日経コンピュータ 2021年12月9日号 〜すれ違うオープンイノベーション〜
表紙は、「すれ違うオープンイノベーション 大企業の勘違いにはもうこりごり」です。
大企業とスタートアップが協業し、イノベーションを起こすために、どういった心構え、態度で協業するべきか紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① 大企業とスタートアップが協業する際の注意点
大企業とスタートアップが協業し、オープンイノベーションを実現した事例があり華々しいイメージがありますが、オープンイノベーションの成功率は3割程度のようです。
この確率を見ると、意外と高いと感じてしまいますが、オープンイノベーションの失敗事例の中には取り返しのつかないケースが存在します。
例えば、大企業が上から目線でスタートアップを扱い、他のスタートアップ企業にも、この大企業の悪い噂が流れてしまうケースです。
こうならないためにも、大企業は上から目線はやめるとともに、
- 協業の共通目標を設定し、共有する
- 大企業とスタートアップの技術格差を埋めるために折衝役に適切な人材を置く
- 大企業側も進んで技術開示
といった姿勢も重要なようです。
また、スタートアップ側も単に技術を提供するだけでなく、高い視座を持ち、将来のビジネスの成長まで考えて、協業に取り組む姿勢が求められています。
印象に残ったテーマ② クラウドAIの活用例
AWS、Microsoft Azure、Google CloudのクラウドAIサービスを利用したサービス事例が紹介されていました。
いずれの事例でも教師データがうまく作れてさえいれば、その後の判定処理は比較的簡単に作れているのだろうという印象を受けました。
ただし、教師データの作成に時間を要しているため、教師データの作成にはまだまだ改善の余地があるなと感じました。
印象に残ったテーマ③ 宇宙テックの事例紹介
宇宙に関連する産業や、地上経済への波及効果は、2040年には160兆円規模に成長すると言われているようです。
この有望な宇宙産業において、観測衛星やそのデータ活用、宇宙ゴミの除去といった分野で宇宙テック企業の活躍が期待されています。
一度宇宙に飛ばした後はメンテナンスが困難なため、IT技術のさらなる信頼性向上が重要になるだろうと感じました。
まとめ
オープンイノベーションや宇宙テック等、先進技術の活用の重要性が増してきていると感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。