継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

【書評】西岡壱誠「東大読書」 〜いままでの読書法は間違いだった!?圧倒的に速く正しく読める方法を紹介〜

「本を読んだが、あまり頭に残っていないな。。。」
「本が速く読めないな。。。」

と思ったことはありませんか?


本書では、速く、正しく、しかも忘れずに実践できる読み方を説明してくれています。
どんな本を読むよりも、まずは、本書を読んで、正しい読書法を身につけた方が良いです。
本書の読み方を継続することで、確かに、副題の通り、読む力と地頭力が身につきます。 

 

本の紹介 

「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書

「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書

 

 筆者は現役東大生「西岡壱誠」氏です。
人気漫画「ドラゴン桜2」にも情報提供を行うすごい人です。
本書では、偏差値35だった筆者が、東大全国模試で4位を獲得し、東大に合格した際に気づいた、「読む力と地頭力を身につける読み方」を余すことなく説明してくれています。
この読み方を真似することで、誰でも頭がよくなれそうです。

 

印象的なポイント① 本を読む前に、本の全体像をイメージすべき

P28

本を読むという行為は、暗い森の中に足を踏み入れることに似ています。自分がまったく触れたことがなかったものに触れて、どこに行き着くかわからないまま前に進んでいかなければなりません。その行為は、明かりがない森を、どちらが出口かもわからずに進んでいくことと同じです。

(中略)

・「装丁読み」というライトで周囲を照らそう

(中略)カバーや帯に書いてある情報だけで、バッチリヒントが得られるのです。

・「仮説作り」で「地図」を手に入れよう

(中略)自分がその本から何を学ぶのか目的をはっきりさせることです。

まずは本を読む難易度を下げることが重要だと理解しました。
小説には使えないかもしれませんが、ビジネス書を読む場合には非常に使える読み方です。


ビジネス書を読む目的は、本に書いてあることを正しく理解して、実践できるようにすることですよね。
小説や映画、ゲームのように、先の展開にドキドキする必要は無いですよね。
このように、ビジネス書を読む際に、先の展開が読めないドキドキ感は不要です。


最初に、読もうとしている本に何が書いてあるか、全体観を掴んでから読むようにすると頭に入りやすいです。
自分自身この方法を実践するようになってから、かなり本を読むのが速くなりました。
さらに、内容も深く理解できるようになりました。
個人的には、他の人の書評を読んで、おおよそ内容のあたりをつけてから読むと、さらに内容が速く、深く理解できるようになったので、他の人を書評を読んでから読み始めるのもオススメです。

 

印象的なポイント② 質問を考えてから読むべき

P87

重要なのは、良い質問だろうが悪い質問だろうが、「質問」を考えてみることです。質問を考えて、どこに回答があるかを探す。そうすることで、「ここに質問はないかな?」と本を隅々まで読むことにつながり、内容をより詳しく理解できるようになるのです。

いかにして、能動的に読むかということですね。
質問を事前に考えておけば、必要な場所にポイントを絞って読むことも可能なので、短時間で知りたいことを知るために非常にいい方法だと思いました。
この本を読んでからは、いきなり本に手をつけるのではなく、かならず事前にいくつか質問を考えてから読むようにしています。 

 

印象的なポイント③ 論点を見つけるトレーニングをすることで思考力が高まる

P180

重要なのは「自分で交錯ポイントを探してみる」という過程なんです。

「1つの事柄で議論が分かれるところ」「さまざまな意見がある問題」を探しながら本を読むという行為、それ自体に意味があるんです。目の前にある文章をそのまま鵜呑みにするのではなく、「ここは議論が分かれるかもしれない」とか「この意見は、他の本だったら違うことを言っていた気がする」のように、客観的に見て、すぐに別の本で検証しながら読み進めることは、読解力を底上げしてくれるだけでなく、その人の思考の幅も広げてくれるんです。

 仕事で、どうも論点(議論が分かれる点は何で、何を決めたいのか)が明確でない会議ってありますよね。
それは、会議の出席者に論点の把握力が足りていない可能性が高いです。


では、論点を掴む力をどうやって伸ばせばよいか?
本書に書いてある方法を実践すれば、1人でも論点を掴むトレーニングができます。
「各テーマにおける論点(議論が分かれる点)は何か?」を掴むために、同じテーマの本を幾つか読むことが有用です。
また、本書に記載されていますが、本以外のニュースやtwitter等の発言も使って、同じテーマで意見が分かれるポイントを探すのも有用です。

 

まとめ

大学受験の時に、ここまでのことを思いつくなんて、筆者はすごい発想の持ち主だなーと思いました。
読書だけでなく、勉強、仕事をする上でも役に立つ思考力を鍛えるためにも、本書の読み方を継続したいものです。 

他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書

「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書