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【書評】岸見一郎・古賀史健「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」 〜幸せな人生を送る方法を紹介〜

「自分の人生に100%満足していますか?」

「100%満足している!」と言える人は少ないのではないでしょうか?

本書は、自分の人生を「満足できる、良いもの」に変えるための方法を紹介しています。
きっと、今の自分の生き方を変えるための勇気を貰うことができるでしょう。 

 

本の紹介 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

岸見一郎氏は、日本におけるアドラー心理学の第一人者(日本アドラー心理学会顧問)で、アドラーの著作も多数翻訳されています。
古賀史健氏は、臨場感あふれるインタビュー原稿を得意とするライターです。
古賀史健氏が岸見一郎氏の『アドラー心理学入門』に大きな感銘を受け、10年越しで本書の出版を実現したようです。
本書の題名は「嫌われる勇気」であり、題名だけみると、積極的に人から嫌われようという内容を想像してしまいます。
実際には、単なる対人関係の話だけでなく、「幸せな人生を送るための考え方」も紹介してくれる本です。

 

印象的なポイント① 自分自身が幸せになるためには、「幸せになる勇気」をもつ必要がある

いまのあなたが不幸なのは自らの手で「不幸であること」を選んだからなのです。不幸の星の下に生まれたからではありません。

わたしには新しいライフスタイルを選ぶ勇気が足りていない。つまり、「幸せになる勇気」が足りていない。だからこそわたしは不幸なのだ。

「幸せになる勇気」という言葉を見たときに、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。

世の偉人の中には、日々の生活にすら困るような貧しい家庭に生まれた方がいます。
ただ、そういった家庭に生まれた方でも、幸せになるために必死に努力し、大金持ちになったり、歴史に名を残すようなことを達成された方もいます。

一方、裕福な家庭に生まれた人の中には、生まれの良さに甘んじて、何も努力せず、立場を悪くしてしまう方もいます。

結局は、自分が幸せな人生を送れるかどうかは、自分が「幸せになるための勇気」を持ち、「幸せになるため生き方」を選択できているかどうかなのだ気づかされました。
自分自身、「幸せになるための勇気」を持ち、「幸せになるため生き方」を選択できているかを定期的に振り返りたいものです。

印象的なポイント② 人を幸せにするためには、「勇気づけ」をする必要がある

勉強しなさいと上から命令するのではなく、本人に「自分は勉強ができるのだ」と自身を持ち、自らの力で課題に立ち向かっていけるように働きかけるのです。

ええ、ほめるのでも叱るのでもありません。こうした横の関係に基づく援助のことを、アドラー心理学では「勇気づけ」と呼んでいます。 

他者から「よい」と評価されるのではなく、自らの主観によって「わたしは他者に貢献できている」と思えること。そこではじめて、われわれは自らの価値を実感することができるのです。

人を育成する方法は、「褒める」か「叱る」しかないと思っていました。

本書によると、幸せになるためには、「幸せになる勇気」が必要なんですよね。
人を育成するためには、この「勇気」を持たせることが重要なのだと理解しました。
そのために、相手に対して感謝を述べて、「自分には価値がある」と認識してもらうことが重要なのでしょう。

「褒める」「叱る」ではなく、「感謝を述べる」ということを意識したいと思いました。

印象的なポイント③ 真の幸福は「他者貢献」の中にある

「他者に貢献するのだと」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし、なにをしてもいい。嫌われる人には嫌われ、自由に生きてかまわない。

TED Talksの有名なプレゼンテーション「マイケル・ノートン: 幸せを買う方法」の中で、幸せを買う方法は「自分以外にお金を使う」と言っていました。
ビルゲイツを始めとした世界の大富豪の中には、恵まれない子供等を助けるための活動に力を入れている方がいます。
こういった世界の大富豪が幸せなのは、まさしくこの「他者貢献」という導きの星に従っているためだと納得しました。

日々の生活や仕事を充実したものに変えるために、「他者貢献」ということを念頭に置いていきたいと思いました。

まとめ

本書は「自分の人生に満足するための方法」を提示してくれています。
本書を読むと、きっと、これからの人生を良いものにしていけそうだと感じられると思います。 
他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え