【書評】伊藤真「夢をかなえる勉強法」 〜司法試験界のカリスマ塾長の勉強法を紹介〜
本書を読むと、間違いなく、勉強したくてたまらなくなります!
本書を読んだ時、「こういう勉強法があるのか!」と感動しました。
ちなみに、私は本書の勉強法に従って、「PMP試験」と「IPAのプロジェクトマネージャ試験」等に合格しました。
また、本書は勉強法の本として優れているだけではありません。
思考法そのものを変えてくれる程の威力を持つ本です。
是非とも、本書を読んで、モチベーションを高めた上で、勉強をスタートしてください。
本の紹介
著者「伊藤真」氏は、司法試験短期合格者の輩出数全国トップクラスで有名な「伊藤塾」の塾長です。
元ライフネット生命保険取締役会長「岩瀬大輔」氏も伊藤塾の生徒だったようです。
司法試験といえば、日本最難関の試験ですよね。
そんな日本最難関の司法試験に合格できる勉強法が本書に書かれています。
司法試験に限らず、あらゆる勉強に使える勉強法ですので、学生、社会人あらゆる人に役立つ本です。
印象的なポイント① 勉強にはコツがある
ゴールから逆算して勉強計画を立てるべき
P28
勉強はやみくもにやればいいというものではない。ゴールを意識し、ゴールに向けて着実に力を積み上げていくのが、合理的な勉強法だ。力いっぱい全力疾走しても、ゴールと反対側に走ったのでは、何の意味もないではないか。
まずはゴールを定めることだ。そしてゴールを明確にしたら、ゴールからさかのぼって今やるべきことを決めていく。それがつまり「ゴールからの発想」である。
P29
ゴールを意識するために、私の塾では授業開始の初日に合格体験記を書いてもらっている。
私自身、「PMP試験」と「IPAのプロジェクトマネージャ試験」等に合格した際は、最初に合格体験記を書いてから勉強を開始しました。
受験時の手応え、受験前日の勉強の仕上がり具合、どの勉強が有効であったか等を、合格体験記に書くように、できる限りリアルにイメージすることが大切です。
受験前日の勉強の仕上がり具合から逆算して、現在から受験前日まで、日ごとに何の勉強をするか計画します。
こうすることで、合格のために必要の無い、無駄な勉強に時間を使ってしまうことを防げます。
また、日々の勉強が合格に繋がっていることが意識できるため、勉強のやる気も上がります。
P35
そこそこの力でやって失敗すれば、結果は無になってしまう。初めからやらなかったのと同じだ。しかし一〇〇%の力でやりきっておけば、失敗しても次につながる結果を残せる。ここが肝心だ。
不合格になった場合も想定して勉強しているあたりがすごいですね。
たしかに、計画通りに勉強していないと、不合格だった時に計画が悪かったのかどうか分かりませんね。
そうすると、もう一度同じ計画に従って勉強してしまい、再度不合格になってしまうリスクがあります。
計画が悪かったことが明らかになっていれば、計画の見直しをすれば良いことが分かり、次回は同じ失敗を繰り返さないはずです。
予習復習の有無が圧倒的な差をうむ
P93
予習の目的は講義の中で疑問を発見することにある。
P94
復習は何のために必要か?学んだことを整理し、知識を自分のものにするために必要なのだ。とくに講義が終わったあとの五分間は、復習のゴールデンタイムである。まだ記憶が新しいので、知識が脳に定着しやすい。ひじょうに効果がある。
予習の目的は、中島聡氏の「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」に書いてあったことに似ています。
凄い人は同じような考え方に至るのですね。
復習についても、時間が経ってから復習するよりも、直後に復習した方が当然効率が良いため、すぐに復習しないともったいないです。
ちょっとした時間を取るかどうかで、成長度合いは大きく変わってきます。
他にも様々な勉強のコツが書いてあり、非常にモチベーションが上がります。
印象的なポイント② 「3つの質問」への答えを探すために勉強している
P188
自分の人生の目標は何か?それはなぜか?そのために何をしているのか?
その答えをさがすために、私たちは勉強をしているのである。
これらの質問に答えられますか?
私は答えられません。。。
「自分の人生の目標は何か?」
答えが見つかっていないということは、勉強が足りていないということなんでしょうね。。。
これらの質問に明確な答えを出すために、たくさん勉強し、多くのことを経験したいと思います。
印象的なポイント③ 言葉の持つ力を大切にする
P203
言葉なぜ力を持つのか。
それは、言葉が息とともに吐き出されるからではないだろうか。
息は「自らの心」と書く。つまり私たちは自らの心を言葉として吐き出しているのだ。
言葉を話すたびに、私たちの心が息となって出入りする。だから自分の心が内包された言葉をいい加減に扱ってはいけないのである。
愚痴をこぼしたり、毒舌をふるったり、悪口を言ったりしてはいけない。それは魂を傷つけるからだ。(中略)
言葉を吐くときは、夢に向けてしっかりしたビジョンを語るのがいちばん望ましいのである。
まさか勉強法の本を読んでいて、このような名言に出会えるとは思ってもみませんでした。
こういう言葉に出会えることこそ、本をたくさん読む醍醐味だと思います。
自分で自分の魂を傷つけないように、ネガティブな言葉は吐かないように注意したいものです。
まとめ
良い勉強法は、仕事の早い人の仕事の仕方に似ています。
全てはゴールから逆算して考えることが重要です。
本書に書かれた勉強法、思考法ともに、これからの人生にきっと役立つはずです。
ためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。