継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2023年3月30日号 〜クライアント保護の新常識〜

表紙は、「サイバー攻撃被害の教訓に学ぶ クライアント保護の新常識」です。
 
今回は、クライアントを保護するための方法が紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① セキュリティ対策の常識の変化

境界型防御とウイルス対策に頼った従来のセキュリティー対策が限界に達し、「攻撃は完全に防げない」との前提に基づいたセキュリティー対策が必要なようです。
こうした前提に基づいたクライアントセキュリティー対策ツールが数多く紹介されていました。
この際、複数のツールを組み合わせて対策することが重要なようです。

 

印象に残ったテーマ② NISTのサイバーセキュリティーフレームワークが規定するフェーズ

NISTのサイバーセキュリティーフレームワークでは、サイバー攻撃に立ち向かう活動プロセスを5つのフェーズに分け、各フェーズにおける要求機能や手法などを例示しているようです。
具体的には、識別→防御→検知→対応→普及があり、EDRは検知にあたります。
まずはEDRでの対策を基本としつつ、その前後のフェーズに関する対策を考えると良いようです。

 

印象に残ったテーマ③ NTTコミュニケーションズの対策

NTTコミュニケーションズでは過去のサイバー攻撃被害の教訓として、不正侵入後の横の動きを封じるために、EDRNDR、SIEM、SOAR等、多数のセキュリティ対策ツールを組み合わせているようです。

 

まとめ

クライアントセキュリティー対策ツールの機能をしっかりと把握しておくことが重要と感じました。

他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2023年3月16日号 〜GAFAMはオワコンか〜

表紙は、「GAFAMはオワコンか 業績変調に規制網、巨大ITに転機」です。
 
今回は、GAFAMを取り巻く事業環境の変化などが紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① クラウドベースでのランサムウェア対策

オンプレADの管理者権限が奪取され、ネットワーク内のさまざまなデータにアクセスできるようになってしまうリスクを排除するために、SOMPO HDがAzure Active DirectoryMicrosoft Intuneを組み合わせたクラウドベースの対策に切り替えたという記事が紹介されていました。
このような切り替えができるかは、元々のシステム構成次第のようですが、こうした手法が今後のベストプラクティスとなっていくのか注目です。

 

印象に残ったテーマ② 曖昧なDX人材

近年、DX人材という用語を頻繁に目にしますが、DX人材を具体的に定義できていない企業が多くあるようです。
また、デジタルスキルを学んだ後に仕事にどのように活かすかが計画されていないケースが多いようです。
従業員個々人が学んだことをどう活かすかを考えておくことが必要だと感じました。

 

印象に残ったテーマ③ FaaS到来

FaaS(ファンクション・アズ・ア・サービス)を使うケースが増えているようです。
FaaSの代表格であるAWS Lambdaが活用しやすくなったことを受けて、複雑な処理でも使われるケースが増えたようです。

 

まとめ

FaaSの有効活用により、ビジネス価値を生み出す仕事に注力できるようになれば良いなと思いました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2023年3月2日号 〜激変・地銀システム共同化〜

表紙は、「激変・地銀システム共同化 「広銀ショック」が塗り替える勢力図」です。
 
今回は、地銀システムの勢力図や暗号化技術のリスクなどが紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① 暗号が破られる危険性

将来、量子コンピューターの技術進歩により、RSA暗号楕円曲線暗号が解読されるリスクがあることが紹介されていました。
その対策として、耐量子計算機暗号(Post-Quantum Cryptography,PQC)に置き換える必要があるようです。
CRYPTRECは2023年4月にPQCの紹介や実装方法を記載したガイドラインを公開する計画があるようです。

 

印象に残ったテーマ② 内製化の理由の誤り

企業が内製化を進める理由として、「コスト削減」が最も多くなってしまっているという記事が紹介されていました。
この理由では、単にエンジニアを安く雇えれば良いという話になってしまい、本来の趣旨であるビジネス変化への対応力を強化する趣旨から外れてしまっています。
こうした認識の誤りが起きないように、内製化の目的を正しく理解しておきたいものです。

 

