継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2021年3月4日号 〜特集 災害対策ITはここまで来た〜

表紙は、「特集 東日本大震災から10年 災害対策ITはここまで来た」です。

今回の号では、ITを活用した高度な災害対策や、給与デジタル払い等の最新トレンドが紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① 給与デジタル払い解禁

年間240兆円ほどあるとされる給与は、現状、大部分が銀行口座に入り、銀行の経営を支えてきました。
しかし、給与デジタル払い解禁により、電子マネー事業者も給与の受け皿を担えるようになる可能性があるという記事が紹介されていました。

銀行にとっては大打撃を受ける可能性があるニュースであるとともに、PayPayやメルペイなどの電子マネー事業者にとっては非常に大きな好機となるニュースです。
銀行口座の預金よりも、電子マネー上で管理されたお金の方が、引き出す手間が無い分、ユーザーにとても使いやすいというメリットもあります。
消費の活性化が期待されるのではないかと思います。
現金ではなく、仮想通貨利用を促すメガトレンド も感じさせられる記事でした。

 

印象に残ったテーマ② 東証の信頼回復に向けた品質に対する意識

2020年10月1日に大規模システム障害が発生した東証CIOのインタビューが紹介されていました。
社会インフラを担う会社として品質に対する意識の高さを感じさせられる記事でした。

特に、通常では発注者側がチェックしない、詳細設計書のチェックだったり、テストケースの作成を東証側が行うといった、かなり踏み込んで品質チェックをしている点が印象的でした。
これだけ高い意識で社会インフラの維持に取り組んでいる東証ですので、2度と重大障害が起こさないように期待したいものです。

 

印象に残ったテーマ③ 住友生命保険ビッグデータ活用事例

住友生命保険がAzure・AWS上に新データ基盤を構築し、データ活用に乗り出しているという事例が紹介されていました。
同様のシステムをオンプレミス環境に構築して更改・維持する場合と比べると、10年間で2〜3億円ほどのコスト削減ができる見込みのようです。
こういったコスト削減が、最終的には保険契約者の保険料引き下げといった形で一般消費者に還元されるでしょうから、素晴らしい取り組みだと感じました。
また、データ分析はAzure、機械学習AWSといったように、用途に応じてクラウドサービスを使い分けている点も印象的でした。 

 

まとめ

ようやくコロナ関連の記事も減り、DXに関する記事の割合が増えてきました。 
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。