継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2021年6月10日号 〜特集 紙をなくそう 異次元の業務効率化へ〜

表紙は、「紙をなくそう 異次元の業務効率化へ」です。
政府主導のシステム開発や、ペーパーレスによる業務効率化の例等が紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① 三井住友フィナンシャルグループのDX

三井住友フィナンシャルグループの最高デジタルイノベーション責任者(CDIO)を務める谷崎勝教氏のインタビューが紹介されていました。
本号では、三井住友銀行の通帳ペーパーレスや三井住友ファイナンス&リースのAI OCRアプリ等、三井住友フィナンシャルグループのDXが多く紹介されていました。
このようにDXをうまく推進している企業のトップなので、技術系出身かと思いきや、資産運用等の市場部門出身のようです。
DX推進には単なる技術力だけなく、業務に対する深い理解が必要なのでしょうね。 

 

印象に残ったテーマ② RPA導入の弊害

DX推進においてRPAを導入するケースが多く見られ、良い面しか見えていませんでしたが、実は負の面があるということが紹介されていました。
それは、RPAで作業を自動できることにより、ダメなプロセスをそのまま残してしまうといった問題です。
この問題を解消するために、企業には、自社の課題と最終的な目標を明確にしてから、RPAを導入し、継続的に改善を続けることが求められています。
また、管理者不在の野良RPAが問題となるケースも増えているようですので、RPA導入時にはその後の管理まで含めて計画を立てたいものです。

 

印象に残ったテーマ③ 悪質さ増すランサムウェア攻撃

昨今頻繁に発生しているランサムウェア被害を例に、高度化するランサムウェア攻撃の特徴が紹介されていました。
その中でも、RaaS(ランサムウェア・アズ・ア・サービス)が印象的でした。
SaaS、PaaS等、サービス化されたものは、万人にメリットのあるものという印象がありましたが、RaaSは首謀者が開発したランサムウェアを複数のアフィリエイトと呼ばれる攻撃の実動部隊が利用し、ランサムウェア攻撃を仕掛けるという負のサービスです。
ランサムウェア攻撃はどんどん高度化しているので、一人一人がセキュリティに対する意識をしっかりと持ち、被害に遭わないように注意が必要です。 

 

まとめ

ランサムウェア被害にあって、社会の信用を失わないようにしたいものです。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2021年5月27日号 〜特集 ジョブ型IT人材の光と影〜

表紙は、「ジョブ型IT人材の光と影 脱・日本型、デジタル組織の体質改善へ」です。
DX推進に向けて各社でジョブ型の採用が進んでいるというテーマが紹介されていました。
本号では、その他に、あまり馴染みのない最新トレンドが多く紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① マイクロソフトの最新動向

マイクロソフトのセキュリティ対策と、サーバの冷却技術が紹介されていました。

セキュリティ対策では、パスワードレスとコンフィデンシャルコンピューティングが紹介されていました。
パスワードレスでは、従来のパスワード認証とは異なり、ログオンする際にIDだけを入力し、パスワードを入力しません。
代わりに、スマホ等にインストールした認証アプリで認証し、確認が取れた場合のみ、ログオンが許可されます。

また、コンフィデンシャルコンピューティングは、従来のクラウド利用時に問題視されていた、クラウド事業者からは機密情報にアクセスしうるという問題を解決するための技術です。
コンフィデンシャルコンピューティングにより、アプリケーションや仮想マシンが使用するメモリー上のデータが常時暗号化されることで、他のアプリケーションやユーザーからデータが保護されます。

さらにサーバの冷却技術として、液浸サーバが紹介されていました。
マザーボード全体を液体冷媒の入った水槽に沈めることで、プロセッサーなどを冷却します。
これにより、低電力、故障率低下を実現できる可能性があるようです。
この仕組みがうまくいくと、データセンターの人員削減も実現できるようですので、今後の動向に注目です。

 

