継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2021年7月8日号 〜特集 「DXのエンジン」を作ろう〜

表紙は、「「DXのエンジン」を作ろう 先進9社に見る次世代IT基盤」です。

東京海上日動火災保険三越伊勢丹などのDXが進んでいる9社のIT基盤が紹介されていました。
クラウドサービスの多様なツールを組み合わせて構成されており、クラウドサービスの勉強が欠かせないと感じさせられる記事でした。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① 仕様変更に潜む訴訟リスクへの対策

「野村-IBM裁判」を例に、仕様変更が原因でプロジェクトが失敗した場合の訴訟リスクを低減するポイントが紹介されていました。
そのポイントは以下の通りです。

  • 概要設計までに要件を固める必要があることをユーザー企業に強く訴える。その上で、要件定義書と概要設計書に双方の責任者が署名捺印し、仕様凍結を合意する。
  • 仕様凍結後の追加要件に対しては、追加見積もりやスケジュール遅延が生じる旨をITベンダーがユーザーに正しく伝える。

今後、DX推進が進む中で、これまで以上に仕様変更が多くなるでしょうから、こういった基本行動をしっかりと理解しておきたいものです。

 

印象に残ったテーマ② DXを成功させるための次世代IT基盤

DXを成功させるために重要な次世代のIT基盤が数多く紹介されていました。

具体的には、素早くサービスを生み出し、改善を続けるためのDevOps基盤や、社外・社内から様々な情報を集め、ビジネス・サービスの改善に活かすデータ分析基盤、既存システムと連携するための連携基盤の構成が紹介されていました。

それぞれ、正しく、素早く設計するために、クラウドサービスで提供されているツールを幅広く知っておく必要があるなと感じました。

 

印象に残ったテーマ③ ブロックチェーン技術の活用例

NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン、証明証に相当するデータを偽造できない形で、誰でも参照できる形で保管したデータ)がニュースになることが多くなってきました。
NFTはブロックチェーン技術により成り立っていますが、このブロックチェーン技術でデジタル社債や住民票のペーパーレス化を実現しようとしているということが紹介されていました。

すべてのデータがデジタルで安全に管理できるようになることで、これまで紙でのやりとりにより無駄が生じていた事務の効率化も期待できます。
どんどん紙からデジタルに移行していってほしいものです。

 

まとめ

DX成功の鍵となるIT基盤には様々な技術が使われており、勉強が必要だと感じました。

他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。