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【書評】板垣英憲「孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学」 〜孫正義が考える人生の必勝法を紹介〜

 人生の必勝法があれば、是非知りたいですよね?


必勝法は成功者から学ぶのが一番。
ということで、ソフトバンクという大企業を一代で築き上げた成功者「孫正義氏」の行動指針が気になり、本書を読みました。

 

本書を読むことで、「孫正義氏」が大事にしている「25文字」の行動指針を具体的な例を通じて学ぶことができ、自分の仕事にも活用できるようになります。

 

本の紹介 

孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学 (PHP文庫)

孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学 (PHP文庫)

 

 ソフトバンクグループ創業者「孫正義氏」の成功する原動力となった25文字の行動指針を紹介する本です。
孫正義氏」は、ソフトバンクグループ株式会社を創設し、代表取締役会長 兼 社長や、スプリント、ヤフー、アリババの取締役、およびアーム、ソフトバンク株式会社の会長を勤めています。
孫正義氏」が人生・経営において直面した課題に対して、何を考え、どう対応したかの話を通じて、25文字の活かし方を学ぶことができます。

 

印象的なポイント① 一番にこだわる

P87

「圧倒的ナンバーワンになれるという自信がある分野にしか、そもそも手をつけない。(中略)圧倒的ナンバーワンになるという戦略が見えた、その分野だけに手をつける」。その代わり、「自分がやれると、やれるはずだと思える分野では、絶対一番になると決めて。決めたら、とことんやり抜く。勝ち癖をつける、勝ちにこだわる、一番にこだわる、圧倒的ナンバーワンにこだわる」

P113

「『一』は、私の最も基本的な考え方である『ナンバーワン主義』の思想を表現したものだ。ビジネスでは、一番以外は全て敗北に等しい。
だから私は、一番になれない事業には、最初から手をつけない。負ける戦いはせず、必勝の構えをつくる。
ビジネスの現場における戦いは最後の仕上げであって、実際に火蓋が切られる前に、戦いの九割方は終わっていなければならない。
フォーメーションの段階で、『ああ、もうこれで勝てるな』という構えをやり終えているべきである」

「なんとなくやって一番になれた」という状態ではなく、「勝つべくして勝つ」状態を目指すべきということですね。
手をつける前の計画段階で、成功イメージが鮮明に見えていれば、失敗しようがないということです。
孫さんがどの程度鮮明に成功イメージが見てから始めているのか気になりますが、普通の人よりも、鮮明に成功イメージが見えているんでしょうね。

 

P113

一番でないと気が済まない、気持ちが悪いと、そういうふうになってくるんですね

一番でないと気持ちが悪いと思えるほど、自信が持てることがあると、人生楽しくなりそうですよね。
普段の仕事を楽しくするためのアイデアとして、「先人の仕事よりも優れた成果が出せるポイント」を見つけて、「そのポイントにおいて、一番になれるような仕事の段取り」を計画して、「行動に移す」ということを繰り返していけば、「勝ち癖」がついて、日々の仕事が楽しくなる気がします。

 

印象的なポイント② 勉強しまくる

P91−92

「どれをやってもそれぞれの分野の専門のやつと丁々発止して(中略)一番高い次元のレベルでの議論ができると。そういう能力をもっていないとダメ」

ということだ。

この域まで到達するのは並大抵のことではない。それだけに「勉強しまくらんとあかんよ」と、孫は活を入れる。

自分の専門分野に限らず、真のリーダーになるためには、色々な分野の話についていけないといけないんですね。
そのためには、勉強を継続するしかありません。


いきなり専門外のことに関してまでトップレベルの知識を得ることはできないと思うので、まずは、自分の専門分野でトップを目指したいものです。

 

P175

「発明を生み出す仕組み」、すなわち、「発明の思考システム」を発明しようと考えたのである。これを確立できれば、それ自体が最大の発明となる。金の卵をつくるよりも金の卵を産むニワトリをつくろうという発想である。

この考え方は普段の仕事の効率化にも使えると思いました。


例えば、継続して、大量にやるべき仕事がある場合に、一つ一つの仕事を自分の力でこなしていっても、一生仕事は楽になりません。


それよりも、「その仕事をできる人を育成して増やす」だったり、「自分よりもスキルが劣る人でもできるように、仕事のプロセスを考える」ということが有効です。
自分の力を投入してできる仕事量が100だった場合に、それを、200、300と増やせる方法がないかを考えることが重要です。

  

印象的なポイント③ 真のリーダは時として「鬼」にならなければならない

P94

泣いて馬謖を斬る」という言葉があるように、身内や側近に対しても、厳しい処分を迫られる場合がある。そのとき、甘い判断、甘い処分でやりすごしていると、綱紀が緩み、肝心なときに、リーダーの命令を誰も聞かなくなる。

部下に侮られていたのでは、指揮は執れない。監督もできない。だからリーダーは、時として強烈な鬼にならなくては秩序を守れない。そうでなければ、家族も組織も持たない。何事もメリハリが大事だということである。 

なかなか身内に対して厳しく接するのは難しいので、この文章を常に頭に入れておくことが重要です。
誰に対しても公平な基準を持ち、同じように接する姿勢を持たないと、真のリーダーにはなれないということですね。


同様に、自分を厳しく律して、やるべきことをやれていないようでは、真のリーダーにはなれません。
疲れた時に、ついつい甘い判断をしてしまいがちになるので、この言葉を意識したいものです。

 

まとめ

何かを決断するときに自分なりのルールを定めていますか?
何か重要な決断をするときだったり、困難に直面したときに、拠り所となるルールがあるといいものです。
起業を目指している人だけでなく、全てのビジネスパーソンに役立つ内容がいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。 

孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学 (PHP文庫)

孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学 (PHP文庫)