日経コンピュータ 2023年1月5日号 〜新春IT大予測2023 混迷の時代の先を読む〜
表紙は、「新春IT大予測2023 混迷の時代の先を読む」です。
今回は、今後注視すべきIT技術やIT大手5社の社長インタビュー等が紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① 日本企業がGDPRの摘発対象に
規則施行から時間が経ち、当制度への注目が落ちつつありますが、改めて当制度への準拠性の確認が必要なことが分かりました。
印象に残ったテーマ② 楽天グループが自社のクラウド環境への移行を検討
今後、パブリッククラウドとして外販する方向で準備も進めているようです。
Amazon等のハイパースケーラーにどれだけ対抗できるか楽しみです。
印象に残ったテーマ③ Google検索に挑戦者現る
今後注目のトレンドとして、巨大言語モデルを使う質問応答エンジン「ChatGPT」の進化版が相次ぎ登場する可能性があるという意見が紹介されていました。
Google検索と違い、検索結果をユーザーが選別する必要はなく、「ChatGPT」がユーザーの求める答えを直接提示してくれるようです。
今後どれだけ有用なサービスが登場するか楽しみです。
まとめ
新規技術が多く紹介されていました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
日経コンピュータ 2022年12月22日号 〜経営層・管理職のDX通信簿〜
表紙は、「経営層・管理職のDX通信簿 パラドックス克服へ、学びの加速を」です。
今回は、ゼロトラストへの移行事例やDX推進に対する考え方が紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① 富士フイルムが本気のゼロトラスト
富士フイルムが境界型防御からゼロトラストの考え方に転換したという記事が紹介されていました。
EDR、SIEMに続き、SASEを導入予定のようです。
印象に残ったテーマ② 経営層・管理職のDXに対する心構え
会社のDXを進めるために、経営層・管理職は以下のような心構えを持つことが必要なようです。
- IT技術者がエンドユーザーへの価値実現を意識する上で、費用・時間よりも権限・機会を与えることが大事。
- ITに好奇心を抱くことが必要。なお、知識や経験に基づく助言ができることは必須ではない。
印象に残ったテーマ③ ユーザー企業とITベンダーの関わり方
内製化推進のための教育をビックカメラがITベンダーに求めているという記事が紹介されていました。
ITベンダーからすると、ユーザー企業に教育することで将来的な仕事が減るように思えます。
しかし、実際には、ユーザー企業のITスキルを高めることで、大規模プロジェクトにおける炎上リスクが下がる可能性があるというメリットもあるようです。
まとめ
DXの心構えを踏まえて、常にIT技術について学び続ける必要があると感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
日経コンピュータ 2022年12月8日号 〜アジャイル組織改革〜
表紙は、「アジャイル組織改革 柔軟に針路変える体制のつくり方」です。
今回は、アジャイルを採用している組織の事例や共通ポイントの動向が紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① マルチポイント化の動き
Tポイントは複数の企業において単独の共通ポイントとして利用されていましたが、近年、顧客企業のマルチポイント化が進んだことで難しい状況に置かれているという記事が紹介されていました。
こうした苦境に陥った原因の一つとして、他者に比べてポイントと決済領域の結びつきが弱いことが挙げられるようです。
こうしたことから、決済でポイントを使いたいという利用者ニーズをしっかりと押さえておく重要性を感じました。
印象に残ったテーマ② JPKIとマイナンバーの違い
マイナンバーは法律によって、行政手続きなどにしか利用できないことになっていますが、JPKIはマイナンバーを使わないため、行政機関だけでなく企業でもオンラインサービスなどでの本人確認に使えるという点が紹介されていました。
印象に残ったテーマ③ どのサービスがどの手法で本人確認するか
本人確認は「利用者は実在する本人であるという点をサービス提供者が確認する身分確認」と「本人しか知らない知識や所持物などを使い、実際にオンラインで手続きしている利用者が間違いなく本人であることをサービス提供者が確認する本人確認」の2つのプロセスがあると紹介されていました。
このプロセスについて、民間主導でガイドラインを作成する動きになっているようです。
まとめ
本人確認について、どういった手法があるか知識を深めておく必要性を感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
日経コンピュータ 2022年11月24日号 〜モダナイズ最終ステージ〜
表紙は、「モダナイズ最終ステージ 「ラスボス」メインフレーム攻略法」です。
今回は大規模システムのモダナイズに関する難しさと対応事例が紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① 規模だけではないモダナイズの困難さ
数千から1億ステップというコードの規模だけでなく、システム構造の独自性に起因したモダナイズの困難さが紹介されていました。
プログラマーが書いたソースコードではなく、CASEツールなどによって自動生成したCOBOLプログラムの可読性の低さや、滅多にメンテナンスが入らない機能において、ソースコード自体が失われてしまっているケースがある点が紹介されていました。
こうした問題にどのように立ち向かうかの事例が紹介されていました。
印象に残ったテーマ② COBOLのリライト方法
一見、Javaへの書き換えが良いように思いますが、COBOLから自動変換されたJavaプログラムは、COBOLのように手続き型のままであり、COBOL風のJavaとしてJaBOLとも呼ばれ、ネイティブJavaとは別物のようです。
こうしたJaBOLは保守に余計な負担がかかるという問題があるようです。
印象に残ったテーマ③ 現新比較テストの必要性
長期間にわたる既存システムのメンテナンスにおいて、仕様書に反映されていないロジックが少なくありません。
こうしたロジックが正しく動作しているかを確認する手段として、現行アプリと新アプリの結果が完全一致することを確認するテストが紹介されていました。
