【書評】【洋書】シドニィ・シェルダン「Rage of Angels (天使の自立)」
ギネスブックに載るほどのベストセラーを連発していた作家「シドニィ・シェルダン」の本です。
「シドニィ・シェルダン」の本は、どの本もストーリーが明快でサクサク読み進められます。
本書「Rage of Angels (天使の自立)」では、新米弁護士「ジェニファー・パーカー」が、弁護士としてのデビュー戦で、マフィアがらみの裁判を巡りトラブルに巻き込まれてしまいます。
このトラブルにより、いきなり弁護士免許剥奪の危機に見舞われますが、そこから強く逞しく敏腕弁護士へと成長していきます。
ただ、本書は単なる弁護士の成長記録の本ではないんです。
この本の主題は、次期大統領候補者とマフィアのボスといった相反する二人の男性とのラブストーリー。
先の展開が気になり、ページをめくる手が止まらなくなるでしょう。
洋書としての読みやすさ
単語数は「100,000」語です。
本書「Rage of Angels (天使の自立)」の難易度は、「Master of the Game(ゲームの達人)」と同じくらいだと思います。
裁判の専門用語が多々登場しますが、あまり細かい単語を気にしなくても、内容がわかりやすいため、サクサク読めます。
「Morning, Noon & Night (遺産)」を読み終わった後の、次の一冊としてオススメです。
おすすめポイント
弁護士が主人公の話だけあって、裁判関連の用語を多く学ぶことができます。
裁判関連の用語は難しい表現が多いですが、こういう面白い本の中で新しい単語に出会うと結構覚えられるので、本書を通じて学ぶのがオススメです。
気になった表現
①主人公の見た目に関する描写
Jennifer Parker was a slender, dark-haired girl of twenty-four with a pale skin, an intelligent, mobile face, and green, thoughtful eyes.
→ジェニファー・パーカーは、肌が白く、知的で、表情豊かな、緑の思慮深い目をした、24歳のスレンダーな黒髪の少女でした。
主人公の美しさが伝わる表現です。
今をときめく女優だと誰がジェニファーの役に抜擢されるのか気になります。
②相手に夢中な状態に関する表現
She thought about him when she was with him, and she thought about him when she was away from him.
→彼女は彼と一緒にいるときに彼のことを考え、彼から離れたときにも彼のことを考えました。
ジェニファー・パーカーが一人の男性を想っている状況に関する描写です。
四六時中考えてしまっていますね。
仕事に手がつくのか心配です。
③興味が無い相手に対する冷たい発言
Nothing you could ever do or say could be of the slightest interest to me.
→あなたがすることや、言うことに全く興味がない。
ジェニファー・パーカーがマフィアのボスに対して言ったセリフです。
好きな人に対する態度と、興味が無い相手に対する態度のギャップがすごいです。
こんなの言われた普通心が折れますよね。
まとめ
ジェニファー・パーカーを始めとした、各登場人物を実写版で観たくなる本です。
数十年前に実写化されていたようですが、今の俳優陣でリメイクしてほしいものです。
テンポ良いストーリーでサクサク読めるので、ぜひ読んでみてください。