継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

【書評】日経コンピュータ 2020年5月28日号 〜ゼロトラストネットワーク〜

表紙は、「ゼロトラストネットワーク VPN不要、全社員テレワークの切り札」です。

VPNの次世代のセキュリティ確保施策として、「ゼロトラストネットワーク」が紹介されていました。
ゼロトラストの他にも、IT技術の進歩はめまぐるしいものがあると感じさせられる記事が多く紹介されていました。

数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。

 

 

印象に残ったテーマ① VPNシンクライアント端末はもう古い!これからはゼロトラストネットワークの時代

コロナによるテレワーク利用率の急増で、VPNの利用負荷が問題になっているという記事が紹介されていました。
この対策として、従来のVPNシンクライアント端末によるセキュリティ確保ではなく、ゼロトラストネットワークの考え方に基づいたセキュリティ確保が注目を集めているようです。

この記事を読むまでは、VPNでセキュリティを確保するのが最強だと思っていたのですが、昨今の標的型メールによる従業員アカウントの乗っ取り等により、もはやVPNもセキュリティ面で盤石とは言えない状況となっているようです。

このため、全てを信頼しない(ゼロトラスト)の考え方に基づき、VPNも含めたすべてのネットワークからのアクセスを信頼せずに、サービス利用の都度、ユーザの属性や端末の情報等をチェックするようなセキュリティ対策が今後は主流になるようです。

一昔前は万能と思っていたサービスが、いつのまにか万能ではなくなってしまっていることに衝撃を受けました。
最新トレンドにアンテナを張る必要性を改めて痛感しました。

 

印象に残ったテーマ② サッポロホールディングスのDX

サッポロホールディングスが従来担当者ごとにExcelを使って行っていた商品供給の計画を、システム化するという記事が紹介されていました。
「業務・システムの標準化」を行った後に、更なる「機械化、自動化」を目指し、サプライチェーンの最適化を実現していくようです。

この記事を通じて、こういった最適化の取り組みは5年以上もかかる取り組みであるため、如何に早期に着手できるかが鍵になると思いました。
現時点で次世代に向けた仕込みを開始していない企業は、早期に手を打たないと、競合他社との差が開く一方になってしまいそうです。 

印象に残ったテーマ③ コロナによるパラダイムシフト

前号に引き続き、コロナ関連の記事がいくつか紹介されていました。
特に、感染拡大防止を目的とした、「料理の非対面受け渡しサービス」や、日本経済団体連合会経団連)の中西宏明会長の「コロナ後に、いい知恵を出せた企業にはチャンスがある」という発言が印象的でした。

前号に引き続き、アフターコロナのパラダイムを予測し、様々なチャレンジを行うことが求められていると感じました。

 

まとめ

セキュリティ分野を始め、IT技術は日進月歩だと感じさせられました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。