継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

【書評】グレッグ・マキューン「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」 〜自分の価値を最大化する方法を紹介〜

日々の仕事において、自分の価値を最大限発揮できていると感じますか?

「自分の価値を最大限発揮できているかどうか微妙だな、、、」と感じた人には、是非本書を読んで欲しいと思います。
また、自分自身だけでなく、チームメンバーが生き生きと働けていないと感じるリーダー層にも、本書はおすすめです。 

 

本の紹介

筆者「グレッグ・マキューン」氏は、シリコンバレーコンサルティング会社THIS Inc.のCEOです。
AppleGoogleFacebookTwitterのアドバイザーも務めている凄い方です。
本書を読むことで、本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための方法論を学ぶことができます。 

 

印象的なポイント① エッセンシャル思考の定義

エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。正しいことをやりとげる技術だ。もちろん、少なければいいというものでもない。自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである。

「少なければいいというものでもない」というところが重要だと思いました。
要は、「自分の力を最大限に発揮すれば、もっと多くのことができるにもかかわらず、手を抜いて、少しのことしかしないということでは無い」ということですね。

それでは、エッセンシャル思考を体現するためには、何をすれば良いのでしょうか?
それは、「自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分」することです。

「自分の時間とエネルギー」がベースになるので、自分がどんなに頑張ってもできないことを「できる」と豪語して、引き受けても、意味がありません。
「自分の能力を把握した上で、できるかできないか微妙なところに狙いを定めて、そのことに最大限の力を注いでいくこと」がエッセンシャル思考を体現することになるのではないかと思いました。

 

印象的なポイント② 仕事の中で遊びを見出す重要性

遊びは、それ自体を目的とした行動だ。何かのためでなく、遊びたいから遊ぶ。凧あげ、歌、ボール投げ。どこにもたどり着かない行動は、一見無駄なようにも思える。しかし実は、そうした遊びこそ、人間にとって不可欠な行動なのだ。

遊んでいるとき、私たちはもっとも純粋な形で人間らしさを発揮し、自分らしさをさらけ出す。最高の思い出や、「生きている」という実感をもたらしてくれるのは、遊んでいる時間だ。遊びは発想を豊かにしてくれる。新たなアイデアが生まれ、古いアイデアが新たな命を得る。好奇心が刺激され、未知のものを知りたいという意欲がわいてくる。

仕事の中で遊びを感じることはありますか?
なかなか難しいですよね。
お金をもらって仕事をしているのだから、仕事は辛いものでなければならないと考えている人もいるのではないでしょうか。

ただ、脳の働きから考えると、「仕事=辛いもの」と考えるのはマイナスかもしれません。

自分の持てる力を最大限発揮することがプロフェッショナルですよね。
そのためには何をしないといけないのでしょうか?

遊びを感じることです。
仕事の中で遊びを感じられるように、意識していきたいと思いました。 

 

印象的なポイント③ エッセンシャル思考のリーダーはメンバーの役割を曖昧にしない

エッセンシャル思考のリーダーは、各メンバーの役割をとことん明確に規定する。あいまいな言葉は使わない。全員が自分の役割を完全に理解し、さらに自分以外の役割もすべて把握できるように、きちんと話をする。

このエッセンシャル思考のリーダーの姿勢を読んだときに、かなりのインパクトを受けました。
「全員が自分の役割を理解」に関しては、多くのリーダーが意識していることではないでしょうか。
しかし、エッセンシャル思考のリーダーにおいては、これだけでは不十分です。

「自分以外の役割もすべて把握できるように、きちんと話をする」ことが必要です。
ここまでできてこそ、初めてエッセンシャル思考を体現できていることになるのですね。

確かに、この姿勢は非常に重要だと思います。

他のメンバーの役割を理解していれば、自分自身の責任範囲も明確になります。


また、あるチームメンバーが他のメンバーに対して、「自分はこんなに忙しいのに、あの人は何もやっていないように見える。あの人の役割は何なんだろう」という疑問を抱いてしまうと、双方のチームメンバーにとって、モチベーションが下がる要因になってしまいますね。
このようなことが無いようにするためにも、メンバー全員の役割分担を明確にし、また、他のチームメンバーの役割も理解させることが非常に重要なのですね。

メンバーが他のメンバーの役割まで把握できるようにコミュニケーションを取りたいと思いました。

まとめ

働き方改革が求められて久しいですが、本質的な改革を行っている企業はまだまだ少ないのでは無いでしょうか。
このエッセンシャル思考が日本企業に広く浸透することを期待しています。 
他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。