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【書評】【洋書】星新一「A Well-Kept Life」(ショートショートコレクションVol.1 英語版)

ショートショートというジャンルをご存知ですか?

小説の中でも特に短い作品のことを指します。

本書には、全17編が収録されています。

1話あたり、20分程度で読み終わる短いものもあります。

英語だとなかなか集中力が続かないという方にも、一話一話が非常に短いため、洋書の入門として非常にオススメな本です。 

本の紹介

著者「星新一」氏は、「ボッコちゃん」等のショートショートというジャンルの名手として有名な小説家です。 

父は星薬科大学創立者で星製薬の創業者・星一氏です。

 

本書「A Well-Kept Life」には、表題作 「A Well-Kept Life」(原題「ゆきとどいた生活」)など、厳選した全17編が収録されています。

 

洋書としての読みやすさ

単語数は概算「30,000」語です。

難しい単語も出てきますが、一話一話が短く簡潔なので、ストーリー自体は理解しやすいです。

多少わからない単語が出てきても、気にせずどんどん読み進めることができると思います。

英語の多読トレーニングの入門書としてオススメします。

 

おすすめポイント 

  • 星新一ショートショートの特徴ですが、どの話もオチがあります。
    最後まで読むと、「ああ、なるほど」、「そういう話だったのか」とハッと気づかされます。
    読み進めていく内に、次の話はどういうオチだろうと、ワクワクしてくると思います。
    どの話も面白いですが、特に、「An Incident in the Future」、「A Well-Kept Life」がオススメです。  

  • 普通の小説では全ての話が繋がっているため、序盤で話についていけなくなると、最後まで読むのが困難です。
    一方、ショートショートの場合は、一話一話が独立した短い話ですので、仮に理解できない話があっても、他のストーリーの理解には影響しません。
    多少理解できない話があっても、気にせずに最後まで読めると思います。

 

気になった表現

①murmur 

“It’s about time for him to repay that debt,”he murmured to himself.

→「彼が借金を返済する時が来た」と彼が呟いた。

日本語でよく「呟く」と言いますが、英語で「murmur 」と表現するんですね。

本書の中で何度も「murmur」が出てくるため、単語の意味を知っておくと理解が捗ると思います。

 

②parakeet

On his right shoulder sat a parakeet with beautiful wings.

→彼の右肩に美しい羽を持つインコが座っていた。

「A Secretary on Your Shoulder」の話の中で、何度も「parakeet 」という表現が出てきます。

「parakeet 」の意味がわからないと、何が秘書の役割を果たしているのか気になりすぎて、話が頭に入ってきません。

インコは、「parakeet 」って言うんですね。

 

③tag,hide-and-seek, jump rope

We never play tag or hide-and-seek or jump rope.

→私たちは、鬼ごっこやかくれんぼ、縄跳びをしたことがない。

子供の頃によくやる遊びの表現が一気に学べました。

英会話でも使えそうな表現です。

 

まとめ

英語の多読をする際に、いきなり長文小説から入るとかなり高い確率で挫折します。

その点、ショートショートは多読の入門としてちょうどいいためオススメです。

是非読んでみてください。