継続力

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【書評】木村聡子「あなたの1日は27時間になる。」 〜自分だけの3時間を作る方法を紹介〜

本書の副題は、「自分だけの3時間をつくる。人生・仕事の超整理法」です。


1日が24時間ではなく、27時間になり、3時間の余裕ができたら何をしたいでしょうか?
趣味や自己投資等、やりたいことができるようになりますよね。


さて、3時間の余裕を持つためにはどうすればよいでしょうか?
本書を読むことで、忙しい筆者が如何にして時間の余裕を生み出したが分かります。
本書はきっと、日々の時間の使い方に対する意識を変えてくれるはずです。 

 

本の紹介

あなたの1日は27時間になる。

あなたの1日は27時間になる。

 

著者「木村聡子」氏は、税理士をされている方です。
当初は、毎日朝早くから終電まで働く日々が続いており、心身ともに疲弊されていたようです。
そうした中、「自分は何のために働いているんだろう」を考え抜き、仕事のやり方・考え方を一新させることに成功したようです。
忙しい本業の合間に、セミナーや本の執筆もされているようですので、非常に時間の使い方が上手なんでしょうね。
本書には、著者の時間に対するノウハウが凝縮されています。

 

印象的なポイント① 自分の価値を高めるためには残業を辞めるしか無い

P33

自分の時間をもち、その時間をスキル向上や資格取得、あるいは人脈形成などに投資すれば、必ず目先の残業代以上の経済的効果を生み出します。

本書は、経済的な面にフォーカスを当てていますが、スキルアップの面でも同じことが言えると思います。


残業すると、仕事やった感が出ますよね?
たくさんの仕事をこなしたから、成長できたはず!という気持ちにならないでしょうか?


これは、完全な勘違いであることに気づく必要があります。


長時間仕事をすることで鍛えられるのは、体力だけだと思います。
むしろ、メンタルがすり減るためマイナス面の方が大きいでしょう。


効率よく成長するためには自己投資の時間が不可欠であることに早く気づく必要があります。
そして、自己投資の時間を増やすためには、無駄な残業時間を減らす必要があります。
このことに早く気づくことができた人ほど、早く成長していけるはずです。 

 

印象的なポイント② 一時的な100点のパフォーマンスよりも、80点のパフォーマンスを続けることの方が大事

P52

社会人は、パフォーマンスもモチベーションも、100点満点の80点くらいを、維持し続けていくことが大事だからです。100点満点の100点を出したとしても、がんばりすぎてパンクして、成績が一気に急降下してしまってはまずいのです。

仕事は短距離走ではなく、ある程度ハイペースで走るラソンのイメージに近いということですね。
長い仕事人生の中で、継続して成果を上げるためには、常に自分のコンディションに注意を払う必要があります。
毎日遅くまで残業して、翌日眠いまま出社する生活はダメということですね。
自分のコンディションを一定に保つことも仕事の内と考えて、睡眠を大事にしたいものです。

 

印象的なポイント③ 仕事とプライベートのバランスを考えて1日をデザインする

P72

1日を漠然と過ごすのではなく、どう過ごしたいのかを考え、書く。

P73

1日は仕事だけではなく、プライベートも含めて完成されるものだからです。

残業時間を減らすために一番重要なのは、意識を変えることだと思います。
意識を変えるためには、「残業しないことによりできる空き時間で何をしたいか?」を考えて、明文化しておくことが重要です。

家族との食事や自己投資、睡眠に何時必要か?

そのためには何時に帰宅する必要があるか?

1日の流れをデザインすることで、無駄な残業ができないことに気づけるはずです。


かなり長い期間、残業生活が続いてしまっている人にこそ、1日の生活をデザインする視点を持って欲しいものです。
きっと、残業時間に関する考え方が変わるはずです。 

 

まとめ

仕事だけで一生が終わるのはもったい無いですよね。
そうならないためには、時間の使い方を見直す必要があります。
本書は、時間の使い方を見直すきっかけを与えてくれるはずです。 

他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。 

あなたの1日は27時間になる。

あなたの1日は27時間になる。