継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2021年9月16日号 〜特集 MS&AD「3つのD」〜

表紙は、「特集 MS&AD「3つのD 損保のリスクにデジタルで備える」です。


MS&ADにおけるデジタル化の実例が多く紹介されており、守りの印象があった保険業会の印象が大きく変わりました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① MS&ADにおけるデジタル化の動き

自然災害の増加による保険金支払い額の増加や、自動車市場の構造変化などに伴う保険料収入の減少といった損保のリスクへの対策の鍵が紹介されていました。

その鍵がデジタル化であり、既存損保事業の業務改革であるDX(デジタルトランスフォーメーション)、損保事業以外の新規事業創出を目的としたDI(デジタルイノベーション)、スタートアップ買収などで海外の事業の拡大を狙うDG(デジタルグローバリゼイーション)の3つのDです。

具体的には、AIとドローンを活用し被害状況を調査することで、火災保険の立ち合い調査コストを大幅に下げ、さらに、保険金支払いの迅速化を目指します。
また、顧客コンタクトにAIチャットを活用したり、新入社員への損害調査実習にVRを活用したりと、最新のデジタル技術を活用する場を広げています。

また、米コネクトIQラボのアプリ「Miles」を日本向けにカスタマイズし、利用者の移動手段に応じて報酬ポイントを付与するスマートフォンアプリケーション「JREAD」の実証実験も進めているようです。

最新の技術やスタートアップ企業とのコラボレーションを積極的に行っており、デジタル化に精力的に取り組んでいるという印象を受けました。

 

印象に残ったテーマ② 配送員によるピックアップ専用店舗ダークストア

注文を受けた商品を配送員がピックアップするための専用店舗「ダークストア」が欧米を中心とした海外で急速に拡大しているようです。

これにより、注文後10分程度でスーパーの商品が届くという非常な便利なサービスが提供できるようです。
10分程度で届いてくれれば、わざわざ自分で買い物に行くよりも非常に楽で便利だと思います。

本号では、ダークストアによる即販モデルの市場リーダーを目指すOniGOが紹介されていました。
今後の成長に期待です。

 

印象に残ったテーマ③ デジタル庁始動

本号では、2021年9月1日に発足したデジタル庁に関する記事が多く紹介されていました。
デジタル庁が担当するデジタル大臣の補佐と庁の実務の取りまとめを担う特別職である「デジタル監」に、一橋大学の石倉洋子名誉教授が就任した記事や、2022年度のデジタル関連の主要な要求額が約1.1兆円になったという記事です。

デジタル庁に対する国民からの期待は高く、その分、うまくいかなかったときの批判も大きくなるでしょうが、是非とも頑張って、行政を始めとした日本社会をデジタルの力で良い方向に変革して欲しいものです。

 

まとめ

損保業界のデジタル化の動きが物凄く速いことが印象的でした。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。