印象に残ったテーマ② 仮想発電所(VPP)市場の過熱

仮想発電所(VPP)は、様々な場所に分散するエネルギーリソースをITで統合的に制御し、あたかも一つの発電設備のように機能させる仕組みです。
太陽光発電風力発電など小規模な再生可能エネルギーが生み出す電力を提供する事業者にとって、不可欠なシステムのようです。

様々分野で仮想化事例がありますが、電力市場でも仮想化技術が利用されていることが印象に残りました。

 

印象に残ったテーマ③ NFTブーム

メルカリやGMOがNFT事業に参入を表明した記事が紹介されていました。
NFTには、複製できない、唯一無二で代替がきかない、正しいデータであることやデータの所有権を証明できる、発行した個数や回数を記録できるといった特徴があります。
この技術を活用して、デジタルコンテンツの取引を活性化させようとしているようです。
NFTを活用したどんなビジネスが今後生まれるのか注目です。 

 

まとめ

馴染みのない最新技術を多く知ることができました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

【書評】ハーバード・ビジネス・レビュー 2021年 6月号  〜変わる営業〜

表紙は、「変わる営業」です。

コロナ禍により顧客を取り巻く環境が激変し、購買プロセスにも大きな変化をもたらしています。
そうした変化に営業はどのように対応していくべきかというのが今回のテーマです。
変わる営業といいつつ、営業の本質を考えると、実際には今も昔も営業への取り組み方は変わらないということが見えてきます。
非常に参考になる情報が紹介されているので、是非読んでみてください。 

 

 

印象に残った記事① 営業の介在価値は顧客の目標達成にある

リクルート社長「北村吉弘氏」いわく、営業には次の2つの意味が含まれています。

  • 肩書きとしての営業
  • 営利を目的に業務を遂行する、行為としての営業

肩書きとしての営業は、営業職の人にしか関係ありませんが、行為としての営業は営利企業に勤める全ての人に関係しています。

一般的に営業というと単にあるものを売るというイメージがあります。
しかし、実際には、行為としての営業を行う上で重要なことは、顧客の目的を理解することです。
この点を踏まえて、リクルートでは、顧客の目的を正しく把握し、課題を見つけ、解決方法を含めて提案して「売った」仕事が評価されるようです。

 

印象に残った記事② 品質とは顧客満足である

神戸市に本社を置く医療機器メーカーのシスメックス社長「家次恒氏」のインタビューが紹介されていました。
営業利益率20%前後と高い水準を保っており、好調な企業です。

リクルートと同様に、シスメックスでも顧客の課題(困りごと)を適切に収集し、その解決策を考え、全体でのコスト最適化を図ったトータルソリューションとして売り込むことを重視しているようです。

また、顧客との接点を多く持つという点も重視しているようです。
好調な企業の営業スタイルには共通性があるのですね。

 

印象に残った記事③ 優れたトップ営業の定義

営業のタイプが5つ紹介されていました。
その中で、定期的に顧客と面会してビジネスの詳細を話し合い、戦略的な関係性を築くグロースチャンピオンが最も成果が高い営業のタイプのようです。
ただし、どの営業タイプが向いているかは顧客との関係性によるため、5つの営業タイプを適切に使い分けることが重要と述べられていました。
営業を率いるリーダーはこの点をしっかりと認識したいものです。

 

まとめ

顧客をしっかりと見て営業することが重要ということですね。
他にも非常にためになることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2021年5月13日号 〜特集 デジタル就活新時代 22年新卒のニューノーマル採用〜

表紙は、「デジタル就活新時代 22年新卒のニューノーマル採用」です。

今年度もコロナが常態化してしまっていることから、オンラインを最大限活用した就活が一般的になってきているという記事が紹介されていました。
その他、企業のシステム開発の動向や、新世代のプログラミング言語などが紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① 日本郵便の基幹業務系システムの大規模刷新

日本郵便が1800億円を投資し、基幹業務系システムを刷新するという記事が掲載されていました。
2021年4月プロジェクト着手、2024年春稼働の予定とのことです。
この1800億円全てがシステム開発費用ではないのかもしれませんが、仮に全てがシステム開発費用だとすると、金額に対して、開発期間が非常に短いプロジェクトではないかと思います。

