功させるための次世代IT基盤

DXを成功させるために重要な次世代のIT基盤が数多く紹介されていました。

具体的には、素早くサービスを生み出し、改善を続けるためのDevOps基盤や、社外・社内から様々な情報を集め、ビジネス・サービスの改善に活かすデータ分析基盤、既存システムと連携するための連携基盤の構成が紹介されていました。

それぞれ、正しく、素早く設計するために、クラウドサービスで提供されているツールを幅広く知っておく必要があるなと感じました。

 

印象に残ったテーマ③ ブロックチェーン技術の活用例

NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン、証明証に相当するデータを偽造できない形で、誰でも参照できる形で保管したデータ)がニュースになることが多くなってきました。
NFTはブロックチェーン技術により成り立っていますが、このブロックチェーン技術でデジタル社債や住民票のペーパーレス化を実現しようとしているということが紹介されていました。

すべてのデータがデジタルで安全に管理できるようになることで、これまで紙でのやりとりにより無駄が生じていた事務の効率化も期待できます。
どんどん紙からデジタルに移行していってほしいものです。

 

まとめ

DX成功の鍵となるIT基盤には様々な技術が使われており、勉強が必要だと感じました。

他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2021年6月24日号 〜特集 残り1年、人ごとではない「脱クッキー」〜

表紙は、「残り1年、人ごとではない「脱クッキー」 グーグル・アップルが先導する未来」です。
昨今様々なWEBサイトで同意を求められるようになったクッキーの提供可否に関して背景を知ることができる記事が紹介されていました。

 

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① みずほ銀行ATM障害 DBMSの動作が落とし穴に

2021年2〜3月にニュースを賑わせたみずほ銀行の障害報告に関する記事が掲載されていました。
障害報告書によると、DBのインデックスファイルがメモリー容量を超過したことにより、その後のエラーを引き起こしてしまったようです。
この原因だけ読むと初歩的なミスに感じますが、みずほ銀行MINORIで、様々な種類のOS、データベースが使われていることにより運用が非常に複雑になってしまっていることにも問題があったと述べられています。

この記事から、マルチベンダーで開発する場合においても、運用フェーズを見据えてソフトウェアを統合し、運用を簡略化するように設計する重要性を感じました。

 

印象に残ったテーマ② 脱クッキーの動き

日本企業のネット戦略に、脱サードパーティークッキーの動きと、改正個人情報保護法の施行に伴うWeb利用データの同意取得に関する規制という二つのタイムリミットが迫っています。
特に脱サードパーティークッキーはネット広告事業に大きな影響を与えるものであり、グーグルとその他企業間でサードパーティークッキーの次の技術に関する派遣争いがスタートしています。
現状、グーグルのFLoCとその他企業のUnified ID 2.0の二つが2大勢力ですが、どちらも浸透するまでには険しい道が待ち構えています。
どの技術が標準となるか、今後の動向に注目です。

 

印象に残ったテーマ③ ファミリーマートの外国籍人材の採用アプリ

大手コンビニチェーンの中でファミリーマートの外国籍人材の採用率は目を見張るものがありますが、その理由が本書を読んで分かりました。
ファミリーマート在留カードの内蔵ICチップを活用し、アプリで就労可否を判定できるようにしているようです。
これにより、就労可否の判定が複雑な外国籍人材の採用において、法令違反を防いでいます。
コンビニ業界を取り巻く、人手不足という大きな問題に取り組んでいる良い事例だと思います。
 

まとめ

プライバシーを守ることも重要ですが、WEBサイトが使いづらくならないことを願うばかりです。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

【書評】ハーバード・ビジネス・レビュー 2021年 7月号  〜バーンアウトの処方箋〜

表紙は、「熱意や使命感に満ちた人を潰さない バーンアウトの処方箋」です。

コロナ禍により、過酷な労働を強いられている医療従事者や、テレワークにより仕事とプライベートの切り替えが不明確になったビジネスマン等に、バーンアウトの症状が多く見られています。
このバーンアウトにどのように立ち向かうべきかというのが今回の主題です。
非常に参考になる情報が紹介されているので、是非読んでみてください。

 

 

印象に残ったテーマ① バーンアウトを打破する方法

バーンアウトを打破するためには

  • 目的意識を持つ
  • 業務量がこなせる範囲である
  • 職場でメンタルヘルスを話題にしても構わないと感じる
  • 親身なマネージャがいる
  • 家族や友人とのつながりを強く意識する

