継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

【書評】ハーバード・ビジネス・レビュー 2020年 2月号  〜デュアルキャリア・カップルの幸福論〜

表紙は、「デュアルキャリア・カップルの幸福論」です。

主に「キャリアを求める共働き夫婦が、家庭円満に仕事を続けるために必要なこと」に関する記事が掲載されていました。

私の周りにも共働き家庭の方はたくさんいますし、「家庭円満に仕事を続けるための方法論」に対して社会的なニーズがあるのでしょう。

 

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。  

 

 

印象に残ったテーマ① キャリアを求める共働き夫婦は、双方のキャリアを実現するための妥協点を見つけるべき

「デュアルキャリア・カップル 」の働き方として3つの方法が紹介されていました。

  • 主副の関係:より給料が高い方のキャリアを優先し、もう一方が主に家事育児をしながら仕事を行う関係。
  • 主副を交代する関係:仕事の忙しさの波等を考慮して、主、副の関係を入れ替える関係。
  • 主主の関係:お互いのキャリアを最大限尊重する関係。

 

意外なことに、最もうまくいきやすいのは「主主の関係」のようです。

主副の関係になってしまうと、一方の人生を犠牲にしてしまうことになるので、「副」側に不満がたまるのでしょう。

 

ただし、「主主の関係」は、何もかも良いとこ取りできるわけでありません。

当然やりくりが必要です。

 

「主主の関係」を成功させるためには、お互いのキャリアを実現するために必要な条件(勤務地や労働時間等)を持ち寄り、話し合った上で、お互いの条件を実現するための妥協点を見つける必要があるということです。

ただし、「主副の関係」、「主副を交代する関係」、「主主の関係」のどれにするにしても、夫婦でよく話し合い、合意することが一番重要なようです。

 

今すぐ試したくなる内容ですね。

 

印象に残ったテーマ② 家庭の状況は常に変化することに気づき、夫婦で話し合うことが必要

結婚、出産、子供の進学等、家庭の状況は刻々と変化します。

そういった状況において、「何がうまくいって、何がうまくいっていないか」を夫婦でとことん話し合うことが重要と述べられていました。

 

確かに子供の年齢が上がってくるにつれて、必要な対応は変わってきますよね。

仕事であれば些細な変化も見落とさない場合でも、家庭生活となると、変化に対する注意力が低くなる気がします。

家庭の変化に気づくためにも、夫婦、子供とよく話し合いたいものです。

 

印象に残ったテーマ③ 育児の負担を軽減するための方法

育児の負担を軽減するための方法として、「 予定表を作る」、「今日と20年後を考える」等があげられていました。

 

仕事であれば、「 予定表を細かく作る人」でも、プライベートで「 予定表を細かく作る人」は少ないのでは無いでしょうか?

夫婦お互いの生活の質をできる限り落とさないために、お互いが使える時間、相手のために我慢する時間を明確にすることが役に立つのでしょう。

 

また、「今日と20年後を考える」は本当に良い考え方だと思いました。

目の前の育児が大変すぎて、嫌になることがあると思います。

そういったときに、「数年後の子供と、どういう関係性で、どのように日々を過ごしたいか」や「20年後の子供が自立した後の生活」を考えます。

 

そうすることで、「今、子供とどのように関わるべきか」、「子供が自立した後の暇な時間に楽しめることを見つけるために、今から何をしておくべきか」を考えることができます。

「未来を見据える」ことで、「今の過ごし方」に対する意識が大きく変わりそうです。

 

 

まとめ

「デュアルキャリア」を実現するためには多くの課題に出くわすことでしょう。 

そういった課題を解決するための特効薬はありませんが、最低限必要なことはあります。

「夫婦の会話」です。

本書を読むと、「夫婦の会話」を大事にしようという意識が芽生えるはずです。

他にも非常にためになることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。