【書評】ハーバード・ビジネス・レビュー 2021年 7月号 〜バーンアウトの処方箋〜
表紙は、「熱意や使命感に満ちた人を潰さない バーンアウトの処方箋」です。
コロナ禍により、過酷な労働を強いられている医療従事者や、テレワークにより仕事とプライベートの切り替えが不明確になったビジネスマン等に、バーンアウトの症状が多く見られています。
このバーンアウトにどのように立ち向かうべきかというのが今回の主題です。
非常に参考になる情報が紹介されているので、是非読んでみてください。
印象に残ったテーマ① バーンアウトを打破する方法
バーンアウトを打破するためには
- 目的意識を持つ
- 業務量がこなせる範囲である
- 職場でメンタルヘルスを話題にしても構わないと感じる
- 親身なマネージャがいる
- 家族や友人とのつながりを強く意識する
ことが重要なようです。
マネージャはこれらのことを意識して、部下を管理することが必要ということですね。
印象に残ったテーマ② ファイザーの驚異的なスピードでのコロナワクチン開発
通常数年かかるワクチン開発の世界において、新型コロナウイルスのニュースが世に出てから、わずか8ヶ月という短期間でコロナワクチンの開発を成し遂げたファイザーの軌跡が紹介されていました。
プロジェクトXの題材かのような、非常に躍動感がある記事でした。
患者のことを第一に考える経営陣、専門的な知見を持った優秀で、自己犠牲を厭わない社員、他国の企業とグローバルに協業できる文化の全てが揃って初めて成し遂げられた偉業であることが分かりました。
このファイザーの記事から
- 全員で同じ使命感を共有すること
- 非常に高いが、実現可能な目標を設定すること
- 目標を疎外するお役所的な仕事を取り除き、社員の仕事に自由度を持たせること
- 頑張る期間が長期間になりすぎないこと
が重要であることが分かりました。
非常にモチベーションが上がる記事ですので、是非読んでみてください。
印象に残ったテーマ③ バーンアウトは必ずしもマイナス面だけではない
本号ではバーンアウトに至らないための数々の手法が紹介されていましたが、バーンアウトを経験することで、後の仕事への関わり方や個人の価値観の変化などにつながる可能性があるようです。
具体例として、ベンチャー投資プラットフォームのサークルアップ創業者の事例が紹介されていました。
この事例を読むと、現在バーンアウトに苦しんでいる人も前向きになれるのではないでしょうか。
バーンアウトかもしれないと感じている方は是非読んでみてください。
まとめ
多くの組織でバーンアウトが問題になっていることが分かりました。
非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。