日経コンピュータ 2022年2月3日号 〜激変する行政システム〜
表紙は、「激変する行政システム デジタル庁は調達改革を成せるのか」です。
2022年のインフラ技術や行政システム改革等、今後の方向性が分かる記事が多数紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① 2022年のインフラ技術
ITインフラ技術の有識者5名による、2022年に注目が期待されるインフラ技術が紹介されていました。
一位「ビヨンドオーケストレーション」、二位「プライバシーコントロール」、三位「Java 17」です。
これらの中でも、コンテナの管理ツールKubernetesのようなツールを総称したビヨンドオーケストレーションが印象に残りました。
多くの企業がDX成功を目指し奮闘しているところですが、素早いシステム開発を行う上で、ITインフラも同じスピードで開発できないと成り立たない時代がきている現れではないかと思います。
印象に残ったテーマ② スパコンの一部ファイル消失
京都大学のスーパーコンピュータが保守作業のミスにより、約77テラバイトものファイルを消失した事件の原因が紹介されていました。
この中で印象的だったのは、bashはスクリプトの実行中も適時スクリプトファイルからコマンドを読み込むという仕様が、運用担当者にとっては常識だったという点です。
この件から、業界で常識とされている知識をしっかりと蓄えておく必要性を感じました。
また、本番環境での稼働中のメンテナンス作業が如何に危険かを改めて認識させられました。
事前にテスト環境でしっかりと手順を検証し、本番では検証した手順通りに実行し、想定通りの動きになっているかを確認できる手順も用意しておくことが非常に重要であると理解しました。
印象に残ったテーマ③ デジタル田園都市国家構想
デジタル大臣牧島かれん氏に対するインタビューが紹介されていました。
その中でも、デジタル田園都市国家構想が印象的でした。
5Gや公共Wi-Fi、データセンターといったデジタル基盤を国が整えた上で、それぞれの自治体の発意に基づいてプロジェクトを作り上げていくようです。
各自治体が地域住民の声をよく聞き、住民にとって便利なサービスがどんどん提供されることを期待しています。
まとめ
スーパーコンピュータの事故は他人事と思わず、注意する必要があると感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。