継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

【書評】ハーバード・ビジネス・レビュー 2020年 8月号  〜気候変動〜

表紙は、「特集1:気候変動、特集2:不安とともに生きる」です。
昨今のコロナウイルスの広がりや、SDGsの広がりを受けて、気候変動に関する課題と各社の対策に関する特集が組まれていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。 

 

 

印象に残ったテーマ① 国連が公表したショッキングなデータ

国連が2018年と2019年に公表した報告書では、以下2点が報告されたようです。

①気候変動の最悪な結果を回避するためには、2030年までに二酸化炭素排出量を45%削減し、2050年までにゼロにしなくてはならない。
②各国政府の現在の計画と公約では、この目標に遠く及ばない。排出量はいまも増え続けている。 

 

昨今のSDGsの広がりは、この報告書によるところも大きいのでしょうね。
経済活動の拡大に伴い年々エネルギー消費量が増えている世の中において、二酸化炭素排出料を減らすのは、至難の技ですが、取り組まざる負えない状況が来ています。
例えば二酸化炭素排出量が少ない電気自動車へのシフト等、各業態において対策を進める必要があります。

 

印象に残ったテーマ② 環境保護の動きによりROIの概念が変わる

一般的なROI(投資利益率)の概念は、「投資額に対してどれだけ利益を生み出しているか」です。
しかし、昨今、海外の企業において、「何を利益として捉えるか」の概念が変わりつつあるようです。

通常、利益には金銭的な価値のみが含まれますが、海外企業の間では、環境保護のような無形の価値も含めるようという動きが起こっています。
確かに、どれだけ環境保護の観点で優れた会社か評価する指標がないと、会社の頑張り損になってしまうため、早く一般的な指標値が設定されることを願ってやみません。

「何かの目標を達成しようと思ったら、その目標の達成度を評価するための指標値を設定する」という、当たり前ではありますが、難しいことを直ぐにやろうとする海外企業の動きの早さが印象的でした。
 

印象に残ったテーマ③ コンクリート建築からの脱却

コロナウイルス拡大後のニューノーマルな社会では、今の世の中では当たり前であるコンクリートを前提とした建築は下火となる可能性があるようです。
こうなると、大都会の高層ビル群の姿が一変するのかもしれませんね。

新型コロナウイルスの感染拡大で人口や企業が集中するリスクが取り上げられる中で、昨今、首都移転の動きが再燃しているというニュースも報じされています。
気候変動の話やコロナ後のニューノーマルな社会の話を受けて、今まで当たり前だったことを見直し、早急に適応していく柔軟性がこれまで以上に求められていることを痛感しました。

 

まとめ

いままでの常識を見直す必要があることを痛感させられる記事が多く取り上げられています。
非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。