日経コンピュータ 2020年12月10日号 〜特集 学校DX 1人1台の先にある学びへ〜
表紙は、「特集 学校DX 1人1台の先にある学びへ」です。
今回のコロナ禍で、一気にリモート授業への需要の高まりましたよね。
学校ごとの整備状況が違う点等、学校DXの推進には課題が多くあります。
今回は、この課題を解決するためのGIGAスクール構想等が紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① GIGAスクール構想予算の内訳
GIGAスクール構想の予算4,610億円の内訳が紹介されていました。
その中でも特に目を引くのが、端末整備支援費2,973億円です。
これは、1人1台の端末を準備するための補助金であり、1台端末を購入するために4万5000円を上限として国から補助を受けられるものです。
PCは1台あたり10万程度は必要な印象でしたが、ChromeOSのような比較的安い端末が登場しているおかげで、1台あたり4万5000円程度で買えるようになってきているのですね。
このような価格競争が活発に行われるためにも、複数のPCメーカーが競争する市場が存在することの重要性を感じました。
印象に残ったテーマ② ユーザ企業は東証システム障害を対岸の火事と見るべきではない
東証の社長が引責辞任をしたことでも有名な東証システム障害の、調査報告書に関する記事が紹介されていました。
その報告の中には、ベンダーだけの責任ではなく、東証にも一定程度の責任があったということが記されていたようです。
その理由として、東証がシステム開発、テストをベンダー任せにしており、ユーザ企業として適切なテスト内容を検討できていなかったことが挙げられていました。
この判断に衝撃を受けたユーザ企業は多いのではないでしょうか。
ユーザ企業側にも受け入れテストの内容に責任があるということを、しっかりと理解できていないユーザ企業は多数存在することでしょう。
システム開発をベンダーに丸投げする時代は終わったことを肝に命じる必要がありますね。
印象に残ったテーマ③ システム人材不足
日本の光学機器メーカー「トプコン」のDX推進事例が紹介されていました。
現在は精密計測技術を活かした計測機器の販売がメインですが、今後はその技術で集めたデータ活用支援サービスも含めた提案型のソリューションを提供していく考えのようです。
そのために課題になるが、DX推進のための人材確保のようです。
このトプコンの事例によらず、他社のDX推進や、学校のGIGAスクール構想の推進等、デジタル人材の需要は高まる一方です。
そういった時世の中で、選ばれる人材になるために、デジタル技術に対する知識、スキルを身に付けていく必要性を感じました。
まとめ
全体を通じて、システム、デジタル知識が無いと仕事が成り立たないことを感じさせられました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。