継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

【書評】日経コンピュータ 2020年7月9日号 〜ハンコをなくそう 契約・精算・行政、「デジタルの壁」突破法〜

表紙は、「ハンコをなくそう 契約・精算・行政、「デジタルの壁」突破法」です。

コロナ後に広がりを見せている各種業務の電子化の動きや、小売店の省人化の取り組み等が紹介されています。
また、プロCIOという働き方についても紹介されています。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① スマホで顧客自身がレジ打ち代行

食料品スーパー大手のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)が、顧客が自らのスマホで商品バーコードを読み取り決済できるサービス「Scan&Go」の本格展開を始めた記事が紹介されていました。

レジの省人化に関しては、「Amazon Go」が有名ですが、「Amazon Go」の導入にはセンサーやカメラ等が必要であるため、初期導入のハードルが高いという課題がありました。
この「Scan&Go」は、今やほぼ全ての人が持っているスマホを活用するため、店舗にとって導入のハードルが低いというメリットがあります。
コロナウイルス拡大により、レジ前の混雑を避けたい状況ですので、このようなレジの省人化サービスにどんどん進歩して行って欲しいものです。

 

印象に残ったテーマ② NTTデータがサービスデザイン強化のために新ブランド立ち上げ

NTTデータがサービスデザインに関わるデザイナー集団組織「Tangity」を立ち上げた記事が紹介されていました。
サービスデザインでは、単なるシステムの開発ではなく、サービスを使う人の視点に立ち、より良いサービスの設計を目指します。
NTTデータのような大企業の動きに追従する企業がどんどん現れるでしょう。

このようなユーザ視点に立ったサービス設計スキルを磨くために、多くのサービスに触れたり、幅広いコンテンツからの情報収集に力を入れる必要性を感じました。

 

印象に残ったテーマ③ プロCIOという働き方

チューリッヒ保険のCIO「木場武政氏」の活躍が紹介されていました。
チューリッヒ保険といえば、保険業界という個人情報の取り扱いが厳しい業界において、コロナ対策として、いち早く在宅勤務の活用に乗り出した企業ですね。
なぜ、これだけ早い導入ができたのか疑問でしたが、木場氏のようなプロCIOの活躍によるところが大きかったのでしょう。

木場氏は「ITを駆使して企業の業績を伸ばすのがCIOの本質的な役割」という考えを持っています。
ITをビジネスに活用するスキルがCIOには必要なのですね。

IT部門だからといて、ビジネスに無頓着で良いとはならないため、高い視座で物事を見る癖を付けていきたいものです。

 

まとめ

世の中の動きを正しく理解し、ユーザ視点に立ち良いサービスを設計するスキルがSEに求めらつつあることを再認識させられました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。