継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2022年5月12日号 〜技術的負債に向き合う〜

表紙は、「技術的負債に向き合う DXの足かせ解消へ、終わりなき道」です。

様々な企業が抱える技術的な負債の問題に、大手企業がどのように取り組んでいるのかが紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① アスクルのDX推進

アスクルにおけるビッグデータの活用や内製化への取り組みが紹介されていました。

  • ビッグデータを活用することで、業界の一般的な販売方法よりも良い販売方法が見つかった。
  • 内製化を進めることで、2種類の仮説を比較検証するABテストを大量にこなしやすくなる。

といった効果が得られるようです。
今後の業績が気になるところです。

 

印象に残ったテーマ② DXの足かせに立ち向かう

システムのブラックボックス化が引き起こす技術的負債の問題に日本企業が真剣に向き合い始めたという記事が紹介されていました。
その中で、クックパッドのフロントエンドとバックエンドに「BFF(バックエンド・フォー・フロントエンド)」と呼ぶ新たな緩衝地帯を設ける手法が印象的でした。
BFFを設けることで、変化の激しいユーザ向けの画面の改善がしやすくなります。
過去の日経コンピュータの記事で、生保会社が類似の手法を採用していたことからも、各社のシステム事情を踏まえて、同様の手法を取り入れる例が増えるのではないでしょうか。

 

印象に残ったテーマ③ 経済安全保障によるITへの影響

経済安全保障推進法案の4つの柱が紹介されていました。

  • 重要物資の安定的な供給の確保
  • 基幹インフラ役務の安定的な供給の確保
  • 先端的な重要技術の開発支援
  • 特許出願の非公開に関する制度

具体的な内容は政省令で定めるとされており、制度の詳細や具体的な運用はまだ分からないようです。
ただ、昨今の地政学リスクの高まりを踏まえると、安全保障の枠組みの重要性が過去に類をみないほど高まっていますので、今後の法令の策定状況を注視したいものです。

 

まとめ

経済安全保障で具体的に何に取り組むこととなるのか今後の動向が気になります。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。