継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2022年7月7日号 〜円急落の衝撃 増大するITコストをどう抑えるか〜

表紙は、「円急落の衝撃 増大するITコストをどう抑えるか」です。

経済安全保障推進法や円安の影響により、オフショア先の見直しが進んでいるという記事が紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① SaaS限定の簡易版クラウドリスト

セキュリティーリスクの低い内部業務や情報処理に使うSaaSを対象とした、政府調達クラウドサービスの安全性評価制度「ISMAP-LIU」が新たに始まる予定という記事が紹介されていました。
これにより、外部監査の業務量をISMAPの約5分の1に縮小できるようです。
今後デジタル庁などが対象業務の一覧を取りまとめて例示するようです。

 

印象に残ったテーマ② 金融に脱・中国オフショアの動き

2022年5月11日に経済安全保障推進法が整理したことを受けて、金融機関のシステム関連や個人情報を扱う業務について、中国から撤退や日本国内への移管を検討する動きが広がっているという記事が紹介されていました。
中国と日本のSE単価があまり変わらなくなっていることや、地政学的なリスクもあり、日本に開発を戻す動機は十分にありますが、日本国内のIT人材が不足しているという課題があるようです。

 

印象に残ったテーマ③ 円安によるオフショア利用状況の変化

円安の影響で、北京、上海、南アフリカのSE賃金が日本よりも高くなったという記事が紹介されていました。
モンスターラボHDでは、日本向けの主力の開発をベトナムに移行したようです。
中国は高速モバイル通信やゲームのリアルタイム通信など、強みとする先進技術に特化した利用としているようです。
また、オフショアを選ぶ際は、日本語や日本の業務に対する理解力を考慮する必要があるという点が印象的でした。
この点について、中国やベトナムが最も適合性が高く、インドや東欧は英語圏からの発注に強いという棲み分けがされているようです。

 

まとめ

数年後にはオフショアの委託先が大きく変わりそうな印象を受けました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。