日経コンピュータ 2021年4月1日号 〜特集 東京海上、正攻法のDX〜
表紙は、「特集 東京海上、正攻法のDX グローバルとアジャイル、両輪で損害保険の先へ」です。
IT巧者として有名な東京海上日動のDXに対する取り組みが紹介されていました。
DXを試行している多くの企業に有用な情報だと思います。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① 日本郵政が楽天に1500億円出資
多くのメディアで話題になったニュースである「日本郵政が楽天に対し1500億円を出資した記事」が紹介されていました。
この記事で特に目を引くのは、楽天の戦略性の高さです。
楽天は日本郵政と提携することで、楽天市場の物流の最適化が狙えるだけでなく、楽天モバイルの販売チャネル、通信エリアの拡大という効果も狙えるようです。
楽天経済圏のさらなる飛躍が期待されます。
印象に残ったテーマ② 東京海上日動のレベルの高いDX
多くの日本企業がDXを模索している状況の中で、東京海上日動のDXは一つ上のレベルに到達していると感じされる記事が紹介されていました。
東京海上日動のDXは単なる流行に乗ったものでなく、「保険商品やサービスによってお客様の「いざ」を守ること」というパーパスに基づき、テクノロジーを活用し効率を高めるという考え方により、DXを推進しています。
そして、目指すべきシステム象は、SoE、SoR、SoIの3領域を定義し、各領域間をAPIで接続するというわかりやすい形です。
このシステム構築を進めるにあたり、東京海上日動社内の人材に対するデジタル教育もしっかりと行っており、システムの重要性をしっかりと理解した経営陣により、盤石な体制でDXが推進されています。
東京海上日動からどんなサービスが登場するか今から楽しみです。
印象に残ったテーマ③ クラウドストレージ利用による脱PPAP
昨今問題になっているPPAPの問題点と、ファイル連携に関する今後の方向性が紹介されていました。
すでに多くの企業でPPAPが廃止されており、最近ではクラウドストレージを利用したファイル共有が主流になりつつあるようです。
クラウドストレージのもつ、アクセスのしやすさや、ファイルの履歴管理、アクセス権限の管理、拡張性といった点が好まれる理由のようです。
まとめ
楽天と日本郵政の提携がどんなシナジーを産むか楽しみです。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。