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【書評】田村賢司「日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方」 〜心を動かす100の言葉を紹介〜

日本を代表する名経営者「永守重信」氏が、どんなことを言い続けたのか気になり本書を読みました。
一代で大企業を育て上げた創業者ならではの、非常に熱い言葉が詰まった本です。
きっと心を動かす言葉に出会えるでしょう。

 

本の紹介

本書では、世界一のモーターメーカー日本電産の経営者「永守重信」氏が、仕事で勝つ為に意識してきた珠玉の言葉を紹介しています。
あらゆる職種に普遍的に使える言葉詰まっていますので、是非読んでみてください。

 

印象的なポイント① 苦しさの先に本当の楽がある

「『楽を追えば楽は逃げていく、苦から逃げれば苦が追いかけてくる』。私の好きな言葉である」
永守は「厳しさ」について、こう話している。
「人生というのは、長い目で見れば苦と楽が半分ずつ、そういうものだと思う。楽をすれば、必ずそのあとには苦がついてくるものだし、苦しみのあとでこそ、本当の楽を得られるものだ」

目の前に、苦と楽が有ったらどちらを選びますか?
普通、楽を選びますよね?

この時に、人生には楽と苦が半分ずつということを思い出す必要があります。
将来、本当の楽を掴み取る為に、目の前の苦を取りに行く
あるいは、苦が続いている時には、将来本当の楽が待っているということを期待して、目の前の苦を乗り越える
そんな考え方ができるようになりたいものです。

 

印象的なポイント② 成功を確信するまで頑張る

「物事が実現するか否かは、まずそれをやろうとする人が、できると信じることから始まる。自らできると信じたときにその仕事の半分は終了している」

リーダーとしてチームを引っ張っていく時に意識したい言葉です。

プロジェクトを始めたばかりのころは未知数が多すぎて、成功の確信が持てないですよね。
成功イメージを持つ為に、頑張って考え続け、将来の姿を具体化し続ける。
こうすることで、リーダー自身が一番最初に成功イメージを持つことができるはずです。

リーダー自身が成功イメージを持つことができたら、あとは、メンバーと成功イメージを共有する。
そうすれば、自然と成功は近づいてくるはずです。
どんなプロジェクトにも応用できる普遍的な考え方です。 

 

印象的なポイント③ 逃げない

何か言われたらすぐに「辞めます」や「私を切れ!」等と言ってくる人と、このような厳しい経済環境と経営環境の中で一緒に経営などをやれる自信が私にはないからである。確かに高い能力も必要ではあるが、創業者であり変人奇人かつ異端児を自称する私への理解がないととても力を合わせてやっていけないのではないだろうか!お世辞を言ったり褒めて倒してしかやってくれない人物では、厳しい経営には限界がある。

「辞めます」等と言って、責任を取った気になる人が世の中多いのでしょう。

経営者には、逃げ場は残されていません。
そのような経営者に取って、簡単に「辞めます」や「私を切れ!」と言って、責任放棄する人が許せないのでしょう。

ついつい、仕事が忙しく、苦しい時には、このように「辞めます」と言ってしまいたくなると思います。
そんな時に、たった一度の人生なので、どんなに辛いことが有っても、逃げずに立ち向かっていくために、この言葉を思い出したいものです。

まとめ

永守氏のすごい熱量を感じることができる良い本です。
仕事のモチベーションが上がる言葉にきっと出会えるのではないでしょうか。
他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。