継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2021年6月24日号 〜特集 残り1年、人ごとではない「脱クッキー」〜

表紙は、「残り1年、人ごとではない「脱クッキー」 グーグル・アップルが先導する未来」です。
昨今様々なWEBサイトで同意を求められるようになったクッキーの提供可否に関して背景を知ることができる記事が紹介されていました。

 

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① みずほ銀行ATM障害 DBMSの動作が落とし穴に

2021年2〜3月にニュースを賑わせたみずほ銀行の障害報告に関する記事が掲載されていました。
障害報告書によると、DBのインデックスファイルがメモリー容量を超過したことにより、その後のエラーを引き起こしてしまったようです。
この原因だけ読むと初歩的なミスに感じますが、みずほ銀行MINORIで、様々な種類のOS、データベースが使われていることにより運用が非常に複雑になってしまっていることにも問題があったと述べられています。

この記事から、マルチベンダーで開発する場合においても、運用フェーズを見据えてソフトウェアを統合し、運用を簡略化するように設計する重要性を感じました。

 

印象に残ったテーマ② 脱クッキーの動き

日本企業のネット戦略に、脱サードパーティークッキーの動きと、改正個人情報保護法の施行に伴うWeb利用データの同意取得に関する規制という二つのタイムリミットが迫っています。
特に脱サードパーティークッキーはネット広告事業に大きな影響を与えるものであり、グーグルとその他企業間でサードパーティークッキーの次の技術に関する派遣争いがスタートしています。
現状、グーグルのFLoCとその他企業のUnified ID 2.0の二つが2大勢力ですが、どちらも浸透するまでには険しい道が待ち構えています。
どの技術が標準となるか、今後の動向に注目です。

 

印象に残ったテーマ③ ファミリーマートの外国籍人材の採用アプリ

大手コンビニチェーンの中でファミリーマートの外国籍人材の採用率は目を見張るものがありますが、その理由が本書を読んで分かりました。
ファミリーマート在留カードの内蔵ICチップを活用し、アプリで就労可否を判定できるようにしているようです。
これにより、就労可否の判定が複雑な外国籍人材の採用において、法令違反を防いでいます。
コンビニ業界を取り巻く、人手不足という大きな問題に取り組んでいる良い事例だと思います。
 

まとめ

プライバシーを守ることも重要ですが、WEBサイトが使いづらくならないことを願うばかりです。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。