単純に比較はできませんが、同号で紹介されていた、「りそな銀行がローコード開発で開発工期を半減した」という、開発工期を大幅に短縮した画期的なプロジェクトであっても、百数十億規模の投資額に対し、7ヶ月の開発期間がかかっています。

このように他プロジェクトと比べて非常に短納期の開発をこの期間でやりきるために、日本郵便がどのような戦略を立てているのか気になります。

 

印象に残ったテーマ② ワークマンのAI発注DX

作業服大手ワークマンが、AIを使い、販売実績や在庫数などの条件から最適な発注数を導く発注システムに刷新するという記事が掲載されていました。

見栄え良い売り場をつくるために売れない商品も陳列しないといけないという店舗の事情も考慮し、商品の売れ行きに応じて適切なアルゴリズムで処理するという工夫がなされています。

まだシミュレーション段階ですが、発注時間の大幅削減や、欠品率の改善といった効果も見られているようです。
ワークマンの業績を支えるフランチャイズ加盟店の負担を減らすことで、さらなる売り上げ向上を目指すという、会社の強みを理解した上でシステムを構築している良いDX事例だと思います。

 

印象に残ったテーマ③ Rust、Elixir、Go 新世代プログラミング言語の使いどころ

JavaC#C/C++Rubyなどに加え、Rust、Elixir、Goを利用する企業が増えているという記事が掲載されていました。

Rust、Goは、C/C++に比べてメモリーを安全に効率的に管理できるという特徴があります。
GoogleマイクロソフトでもOSの開発にRustの利用を検討し始めており、今後の利用シーン拡大が期待される言語です。
Elixirは大量の平行処理を安定的に実行できる特徴を有しています。
コンテンツ配信やSNSなどのWebアプリケーション開発で利用されています。

これらの言語を、SNSスマホゲーム等で使用するケースも増えていることから、サービスの特性を元に最適なプログラミング言語を選択できる能力の重要性が高まっていると感じました。

 

まとめ

多くのプログラミング言語からサービスの特製に応じた言語を選択するスキルを向上させる必要性を感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

【書評】堀江貴文「これからを稼ごう」 〜仮想通貨の成り立ちとこれからの生き方を紹介〜

本書は、単に仮想通貨で一攫千金を目指そうという本ではありません。
本書では、通貨の成り立ち、仮想通貨が生まれた経緯や使われている技術を順をおって説明してくれています。
その上で、これからの世の中で豊かに生活するための生き方を紹介してくれています。
仮想通貨に関して、初心者にもわかるように簡単に説明してくれているので、是非目を通してみてください。

 

本の紹介

著者はホリエモンです。
多くのメディアに登場している、言わずと知れた有名人です。
本書を読むと、仮想通貨に関する抵抗感が多少は薄れるのではないでしょうか。 

 

印象的なポイント① 仮想通貨の成り立ちと使われている技術

本書の前半では、ビットコインアルトコインといった仮想通貨が生まれた経緯や、その中で使われている技術が紹介されています。
仮想技術で使われている難解な技術に関して、初心者にもわかるように簡単に説明してくれています。
安全性がよくわからず仮想通貨を敬遠してきた人に関しても、本書を読み、仮想通貨の技術の大枠を理解することで、仮想通貨に手を出しやすくなるのではないでしょうか。
比較的初心者でも理解できるよう仮想通貨に関して簡単にまとめてくれているので、是非目を通してみてください。

 

印象的なポイント② 仮想通貨は安全なのか?

