継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

日経コンピュータ 2022年6月23日号 〜事業を止めるな!ランサムウェア対策の勘所〜

表紙は、「事業を止めるな!ランサムウェア対策の勘所」です。

ランサムウェア対策が具体的に書いてあり、実務に取り入れやすいのではないでしょうか。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① 訴訟におけるメモの重要性

バンドル契約を巡るサードウェーブとマカフィー日本法人の裁判に関する記事が紹介されていました。
その中で、マカフィーが損害賠償を命じられた決め手となった、サードウェーブの担当者が残していたメモの存在が印象的でした。
議事録の重要性は当然として、何が裁判の決め手となるかわからないため、会議の手書きメモ等により、相手の発言を最低限残しておく重要性を感じました。

 

印象に残ったテーマ② ランサムウェア対策の勘所

ランサムウェア対策の勘所が詳しく解説されており、有用でした。
その中でも、犯罪者手段の手口を踏まえて、社内システムに講じるべき二つの対策が印象的でした。
1つは、事業を脅かす重要なシステムへの横展開を許す「隙」を作らないこと。
もう1つは、犯罪者が端末に侵入してから標的となるデータを暗号化するまでの間に、その不審な挙動を検出し、迅速に対処することです。
それぞれ、具体的な取り組み事例が紹介されていました。

 

印象に残ったテーマ③ Web3の力

Web3により、Web2.0を支配しているプラットフォーマの支配から脱却できたり、今の企業の形がなくなる可能性があるといった内容が紹介されていました。
この中で、米国や英国と日本の法体系の違いが印象的でした。
米国や英国は「してはならないこと」が法律に規定されている「英米法」、日本は「していいこと」が規定されている「大陸法」を採用しています。
今後のWeb3の世界でトライアンドエラーを繰り返すためには、英米法の仕組みが認められる環境整備が重要ではないでしょうか。

 

まとめ

Web3の世界では、日本にトップをとって欲しいものです。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。