継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2022年11月24日号 〜モダナイズ最終ステージ〜

表紙は、「モダナイズ最終ステージ 「ラスボス」メインフレーム攻略法」です。
 
今回は大規模システムのモダナイズに関する難しさと対応事例が紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① 規模だけではないモダナイズの困難さ

数千から1億ステップというコードの規模だけでなく、システム構造の独自性に起因したモダナイズの困難さが紹介されていました。
プログラマーが書いたソースコードではなく、CASEツールなどによって自動生成したCOBOLプログラムの可読性の低さや、滅多にメンテナンスが入らない機能において、ソースコード自体が失われてしまっているケースがある点が紹介されていました。
こうした問題にどのように立ち向かうかの事例が紹介されていました。

 

印象に残ったテーマ② COBOLのリライト方法

COBOLの書き換え先は、オープン系COBOLJavaが多いようです。
オープン系COBOLCOBOLから抜け出せないもののCOBOL技術者のスキルを活かせるメリットがあります。
一見、Javaへの書き換えが良いように思いますが、COBOLから自動変換されたJavaプログラムは、COBOLのように手続き型のままであり、COBOL風のJavaとしてJaBOLとも呼ばれ、ネイティブJavaとは別物のようです。
こうしたJaBOLは保守に余計な負担がかかるという問題があるようです。
ただし、いきなりネイティブJavaに書き換えるのは困難なため、COBOLからJaBOLへ移行し、必要に応じてネイティブJavaへと進む段階的なアプローチが有効なようです。

 

印象に残ったテーマ③ 現新比較テストの必要性

長期間にわたる既存システムのメンテナンスにおいて、仕様書に反映されていないロジックが少なくありません。
こうしたロジックが正しく動作しているかを確認する手段として、現行アプリと新アプリの結果が完全一致することを確認するテストが紹介されていました。
現新環境で、ソートの並び順が変わったり、範囲指定で抽出したデータの中身が異なることもあるため、完全一致することを確認することが重要なようです。

 

まとめ

モダナイズのベストプラックティスをしっかりと調べてから取り組む重要性を感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。