ことが重要なようです。
マネージャはこれらのことを意識して、部下を管理することが必要ということですね。

 

印象に残ったテーマ② ファイザーの驚異的なスピードでのコロナワクチン開発

通常数年かかるワクチン開発の世界において、新型コロナウイルスのニュースが世に出てから、わずか8ヶ月という短期間でコロナワクチンの開発を成し遂げたファイザーの軌跡が紹介されていました。

プロジェクトXの題材かのような、非常に躍動感がある記事でした。

患者のことを第一に考える経営陣、専門的な知見を持った優秀で、自己犠牲を厭わない社員、他国の企業とグローバルに協業できる文化の全てが揃って初めて成し遂げられた偉業であることが分かりました。

このファイザーの記事から

  • 全員で同じ使命感を共有すること
  • 非常に高いが、実現可能な目標を設定すること
  • 目標を疎外するお役所的な仕事を取り除き、社員の仕事に自由度を持たせること
  • 頑張る期間が長期間になりすぎないこと

が重要であることが分かりました。

非常にモチベーションが上がる記事ですので、是非読んでみてください。

 

印象に残ったテーマ③ バーンアウトは必ずしもマイナス面だけではない

本号ではバーンアウトに至らないための数々の手法が紹介されていましたが、バーンアウトを経験することで、後の仕事への関わり方や個人の価値観の変化などにつながる可能性があるようです。

具体例として、ベンチャー投資プラットフォームのサークルアップ創業者の事例が紹介されていました。
この事例を読むと、現在バーンアウトに苦しんでいる人も前向きになれるのではないでしょうか。
バーンアウトかもしれないと感じている方は是非読んでみてください。

 

まとめ

多くの組織でバーンアウトが問題になっていることが分かりました。

非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2021年6月10日号 〜特集 紙をなくそう 異次元の業務効率化へ〜

表紙は、「紙をなくそう 異次元の業務効率化へ」です。
政府主導のシステム開発や、ペーパーレスによる業務効率化の例等が紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① 三井住友フィナンシャルグループのDX

三井住友フィナンシャルグループの最高デジタルイノベーション責任者(CDIO)を務める谷崎勝教氏のインタビューが紹介されていました。
本号では、三井住友銀行の通帳ペーパーレスや三井住友ファイナンス&リースのAI OCRアプリ等、三井住友フィナンシャルグループのDXが多く紹介されていました。
このようにDXをうまく推進している企業のトップなので、技術系出身かと思いきや、資産運用等の市場部門出身のようです。
DX推進には単なる技術力だけなく、業務に対する深い理解が必要なのでしょうね。 

 

印象に残ったテーマ② RPA導入の弊害

DX推進においてRPAを導入するケースが多く見られ、良い面しか見えていませんでしたが、実は負の面があるということが紹介されていました。
それは、RPAで作業を自動できることにより、ダメなプロセスをそのまま残してしまうといった問題です。
この問題を解消するために、企業には、自社の課題と最終的な目標を明確にしてから、RPAを導入し、継続的に改善を続けることが求められています。
また、管理者不在の野良RPAが問題となるケースも増えているようですので、RPA導入時にはその後の管理まで含めて計画を立てたいものです。

 

印象に残ったテーマ③ 悪質さ増すランサムウェア攻撃

昨今頻繁に発生しているランサムウェア被害を例に、高度化するランサムウェア攻撃の特徴が紹介されていました。
その中でも、RaaS(ランサムウェア・アズ・ア・サービス)が印象的でした。
SaaS、PaaS等、サービス化されたものは、万人にメリットのあるものという印象がありましたが、RaaSは首謀者が開発したランサムウェアを複数のアフィリエイトと呼ばれる攻撃の実動部隊が利用し、ランサムウェア攻撃を仕掛けるという負のサービスです。
ランサムウェア攻撃はどんどん高度化しているので、一人一人がセキュリティに対する意識をしっかりと持ち、被害に遭わないように注意が必要です。 

 

まとめ

ランサムウェア被害にあって、社会の信用を失わないようにしたいものです。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2021年5月27日号 〜特集 ジョブ型IT人材の光と影〜

表紙は、「ジョブ型IT人材の光と影 脱・日本型、デジタル組織の体質改善へ」です。
DX推進に向けて各社でジョブ型の採用が進んでいるというテーマが紹介されていました。
本号では、その他に、あまり馴染みのない最新トレンドが多く紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① マイクロソフトの最新動向

