継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2022年1月20日号 〜ベイシアグループのハリネズミ経営〜

表紙は、「ベイシアグループのハリネズミ経営 3社3様のとがったDX」です。

ベイシアグループのDXに対する取り組みが紹介されていました。
その他、みずほの障害や、マイナンバーの利用範囲拡大といった記事も紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① カインズの大規模な内製化

ベイシアグループ3社のDXに対する取り組みが紹介されていました。
特によく紹介されているカインズのDXに対する取り組みが印象的でした。

カインズCDO池照直樹氏の手腕で、事業会社でありながら180人ものIT人材を確保しています。
さらには、インドのIT最大手タタ・コンサルタンシー・サービシズとの提携も開始しているようです。
中程度のシステム会社並みの開発部隊を自社に構えることができているカインズの経済力、推進力に脱帽です。

外部に発注したら要件定義だけで3ヶ月程度かかり、その後開発してみて初めて使い物になるか分かるシステムを、内製化することで2週間程度で使い物になるか判断できるようになったようですので、内製化のメリットを十分に享受できているのではないかと思います。

印象に残ったテーマ② 失敗をとがめない文化

カインズでは、開発を失敗しても誰かの責任にすることなく、寧ろナイストライと思ってもらえるようです。
内製化により短期間で企画の効果が検証できるようになったことで、大幅に開発失敗時のダメージを小さくできたことも寄与しているのでしょう。
このことから、DXを推進するためには、まずは内製化体制を早めに構築し、開発スピードを上げることが重要なのでしょう。

 

印象に残ったテーマ③ 送信遅延を恐れて外為法に違反する送金を実行

送信遅延を恐れるあまりアンチマネーロンダリングシステムによるチェックを経ずに外為送金を実行してしまったという記事が紹介されていました。
送信遅延を起こしてしまっても非常に大きなニュースになっていたでしょうが、それを恐れるあまり、より大きな問題を起こしてしまったのでしょう。
時間がない中で非常に高度な知識を使って判断する必要があったものと思われますので、やや同情の念もありますが、法律を蔑ろにしてはなりません。
こういったケースも想定して、システム部門だけでなく、他部門も含め会社全体でトラブル発生時の訓練をしておかないといけないことが分かりました。

 

まとめ

DXが重視される時代において、今まで以上に社員のやる気が重要であるとカインズの例で感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。