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【書評】【洋書】村上春樹「Norwegian Wood(ノルウェイの森)」

日本を代表する作家「村上春樹」氏の「ノルウェイの森」の英語版です。

 

日本語版の「ノルウェイの森」は読んだことがある方も多いのではないでしょうか。

松山ケンイチ主演で映画化もされた「村上春樹氏の代表作」です。

 

英語版の単語数は「12万語程度」と、比較的長い作品ですが、「一文一文が短いこと」と、「日本の日常風景が随所に登場すること」から、イメージが湧きやすく、理解しやすいと思います。

ある程度長い洋書にチャレンジしたいと思われた方にオススメの本です。

 

本の紹介

Norwegian Wood (Vintage International) (English Edition)

Norwegian Wood (Vintage International) (English Edition)

 

著者「村上春樹」氏は、言わずと知れた日本を代表する小説家です。

本書「ノルウェイの森」がベストセラーとなって以降、「海辺のカフカ」、「1Q84」 等、数々のヒット作を生み出しており、国内外で人気がある作家です。

 

本書「ノルウェイの森(Norwegian Wood)」は、大学生の主人公「ワタナベ」が自殺した友人(キヅキ)の彼女(ナオコ)や、大学で新たに出会った女性(ミドリ)との関わり合いの中で「生と死」について考え、成長していく姿を描いています。

大学生の自由奔放な生活のシーンが随所に出てきて、社会人にとっては懐かしさを覚える作品だと思います。 

 

洋書としての読みやすさ

単語数は概算「121,000」語です。

長編ですが、一文一文は短く、さほど難しい単語も登場しないため、理解しやすいと思います。

多少わからない単語が出てきても、気にせずどんどん読み進めることをオススメします。

 

おすすめポイント 

  • 主に東京を舞台とした物語であり、日常生活で使う物に関する表現が多く登場し、勉強になります。東京に住んでいる人、行ったことがある人だと、より理解しやすい内容だと思います。  
  • こんなセリフが英会話で使えたら良いなと思うような、カッコイイ表現が多く登場します。いくつか後述していますが、きっとお気に入りの表現が見つかるはずです。

 

気になった表現

①ナガサワの名言1

If you only read the books that everyone else is reading,you can only think what everyone else is thinking.

→他の皆が読んでいる本を読んでいるだけでは、他の人が考えていることしか考えられない。

 

主人公の寮の友人「ナガサワ」が言ったセリフです。

ナガサワは非常に頭が良く、社会的なステータスも高い人物ですが、他の人と同じことをすることを嫌い、若干クレイジーな行動をするシーンが随所に登場します。

この一文にはナガサワの人物像が色濃く出ています。

他者から抜きん出た存在になろうとした場合、他の人が読まないであろう難しい本等を読むのは有効なのかもしれませんね。

 

②ナガサワの名言2

A gentleman is someone who does not what he wants to do but what he should do.

→紳士は「したいこと」ではなく「すべきこと」をするものだ。

 

この表現もナガサワのセリフです。

主人公に彼の行動指針を聞かれた時にいった言葉ですが、こんなキザな言葉がスッと言えるのは凄いですね。

いつか英会話で使ってみたいものです。

 

③主人公の人生観

Death exists,not as the opposite but as a part of life. 

→死は生の対極ではなく、一部として存在する。

 

身近な人の死を受けて、二十歳にもなっていない主人公が感じた言葉です。

身近な人の死が、主人公の人生観を大きく変えてしまったのでしょう。 

このような人生観に関する表現が学べるところも洋書の良いところです。

 

まとめ

前述の言葉の他にも、カッコイイ表現がいくつも登場し勉強になります。

また、英語の勉強になるだけでなく、「生と死」についても考えさせられる本です。

是非読んでみてください。  

Norwegian Wood (Vintage International) (English Edition)

Norwegian Wood (Vintage International) (English Edition)