みんな仮想通貨が本当に安全かどうか心配だからなのかもしれない。しかし、世の中には100%の安全は存在しないので、それを気にしても仕方がない。
中略
しかし、フィアットマネーだって盗まれる可能性もあれば、銀行が潰れてしまう可能性もあるし、国がデフォルトする可能性だっていくらでもある。

本書の読者の多くが、「仮想通貨は安全なのか?」という問いに対して、何らかの回答を求めていたのではないでしょうか。
ホリエモンの回答は、「世の中には100%の安全は存在しない」です。

仮想通貨の安全性を保証するような回答を求めていた読者にとってはやや残念な回答だと思いますが、この回答はホリエモンのスタンスを色濃く反映していると思いました。
東大を中退して、起業し、様々な経験を経て、現在に至っているホリエモンにとって、「人のいうことを単に信じるのではなく、自分の頭でよく考えて、自律して行動すること」が重要なのでしょう。

こうしたホリエモンのスタンスを踏まえると、仮想通貨の安全性を単純に心配するのではなく、多少はリスクがある点を考慮して、仮想通貨をどのように扱うか、個々人がよく考えることが重要と言いたいのだと理解しました。

 

印象的なポイント③ これからを稼ごうとは?

お金の価値は下がっている。今後も下がっていくだろう。
そんな社会で、豊かになれる人は、どんな人だろうか?
答えはひとつ。お金との交換ができない独自の価値基準を持っている人だ。
中略
銘柄思考を、もとう。
役立つかどうかはさておき、あなたという銘柄に、どんな価値があるか?
金儲けを考えている時代ではないのだ。
マーケティングブランディングをしっかり見すえ、自分の銘柄をいかに高く保てるか、工夫していこう。 

現在のような飽食の時代においては、働かなくても食うに困ることは少なくなってきています。
このような、これからの時代において、どのような人が豊かになれるのでしょうか。

未だにお金に価値を見出す人が大多数を締めますが、ホリエモン曰く、お金を気にするよりも、自分独自の価値基準を持ち、その価値を高めるような行動を継続できる人が、これからの時代では豊かになることができるようです。

単に金儲けを目指すのではななく、個々人が強く抱いている価値の基準を踏まえて仮想通貨を購入したり、自分が好きなことに時間を十分にかけて能力を向上させたりといった行動が重要なのでしょう。

まとめ

仮想通貨に関して必要最低限の知識は得られたと思いました。
他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。 

日経コンピュータ 2021年4月29日号 〜特集 SIの新鉱脈 事業大手は変われるか〜

表紙は、「特集 SIの新鉱脈 事業大手は変われるか」です。

ユーザー企業主導のDX案件が増えることにより、従来型のSI事業が先細りになるだろうということが本号の主題です。
従来型のSI事業の他にDX案件を取りにいくために、DX案件に関する知識を深められる記事が多く紹介されています。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① 従来型のSIビジネスからの脱却

昨今のDX機運の高まりにより、ユーザ企業によるITシステム内製化や、ノーコード/ローコード開発ツールの利用が進んできています。
これにより、顧客から言われたことをやる従来型のSIビジネスが先細りとなる懸念が生じています。

こういった情勢を受けたSI事業大手各社の取り組みとして、「全社で各業界向けの共通サービスを構築し、グループ会社で共通サービスを利用したシステムを構築」、「DX専門会社を設立」、「DX人材の拡充」、「ローコード開発推進による顧客の内製化の支援」といった物が挙げられていました。
会社ごとに取り組みの方向性が異なるため、どういったスキルがあればこれかの時代で通用するか一概に言えませんが、少なくとも幅広い知識を得ようとする向上心だけは持ち続ける必要があることは間違い無く言えるでしょう。

 

印象に残ったテーマ② DX人材の定義

DX人材に関して、経済産業省のDXレポート2(中間取りまとめ)では、「自社のビジネスを深く理解した上で、データとデジタル技術を活用してそれをどう改革していくかについての構想力を持ち、実現に向けた明確なビジョンを描くことができる人材」と定義しています。
具体的な職種は、データサイエンティストやアーキテクト、UXデザイナー、プログラマー等、多岐にわたります。