現新環境で、ソートの並び順が変わったり、範囲指定で抽出したデータの中身が異なることもあるため、完全一致することを確認することが重要なようです。
まとめ
モダナイズのベストプラックティスをしっかりと調べてから取り組む重要性を感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
日経コンピュータ 2022年11月10日号 〜デジタル庁発足1年を検証する〜
表紙は、「河野体制指導 デジタル庁発足1年を検証する」です。
デジタル庁のこれまでの成果、今後の活動について紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① AI制度の劣化を予防
一般に機械学習モデルの精度は運用開始直後が最も高く、徐々に低下していき、大きな環境変化が生じた際に正しい判断を下せなくなる「ドリフト」が生じます。
こうしたドリフトに対応するために、セブン銀行が「Robust Intelligence」というAIツールを活用するという記事が紹介されていました。
印象に残ったテーマ② ロボの力を引き出す前提社会へ
年々ロボットの性能は向上していますが、今後のあるべき考え方として「ロボットの性能に合わせた環境作りを進める」というものが紹介されていました。
ソフトウェアのパッケージに合わせて業務を見直すのと同様に、ロボットを適切に活用するために環境自体をロボットに合わせて作り替える考え方が新鮮でした。
印象に残ったテーマ③ 冷蔵庫の食材から献立を考えるレシピ
サッポロホールディングスのスマホ向けアプリ「うちれぴ」が紹介されていました。
このアプリではAIを活用し、冷蔵庫の食材画像から献立を考えてくれるようです。
このアプリの開発では、いきなり時間をかけてAIで自動判定できるように作り込むのではなく、まずは人手で画像から献立を作るサービスの効果検証をしてからAI活用に取り組んだようです。
この流れは他の新規ビジネスにも活用できそうです。
まとめ
ロボット前提で環境作りを考えることで、今後のロボット活用がどれだけスピードアップするか楽しみです。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
日経コンピュータ 2022年10月27日号 〜懲りないIT業界 多重下請けにロックイン、悪弊を正せるか〜
表紙は、「懲りないIT業界 多重下請けにロックイン、悪弊を正せるか」です。
今回は、多重下請け問題を例にユーザー企業とITベンダーがどうあるべきかという姿勢を問う記事が紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① サイバーセキュリティに対する意識変革
DDoS攻撃が安価で行えるようになってしまっている状況をうけた、「命に関わる重要インフラでない限り、『サービス停止は起こりうるもの』という共通理解が社会にあることで、DDoS攻撃対策が進む面もある」という意見が印象的でした。
限られた予算の中で、システム毎の重要度を考慮したセキュリティ対策が求められています。
印象に残ったテーマ② 多重下請け等の問題を踏まえたユーザー企業、ITベンダーの責任
契約上は再委託を禁止していた場合であっても、ユーザー側からは、ITベンダーの再委託状況を正確に把握することが難しいという問題があります。
ソースコードの帰属権等、他にも様々な委託関係の問題点が指摘されていました。
こうした問題点を踏まえて、ユーザー企業には、自社で統制を取れるように、ITベンダー側に丸投げしない姿勢が求められます。
また、ITベンダーにおいては、継続的にユーザー企業と仕事を続けていくために、ユーザー企業との約束をしっかりと守る誠実な姿勢が求められます。
印象に残ったテーマ③ 若手エンジニアの実態
AWSの全資格を取得した方や解説書を執筆した方など、様々な会社で活躍している若手エンジニア5名が紹介されていました。
その中でも、GW中毎日12時間を考察に充て、研究課題の問いを立てたら関連する論文を5~10本ほど読み漁り、仮説を見つけるまで思案を巡らせたという方の記事が印象的でした。
まとめ
ユーザー企業とIT企業が信頼しあって仕事ができる環境を作っていく必要性を感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
日経コンピュータ 2022年10月13日号 〜DX人材育成は失敗できない〜
表紙は、「DX人材育成は失敗できない 成功へ導く7つの工夫」です。
様々な企業のDX人材育成の内容や防衛省の新しいセキュリティ対策基準が紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① AI活用に潜むリスク
様々な企業で活用が進むAIについて、利用開始後にも継続して正常に動作しているかの評価が必要という記事が紹介されていました。
AIは人間がチェックしたデータを活用して教育をうけてからリリースされるケースが多いですが、急激な環境の変化により、事前に教育に使っていたデータと異なるデータを処理する必要が生じた場合や、ユーザが入力した教育に適していないデータを学習し続けてしまった場合に、正常に動作しなくなってしまうという問題があります。
このため、運用開始後にこうした事態に陥らないための対策が必要です。
印象に残ったテーマ② セキュリティに対する意識改革
従来のセキュリティ対策では、「特定」「防御」「検知」「対応」「復旧」の5段階のうち、特定と防御を重視していました。
一方、昨今の安全保障問題によりサイバー犯罪が増えていることを受けて、今後は、不正侵入を防ぎきれないことを前提とした手立てが必要になってきており、「検知」「対応」「復旧」まで含めた総合的なセキュリティ基準であるNIST SP800-171を採用する必要性が生じたようです。
印象に残ったテーマ③ デジタルで物流業を改革
CBcloudによる荷主とドライバーをオンラインで取り次ぐ「軽town(現PickGo)」が紹介されていました。
多重下請けによるドライバーの劣悪な労働環境や低賃金問題を解消するべくこのサービスを開発し、現在では4万人以上のドライバーが登録する仮想的な運用大手になっているようです。
デジタルの力で社会課題の解決に取り組んでいる非常に素晴らしい事例だと思います。
まとめ
セキュリティ対策が大きな転換点を迎えており、最新の情報を収集する必要性をあらためて感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。