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【書評】吉山勇樹「課長のダンドリ・リーダー術」 〜上司としての心構えを紹介〜

「残業ゼロ!チームの成果を3倍UPする」という副題の通り、仕事のテクニックを多く紹介した本です。
さらに、本書では、「上司として、どのような心構えで仕事に取り組むべきか?」というマインド面でのアドバイスも多く紹介されています。
後輩や部下に指導する立場になった時に、自分の仕事の仕方、心構えで大丈夫かを見直すために、本書を読んでみることをオススメします。

 

本の紹介

残業ゼロ!  チームの成果を3倍UPする 課長のダンドリ・リーダー術 (アスカビジネス)

残業ゼロ! チームの成果を3倍UPする 課長のダンドリ・リーダー術 (アスカビジネス)

  • 作者:吉山 勇樹
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2010/10/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

著者「吉山勇樹」氏は、ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEOです。
年間200日を超える企業・団体での研修・講演をはじめ、組織活性・業務改善・プロジェクトコンサルティングの等、幅広い活動をされています。
本書では、そんな多忙を極めているであろう著者が重視しているダンドリ・リーダー術を紹介しています。

 

印象的なポイント① チームを私物化しない

P40

あなたのアイデアや意見に対して、メンバーの理解があってはじめて、組織力が発揮されるといえます。そのためには、対立するような意見や、あなたの主張とは異なる意見と向き合い、その中で落としどころを見出していかねばなりません。

役職が与えられると、ついつい「自分はすごい人になったんじゃないか」と勘違いしてしまいそうになります。
そうすると、「自分の部下は、自分の指示を聞くべきだ」と、ジャイアン的な発想になってしまうことがあるかもしれません。
そうならないためにも、自分の行動がジャイアン的になっていないかを、定期的に反省することが有効です。

 

印象的なポイント② 上司は孤独と心得る

P42

上司は孤独です。(中略)
まさに孤独な己との戦いに勝ち抜かねばなりません。
いちいち滅入っていては、キリがありません。「課長たるもの、日々自分と戦わねば、先はないもの」と心得、逆に成長の好機だという発想の転換を行ってみましょう。

難しい仕事、つらい仕事をしないといけない場面ってありますよね。


そういったときに、上司と言えど、人間です。
「やりたくないなー」と思うことはありますよね。


こういった場面を乗り切るコツは、「ピンチは自分の成長のチャンス」として捉えることです。
ついつい忙しく、辛い仕事が続くとネガティブな感情な支配されそうになりますが、この言葉を思い出して、ピンチをチャンスに変えましょう。 

 

印象的なポイント③ 上司にはスキルよりも心構えが大事である

P44

課長はスキルではなく心構えを鍛え上げないと務まらない仕事なのです。
組織を引っ張って目標達成しよう!という心構えさえあれば、あとからスキルや知識はついてきます。自分のためではなく、人のために頑張ろう!という心構えがあれば、周囲のメンバーはついてくるはずです。

「自分のことだけを考えていれば良いわけではない」ということが、上司になったときに一番最初に気づかなければならないことだと思います。
個人としての成果ではなく、チームとして成果を出すことができないと、使えない上司になってしまいます。


また、個人1人の力には限界があります。
特に昨今の働き方改革の一環で、残業規制はどの会社も厳しくなってきていますよね。
そういった状況では長時間労働ができないので、いくら個人の力が優れていても、大きな成果は出せません。
チームを有効活用できた方が、短時間で大きな成果が出せるはずです。


「自分はチームの力を有効活用して、大きな成果を出せているか」ということを常に考えて仕事をしたいものです。

 

まとめ

これから上司になる人も、すでに上司になっている人も、自分がどういう心構えで仕事をすべきかを見直すきっかけを与えてくれる本です。
「今の自分の仕事の仕方で大丈夫かな?」と思った方に是非読んで欲しい本です。
他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

残業ゼロ!  チームの成果を3倍UPする 課長のダンドリ・リーダー術 (アスカビジネス)

残業ゼロ! チームの成果を3倍UPする 課長のダンドリ・リーダー術 (アスカビジネス)

  • 作者:吉山 勇樹
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2010/10/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)