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【書評】前田 裕二「人生の勝算」 〜人生に勝つべくして勝つ方法を紹介〜

「人生の勝算」 すごい題名ですね。
何があるかわからない人生において、必ず勝ちきる自信が、前田裕二氏にはあります。
本書には、前田裕二氏が考える、人生を勝ちきるために必要なことが余すことなく紹介されています。
本書を読むことで、きっとモチベーションを高めることができるしょう。

 

本の紹介

人生の勝算 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

人生の勝算 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

  • 作者:前田 裕二
  • 発売日: 2019/06/11
  • メディア: 文庫
 

著者「前田裕二」氏は、外資投資銀行UBS証券株式会社」、DeNAを経て、SHOWROOM株式会社を立ち上げた方です。
「スッキリ」や「世界一受けたい授業」等、多数のTV番組でも活躍されている凄い方です。
本書では、前田裕二氏がこれまでの人生で大事にしてきたこと、これからも大事にすることを紹介しています。

 

印象的なポイント① チームの力で地球を動かす

一人で到達できるのは、1まで。でも、チームを育てて、みんなの力を掛け合わせていけば、1を、2にも10にも、100にもできる。俺は、1以上の世界をみたい

 中略

彼は、自分という1を10に、そして100に、どんどん引き上げていくために、二つのことを意識し始めたそうです。一つは、誰からも好かれてサポートしてもらえる環境を作ること。当然そのためには、自分から好きになることが必要だと思っていたそうです。二つ目に、自分のこと以上に周りに時間を使って、周りを強く育てることで、チームとして最強になること。 

せっかく会社に入っても、自分一人の力でできる範囲の仕事だけをしていては、会社に入ったメリットを享受できていません。
大人数で仕事するのだから、強いチームを作り、チームメンバーの力を最大限に活かすことで、自分一人では到底出来なかったことを成し遂げることが会社に入った醍醐味です。

そのためにも、メンバーの教育に力を割いたり、メンバーとコミュニケーションをとって、メンバーのことを好きになる等、強いチームを作るための努力をする必要があるのですね。
強いチームを作るという意識を忘れずに仕事したいものです。 

 

印象的なポイント② 能力を高めるだけで仕事が上手く行くほど甘くない

「前田よ、仕事を舐めるな。お前は株を勉強して、お客さんに投資判断のアドバイスをすることが仕事だと思っているだろ。まったく違う。仕事は、ゲームだ。ゲームで勝つにはルールがある。そのルールをお前は、ちゃんとわかってない。だから成果が出ないんだ」
 中略
僕は営業電話で、自分が与えたいものばかり目が向いていました。お客さんが求めているもの、つまり「どんな人の電話だったら取ってあげたくなるか?」の視点が、一切欠けていたのです。

自分の範囲の仕事をちゃんとやっているのに成果が上がらない。
自己研鑽しているのに成果が上がらない。

こういうことを感じたことはあるでしょうか?
これは、仕事のルールを理解せずに、自分のことしか考えていないからでしょう。

仕事にもよりますが、たいていの仕事はお客様がいて、初めて成り立ちます。
そのため、「お客様が何を求めているか考える」という、ごく当たり前のルールを意識しないといけないのですね。

「お客様のことを考えずに、自分の都合だけを押し付ける」のは、最低限のルールを守っておらず、仕事を舐めていると思われても仕方がないのです。

 

印象的なポイント③ 自分の価値観が理解できないと、いつまで経っても隣の芝生が青く見えてしまう

モチベーションが高まらない人の多くは、見極めが甘い。自分という大きな航海に出ているのに、方角を示すコンパスを持っていない。

最も不幸なことは、価値観という自分の船の指針、コンパスを持っていないということ。そして、持たぬが故に、隣の芝生が青く見えてしまうことです。

 中略
選ぶ、ということは、同時に、何かを捨てることです。何かを得ようと思ったら、他の何かを犠牲にしないといけない。人生の質を高めるのは、選択と集中です。

自分とは違う道に進んだ同期が楽しそうにしているのを見ると、羨ましくなりませんか。
自分もそっちの道に進んでよかった後悔することもあるかもしれません。

これは、自分の価値観を正しく理解せずに、仕事を選んだしてしまったからでしょう。

自分の価値観の優先順位を徹底的に考え抜き、価値観に則した仕事を選ぶ。
このことを徹底するだけで、隣の芝生が青く見えてしまうことは減るのでしょう。

ただし、価値観は色々なことを経験する中で変わるため、定期的な振り返りが必要でしょう。
是非とも定期的に自己分析したいものです。

 

まとめ

本書を通じて、前田裕二氏のバイタリティに感銘をうけることでしょう。
ただ、誰もが同じ人生を送って幸せを感じるわけではないため、自分自身の価値観をはっきりさせることから始めることが大事なのでしょう。
他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。 

人生の勝算 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

人生の勝算 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

  • 作者:前田 裕二
  • 発売日: 2019/06/11
  • メディア: 文庫