印象に残ったテーマ③ 広銀ショックが塗り替える勢力図

広島銀行日本IBMの「Flight21」からNTTの「MEJAR」に2030年度をめどに乗り換えるという記事が紹介されていました。
広島銀行が乗り換えることとした理由は、「MEJARのオープン化に向けた道筋が明確だったこと」、「コスト削減」、「経営方針の違い」のようです。
こうしたことから、ITベンダーとして提案するときには、顧客が望む将来像を正しく理解し、その実現の道筋をしっかりと示すことが重要であると感じました。

 

まとめ

量子コンピューターにより生じるリスクへの対応を把握しておく必要性を感じました。

他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2023年2月16日号 〜世界へ飛び出せ 気鋭のテックスタートアップ〜

表紙は、「世界へ飛び出せ 気鋭のテックスタートアップ」です。
 
様々な日本のスタートアップ企業の海外展開戦略が紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① デジタルスキル標準公開

経済産業省情報処理推進機構IPA)が DX推進スキル標準とDXリテラシー標準をセットにしたデジタルスキル標準を2022年12月に公開したようです。
デジタルスキル標準は、ビジネスパーソン個人にとっての学習指針、DX(デジタル変革)を進める企業にとっての人材を育成・確保する際の指針となるようです。

 

印象に残ったテーマ② デジタルアダプションツールの利用拡大

システムの使い勝手を高めて、利用者が最初から適切に使いこなせるようにするために、デジタルアダプションツールを導入する企業が増えているようです。
このツールは、利用者が新システムを使いこなせるようになるまでの時間を短縮したり、利用者からシステム管理者への問い合わせ件数を減少させる効果が狙えるようです。
また、利用者の操作を可視化して、利用者のニーズの把握にも活かせるようです。

 

印象に残ったテーマ③ 経営者はデジタルを学ぶ努力を

IPA理事長のインタビューが紹介されていました。
その中で、ソフトバンクグループ会長の孫正義さんのようなトップ級の経営者はよく勉強しているものの、そうした経営者は日本には少ないというコメントが印象的でした。

 

まとめ

デジタルスキル標準をもとに、今後の勉強の戦略を立てたいと思いました。

他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

【書評】ビル・パーキンス「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」 〜金・時間・健康を最大化する方法を紹介〜

昨今のFIREブームでお金を節約し、早期リタイアを目指す生き方が持て囃されていますね。
本書はそうした、お金を得るために、若い内の貴重な時間を犠牲にする生き方とは全く異なる生き方を提唱してくれています。
本書を読むと、お金・時間・健康のバランスを取り、後悔の無い生き方を送りたいと思うのでは無いでしょうか。

 

本の紹介

本書の著者「ビル・パーキンス」氏は 、会社のCEOにしてミリオネア。映画監督、俳優、ポーカーの名手と非常に多方面で活躍されている方のようです。こうした人生を楽しみ尽くしている方の生き方は非常に参考になるのではないでしょうか。

 

印象的なポイント① 今しかできないことに、惜しみなく金を使え

いましかできないことに金を使う。
それこそが、この本で伝えたいことの核だ。
90歳になって水上スキーを始めるのは難しい。今それを我慢すれば、その分の金は貯まるだろう。だが、十分な金を得たときには、すでにそれができない年齢かもしれない。過去に戻って時間を取り戻すこともできない。
金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだ。金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことのほうが、はるかに大きな問題ではないだろうか。

 

これまでの人生で、「お金が貯まった時にやろう」と我慢してきたことはないでしょうか。
振り返ってみて、やらなくて正解だったなと思うものは問題ありませんが、やっておけばよかったなと後悔することはないでしょうか。
人生を最大限楽しむ為に、数年後にも本当にやるチャンスがあるかしっかりと考えて、後悔ない選択をしたいものです。
 

印象的なポイント② 記憶の配当を大事にする

金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれているのだ。
 
昔の友達と集ると、昔の遊びの話等、同じ話で、何度でも盛り上がれるようなことってありますよね。
こうした話題の種となる経験は、定年後よりも、人生の早い段階でできた方が、その後の人生で何度も味わうことができお得です。
こうした記憶の配当を意識して、早め早めに色々と経験してみる重要性を感じました。

