日経コンピュータ 2022年8月4日号 〜マイクロサービス活用成功の秘訣〜
表紙は、「マイクロサービス活用成功の秘訣 先行企業に見る設計の「現実解」」です。
様々な企業におけるマイクロサービスの活用事例が照会されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① マイクロサービスの真髄は疎結合にある
1つのサービスを変更する際に他のサービスへの影響を最小限に抑える設計により、サービス単位で開発や変更、運用を考えられるようにするためには、徹底的に疎結合化することが重要と紹介されていました。
修正時に多くの調整が生じないように、保守性が向上する範囲内で疎結合化することが重要なようです。
印象に残ったテーマ② マイクロサービスの課題
マイクロサービスの注意点が紹介されていました。
- 細分化で結合テストに手間がかかるため、テストの自動化や業務観点での検証ができるようにしておく必要がある。
- ノード数の増加で運用監視が煩雑になるため、分散トレーシングのようなツールで組織としてシステム全体の運用管理機能を強化する必要がある。
- 疎結合にしてもサービス同士の調整が発生する場合があるので、サービスに跨った変更調査やチーム間の調整について手順化しておく必要がある。
印象に残ったテーマ③ 日本のサイバーセキュリティの課題
病院におけるランサムウェア被害の事例を元に、日本のサイバーセキュリティの課題が述べられていました。
- 運用フェーズのセキュリティ契約が曖昧
- 稼働中のシステムへのアップデートに消極的
- 閉域網だから安心と信じている
まとめ
マイクロサービス化に取り組む際に、ベストプラクティスを確認する必要性を改めて感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。