継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

【書評】ハーバード・ビジネス・レビュー 2020年 9月号  〜戦略的に未来をマネジメントする方法〜

表紙は、「特集 戦略的に未来をマネジメントする方法」です。

アフターコロナのニューノーマルへの適応方法が今回のテーマです。

ニューノーマルに適応するためにすべきことは、「未来を予測すること」、「予測した未来に現実を適合させること」、「不測の事態に備えること」です。
言葉にすると簡単ですが、実践は非常に難しいですよね。

しかし、世の中には、このような高難易度なことを、実践している経営者がいるんです。
その代表格、日本電産会長「永守重信」氏の話が印象的でした。

  

 

印象に残ったテーマ① 未来を予測し、周囲に知らせることが経営者の役割

 創業者にとって会社は自分の体みたいなものだから、どこかに異変があればすぐに気がつくし、寝ても覚めても経営のことを考えていて、この会社は絶対に潰してはいけないという意識が頭を離れない。だから、小さな変化の予兆に対して、勘が働くんでしょうね。
 グループ全体の社長をつかまえて、「君のところはいま10%の営業利益率だけど、15%は出せるようにしておかないと来年は赤字になるぞ」といったことを、昨年から言っていました。

 

このようなことをコロナ禍の前に言っていたというのだから驚きです。

一般社員が自分のタスクだけに注力しているのに対し、経営者は未来を見続けている必要があるのですね。

経営者自身が世の中の小さな変化の予兆を見逃さないことで、今回のコロナ禍でも揺るがない強い会社が作れる。
経営者としてのプロ意識が感じられる記事でした。

 

印象に残ったテーマ② 予測した未来に現実を適合させる

経営者自身が明るい未来を創造し、現実に適合させる実例として、永守氏が50年計画で「売上高を1兆円にする」という目標を立て、実現させた話が非常に印象的でした。
未来を予測することで、行き当たりばったりの経営ではなく、未来に近づけるための戦略を考えて実践する経営が可能になるのでしょう。

 

印象に残ったテーマ③ 不測の事態に強い経営体質を作る

日本電産が設備費や人件費等の固定費を、リースや人材の契約形態を変えることで変動費化しているという記事が印象的でした。
一般的に手を付けづらいところについても、何か柔軟化できることがないかを考えて手を付けていく。
未来を先読みし、常に改善を繰り返すことが重要なのですね。

 

まとめ

兎にも角にも、未来を予想し、実現に向けて戦略を立てる重要性を感じさせられる記事でした。
他にも非常にためになることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。