 

印象的なポイント③ 死ぬ前に後悔することトップ2

最大の後悔は、「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」であった。他人が望む人生ではなく、自分の心の赴くままに夢を追い求めればよかった、と。
(中略)
実際、ウェアが患者から聞いた後悔のなかで2番目に多かったのは(男性の患者では1位だった)は、「働き過ぎなかったらよかった」だ。

 

これらのことに後悔しないように、その時々しかできないことを確実にやり逃さないように生きていきたいと感じました。
 

まとめ

毎日漫然と働いて、自分の人生の大切な時間を浪費してしまっていることを戒める内容でした。

他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2023年2月2日号 〜DXの心得 成功を招く粒よりのアドバイス75〜

表紙は、「DXの心得 成功を招く粒よりのアドバイス75」です。
 
今回は、DXに取り組む際のアドバイスが多く紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① DXの心得

DX先進企業7社から得た、DX推進や人材活用に関する課題に対する75の心得が紹介されていました。
体制構築からDX完遂後に次のプロジェクトにつなげるまでの幅広い心得が紹介されていました。

 

印象に残ったテーマ② AIオンデマンド交通

不採算により地元のバスが廃止された地域等でAIオンデマンド交通が増え始めているという記事が紹介されていました。
タクシー等の他のビジネスと競合してしまうといった問題もあるため、簡単には導入できるものではないようですが、ITを活用して各地域の課題を解決している素晴らしい取り組みだと感じました。

 

印象に残ったテーマ③ サイバー演習

NISC/NCA連携分野横断的演習の内容が紹介されていました。
演習では、様々な攻撃への対処から被害を受けた後の対応まで確認されたようです。
こうした演習を各社が定期的に実施することが重要だと感じました。

 

まとめ

サイバー演習の内容が非常に高度で、勉強が必要だと感じました。

他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

日経コンピュータ 2023年1月19日号 〜「DX人的資本」の育て方 デジタル競争力の土壌を耕す〜

表紙は、「DX人的資本」の育て方 デジタル競争力の土壌を耕す」です。
 
今回は、DX推進のためのデジタル人材育成の取り組み事例等が紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① パブリッククラウドの市場支配力が一層強固に

2026年にはパブリッククラウドが1兆ドル市場に膨れ上がるという予測が紹介されていました。
ハイパースケーラーのパブリッククラウドは最新技術への取り込み速度が他を圧倒しており、これらの企業が提供するクラウドサービスの付加価値がどんどん高まっていくため、ハイパースケーラーによるクラウド市場の寡占化がどんどん進んでいく可能性があるようです。

 

印象に残ったテーマ② ジョブ型雇用をめぐる誤解

海外で採用されているジョブ型雇用と日本が目指すジョブ型雇用は異なるという内容が紹介されていました。
海外では、対象のジョブが不要になれば人を解雇するのが一般的であり、未経験者を採用しないことが一般的になっています。
一方、日本の制度上、解雇が容易ではないことから、海外のジョブ型雇用を単純に真似することはできません。
そうした中で、上司との面談を増やす等により、本人のスキルや希望するスキルと会社として必要なジョブやスキルとのマッチングを高める方策が紹介されていました。
この方策によって、社員のエンゲージメントが高まり、会社の売り上げアップにつながることが期待されるのではないでしょうか。

 

印象に残ったテーマ③ システム開発における人員配置の変化

従来のシステム開発ではPMを筆頭として、その下にSE等が控えるピラミッド型のシステム開発体制でしたが、今後は、顧客の課題解決に短期間で答える必要があることから、フェーズによって登場人物が変わるタイムライン形式になりつつあるという意見が紹介されていました。
これにより、アサインされるメンバーの視点からすると、ある程度長期間のプロジェクト期間中に一定のスキルが求められていた状況から、刻々と求められるスキルが変わる状況に変化することから、一層のリスキリングが必要となるのではないでしょうか。

 

まとめ

日本のジョブ型雇用がどのような姿になるのか楽しみだと思いました。

他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。