このように多様な職種を率いてDX案件を推進する必要があるため、DXプロジェクトのリーダーは、個別プロジェクトにおいてどのようなスキルが求められており、どの職種の人がそのスキルを持っているかを幅広く把握しておく必要がありますね。

 

印象に残ったテーマ③ クボタのDX推進

農業機械等の大手であるクボタが、向こう5年でDXに1000億円を支出するという記事が紹介されていました。
クボタによるDX事例として、スマホアプリで農機の不具合箇所を表示するといったものが挙げられていました。
このアプリは、農機のダウンタイム短縮や、クボタの農機に詳しくないエンジニアに対する知識面でのサポートとして活用でき、クボタ農機の信頼性向上によるシェア拡大を目指すことができます。

まさしく、クボタ自身のビジネスを深く理解した上で、デジタル技術を活用した取り組みであり、お手本のようなDX案件だと思いました。

 

まとめ

様々な会社のDX事例を知ることができ、少しずつDX案件に対する理解が深まってきました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

【書評】ハーバード・ビジネス・レビュー 2021年 5月号  〜競争と協調 ゲームのルールを書き換える〜

表紙は、「競争と協調 ゲームのルールを書き換える」です。

同じサービスを提供する会社が溢れる世の中において、競合他社に敗れないようするために、どのような場合に協調すべきかが紹介されていました。
自社のサービス単独で成長するか、他社と協調するかを判断する際に、参考になる情報が紹介されているので、是非読んでみてください。 

 

 

印象に残ったテーマ① 競合と協調する目的と実践方法

競合同士が協調する目的には、

  • 手間や努力の重複を避けてコストを抑える
  • 単独でプロジェクトを遂行するのに対してリスクを下げられる
  • 互いの会社の技能を融通し合える

といったことが挙げられます。
良いことだらけのように思えますが、協調した際に、自社の貴重な資産を守れるかという評価が重要です。
本書では、協調して問題ないかを判断する具体的な判断基準が紹介されているので、競合他社との協調を考える際には是非目を通してみてください。 

 

印象に残ったテーマ② 競合と自力で戦うか、エコシステムで戦うか

セールスフォースに買収されたスラックを例に、独立型のアプリケーションで自力で勝負する戦略「ベスト・オブ・ブリード戦略」、複数のアプリケーションから構成されるエコシステムに参加して勝負する戦略「インテグレーテッド・バンドル戦略」のどちらで戦うべきかの基準が紹介されていました。

当たり前ではありますが、アプリケーション単独で十分に魅力的で顧客を惹きつけることができる場合は、ベスト・オブ・ブリード戦略を取ることができます。
この例として、ズームが挙げられていました。

一方、強みとしているアプリケーションと類似のサービスが世の中に存在し、しかも、競合の方が価格面等で優れている場合は、アプリケーション単独で顧客を惹きつけることは難しいため、インテグレーテッド・バンドル戦略を取る必要があります。

今回例に挙げられているスラックにとっての競合はマイクロソフトのチームズです。
チームズの方が価格面、マイクロソフトオフィスのユーザにとっての導入障壁の少なさから、スラックに対して大きく強みを持っています。

こういった状況からスラックはマイクロソフトに対抗すべくセールスフォースと協調するインテグレーテッド・バンドル戦略を選びました。

この戦略を選ぶ上で難しい点は、思い入れのある自社サービスに対して、自社の強みを過大評価しないように、いかに客観的に俯瞰して状況を分析するかだと思いました。

 

印象に残ったテーマ③ 協調の具体例

KDDIによるソフトバンク楽天との協調や、アップルによるサムスンとの協調に例が紹介されていました。
各社の経営者共に、協調の是非をよく分析し、自社の成長に結び付けていることがわかります。
特に気に留めていなかった各社の協調事例ですが、 本書を読むことで、 KDDIによるソフトバンク楽天との協調や、アップルによるサムスンとの協調がすごいことであることに気づかされました。

まとめ

競合と他の会社が協調してしまい手遅れになる前に、単独で戦うか協調するか考える必要がありますね。
非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。