【書評】本田直之「レバレッジ勉強法」 〜効率的な勉強法、継続するためのコツを紹介〜
投資において、少ない自己資本で最大限の利益を得るようなレバレッジを掛けた投資が必ず成功する方法があれば気になりますよね。
本書はレバレッジの考え方を勉強に応用する方法を教えてくれます。
時間がないビジネスパーソンが成長し続けるためのヒントがたくさん盛り込まれていました。
また、効率的に勉強する方法が記載されているので、受験生にもオススメです。
本の紹介
著者の本田直之氏は、レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役を務めています。
少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイス等を行っています。
年の半分近くをハワイで過ごすという、非常に羨ましい生活を送られているようです。
本書では、「成果に効率的に結びつく勉強方法」と「勉強の継続方法」ついて説明しています。
印象的なポイント① 勉強にもマニュアルは欠かせない
P71
レバレッジ勉強法においては、マニュアル化は欠かせません。マニュアルとは、言葉を換えれば「普遍化された先人の知恵」です。
〜受験のとき、わたしは勉強の仕組みづくりのために、合格体験記を徹底して読みました。
仕事ではマニュアルを読むのに、勉強でマニュアル(合格体験記等)を読むという発想になる人は少ない気がします。
このように、仕事だけでなく、勉強においても、最初に基本となる、効率的な型を学ぼうとする姿勢は非常に役に立つと思いました。
私は、他の人の合格体験記を読んだ後に、勉強に取り掛かる前に、自分の合格体験記を書いてから勉強を開始するようにしています。
具体的には、合格した場合を想定して、以下の内容をなるべくリアルに記載しています。
- 使用したテキスト
- 具体的な勉強法(いつ、何をするか)
- 前日時点での勉強の仕上がり状況
- 当日の出来
- 当初の勉強の目的、この勉強を何に生かしたいか
- モチベーションが下がったこと、大変だったことと、モチベーションの維持方法
合格体験記を事前に書いておくことで、マニュアル通りに勉強ができます。
また、モチベーションが下がった時の、カンフル剤にもなって非常に役に立つので、おすすめです。
印象的なポイント② アウトプットしないとインプットの価値はない
P83
質問側がまず知識をインプットし、情報や質問をアウトプットしてこそ、相手から知恵というアウトプットを引き出し、それをインプットできるのです。これをわたしは、インプット・アウトプットの「スパイラル手法」と呼んでいます。
アウトプットの場がないと、インプットの価値がないという考えには強く同意します。
使う機会がないのに、語学等の勉強をするのは、趣味としてその勉強が好きでないと難しいと思います。
私自身、勉強するときは、必ず、アウトプットの機会をどうやってもつかを先に考えるようにしています。
例えば、英語を勉強する際は、瞬間英作文等のインプットの勉強だけでは飽きて、続かないため、オンライン英会話等のアウトプット機会を持つようにしています。
印象的なポイント③ 継続したければ「時間割」を作れ
P92
試行錯誤を重ね、時間割という「生活のパターン」をつくり、それに頼るのがいちばんラクだという結論にたどり着いたのです。
「時間割」の発想はとても役に立ちますね。
たしかに毎日違う時間に勉強にしようとすると、その日の気分によって、「やる」「やらない」が出てきてしまいますよね。
ビジネスパーソンが仕事後にやろうとすると、毎日仕事が終わる時間が違って、勉強を継続できない可能性が高いので、仕事の終わり時間に影響を受けない時間帯に勉強することが重要だと思います。
私は、この本を読んだ後、毎日朝同じ時間に起きて、1時間勉強するようにしています。
習慣の力というのは本当にすごいもので、習慣になってしまえば、無意識で継続できるようになります。
最初は朝起きて勉強するのがきつかったですが、今では当初よりも抵抗なく朝に勉強できています。
まとめ
何十年も勉強を継続できている筆者が書いているので、説得力があります。
時間がない中でも、頑張って勉強するなら、最大限の成果を得たいですよね。
この本で効率的な勉強法が学べます。
また、勉強を続けたければ、決まった時間に勉強できる朝を活用する以外にないと思います。
他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。