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【書評】岩瀬大輔「入社1年目の教科書」 〜新人だけでなく、ベテラン社員も読むべき仕事の原則を紹介〜

最初は新入社員の時に読み、非常にタメになりましたが、社会人歴が長くなった後に読んでも、改めて気づかされる点がたくさんある非常に良い本です。
自分自身を高めるヒントをたくさん教えてくれます。
また、部下・後輩への指導にも使えます。 

 

本の紹介 

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

 

著者の岩瀬大輔氏は凄い経歴の持ち主です。

「入社1年目の教科書」では、成功者である岩瀬大輔氏が、仕事の中で意識していたポイントをたくさん教えてくれます。

 

印象的なポイント① 仕事は根回し

P66

一般的に、会議で結論を出すまでには、いくつかの作業フローがあります。

①情報を共有する

②論点を頭出しする

③論点に対する出席者の考えを醸成する

④議論する

⑤結論を出す

P67

会議の場を最大限に生かすには、実ある議論と結論をだすこと、つまり④と⑤に特化する必要があると思います。そのためには、①から③の工程を会議の前に済ませ、参加者からのフィードバックを聞いておく必要があります。これが根回しと呼ばれるものなのです。

P68

「基本的なことの合意形成」

「対処可能な反論をつぶす」

根回しとは、行程③と④の間に、こうした作業を入れ込む行為なのです。

会議にいきなり臨むと、「大勢の前では発言しにくく、いい意見が出なかったり」、「各出席者の立場の建前上、強い反発にあってしまう」ことがあります。
こういう経験も踏まえて、「根回し」の重要性については、分かった気になっていましたが、会議全体の内、どの部分が「根回し」に当たるのか言葉で理解できていませんでした。


「根回し」は会議前に多くの時間を使うことになりますが、会議で議論するまでに上記のような、「対処可能な反論をつぶす」ところまでできていれば、会議自体が短い時間で終わります。また、会議後の持ち帰りタスクも減らせ、全体としての生産性は非常に上がると思います。

 

印象的なポイント② 目の前だけでなく、全体像を見て、つなげよ 

P111

全社的な目的に、自分の仕事が貢献できることを考えながら行動することです。 

P113

全体像を見る目線を持たない人が成長する姿を、僕は見たことがありません。企業価値を高め、業界や日本の発展に貢献できる人になるためにも、マクロとミクロの視点を持ちましょう。

目の前の仕事に追われていると、どうしても視野が狭くなってしまいますよね。
忙しい時にこそ、この言葉を思い出して、自分の仕事が、部の戦略、会社の戦略に、どのようにつながっているかを考えることが重要です。
こうすることで、会社に貢献できますし、自分の仕事のやりがいも大きくアップすると思います。

 

印象的なポイント③ ビジネスマンはアスリート

P183

日々リセットし、毎朝最高のコンディションで職場に向かうようにしてください。

P184

疲れて眠そうな顔をしてオフィスに入っても、最高のパフォーマンスを発揮することは無理です。アスリートになったつもりで、コンディショニングにも時間とお金と頭を使ってください。あなた自身のためにも、非常に重要な仕事です。

野球選手が二日酔いや寝不足のままバッターボックスに立ったりしませんよね。

スポーツ選手だけでなく、社会人も給料を貰っている以上、プロとしての自覚を持つ必要があります。


常に最高のパフォーマンスが出せるように、食事や睡眠に気をつける必要があります。
ついつい、忙しくなると食事や睡眠をおろそかにしがちになるため、「ビジネスパーソンはアスリート」という言葉は頭に刻み込む必要があります。

 

まとめ

天才的な経歴を持つ著者ですが、本書はどれも実効性のあることが記載されており、すぐに仕事に活かせます。
新人だけでなく、ベテラン社員にも是非読んでほしい内容が盛り沢山です。 

他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。 

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書