マイクロソフトのセキュリティ対策と、サーバの冷却技術が紹介されていました。

セキュリティ対策では、パスワードレスとコンフィデンシャルコンピューティングが紹介されていました。
パスワードレスでは、従来のパスワード認証とは異なり、ログオンする際にIDだけを入力し、パスワードを入力しません。
代わりに、スマホ等にインストールした認証アプリで認証し、確認が取れた場合のみ、ログオンが許可されます。

また、コンフィデンシャルコンピューティングは、従来のクラウド利用時に問題視されていた、クラウド事業者からは機密情報にアクセスしうるという問題を解決するための技術です。
コンフィデンシャルコンピューティングにより、アプリケーションや仮想マシンが使用するメモリー上のデータが常時暗号化されることで、他のアプリケーションやユーザーからデータが保護されます。

さらにサーバの冷却技術として、液浸サーバが紹介されていました。
マザーボード全体を液体冷媒の入った水槽に沈めることで、プロセッサーなどを冷却します。
これにより、低電力、故障率低下を実現できる可能性があるようです。
この仕組みがうまくいくと、データセンターの人員削減も実現できるようですので、今後の動向に注目です。

 

印象に残ったテーマ② 仮想発電所(VPP)市場の過熱

仮想発電所(VPP)は、様々な場所に分散するエネルギーリソースをITで統合的に制御し、あたかも一つの発電設備のように機能させる仕組みです。
太陽光発電風力発電など小規模な再生可能エネルギーが生み出す電力を提供する事業者にとって、不可欠なシステムのようです。

様々分野で仮想化事例がありますが、電力市場でも仮想化技術が利用されていることが印象に残りました。

 

印象に残ったテーマ③ NFTブーム

メルカリやGMOがNFT事業に参入を表明した記事が紹介されていました。
NFTには、複製できない、唯一無二で代替がきかない、正しいデータであることやデータの所有権を証明できる、発行した個数や回数を記録できるといった特徴があります。
この技術を活用して、デジタルコンテンツの取引を活性化させようとしているようです。
NFTを活用したどんなビジネスが今後生まれるのか注目です。 

 

まとめ

馴染みのない最新技術を多く知ることができました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

【書評】ハーバード・ビジネス・レビュー 2021年 6月号  〜変わる営業〜

表紙は、「変わる営業」です。

コロナ禍により顧客を取り巻く環境が激変し、購買プロセスにも大きな変化をもたらしています。
そうした変化に営業はどのように対応していくべきかというのが今回のテーマです。
変わる営業といいつつ、営業の本質を考えると、実際には今も昔も営業への取り組み方は変わらないということが見えてきます。
非常に参考になる情報が紹介されているので、是非読んでみてください。 

 

 

印象に残った記事① 営業の介在価値は顧客の目標達成にある

リクルート社長「北村吉弘氏」いわく、営業には次の2つの意味が含まれています。

  • 肩書きとしての営業
  • 営利を目的に業務を遂行する、行為としての営業

肩書きとしての営業は、営業職の人にしか関係ありませんが、行為としての営業は営利企業に勤める全ての人に関係しています。

一般的に営業というと単にあるものを売るというイメージがあります。
しかし、実際には、行為としての営業を行う上で重要なことは、顧客の目的を理解することです。
この点を踏まえて、リクルートでは、顧客の目的を正しく把握し、課題を見つけ、解決方法を含めて提案して「売った」仕事が評価されるようです。

 

印象に残った記事② 品質とは顧客満足である

神戸市に本社を置く医療機器メーカーのシスメックス社長「家次恒氏」のインタビューが紹介されていました。
営業利益率20%前後と高い水準を保っており、好調な企業です。

リクルートと同様に、シスメックスでも顧客の課題(困りごと)を適切に収集し、その解決策を考え、全体でのコスト最適化を図ったトータルソリューションとして売り込むことを重視しているようです。

また、顧客との接点を多く持つという点も重視しているようです。
好調な企業の営業スタイルには共通性があるのですね。

 

印象に残った記事③ 優れたトップ営業の定義

営業のタイプが5つ紹介されていました。
その中で、定期的に顧客と面会してビジネスの詳細を話し合い、戦略的な関係性を築くグロースチャンピオンが最も成果が高い営業のタイプのようです。
ただし、どの営業タイプが向いているかは顧客との関係性によるため、5つの営業タイプを適切に使い分けることが重要と述べられていました。
営業を率いるリーダーはこの点をしっかりと認識したいものです。

 

まとめ

顧客をしっかりと見て営業することが重要ということですね。
他にも非常にためになることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。