【書評】日経コンピュータ 2020年5月14日号 〜百花繚乱、アグリテック〜
表紙は、「百花繚乱アグリテック AI、IoT、ドローン、ロボットが農業を救う」です。
印象に残ったテーマ① コロナによるパラダイムシフト
GMOやメルカリが印鑑を廃止しようとしているというニュースが紹介されていました。
また、脱印鑑の動きは、コロナによる影響の一面でしか無いとも述べられていました。
この記事のように、今後、今までの慣例が通用しないケースが多く発生しそうです。
アフターコロナの世界で何が慣例になるか、世の中の動きにアンテナを張る必要があるため、システムだけの勉強をしていればいい時代は終わったのだと意識させられました。
印象に残ったテーマ② アグリテックによる農業の課題解決
先進ITで農業を進化させる「アグリテック」として、「クボタのIoTコンバインによる米の収穫量アップ」や「ドローンによる害虫探索」等が紹介されていました。
農業は大昔から続いている業態であり、先人たちの情報の蓄積により生産性・品質が改善してきたという事実があります。
このように、情報の蓄積が生産性・品質向上に結びつく業態だからこそ、AIのように、「大量のデータを基にアルゴリズムを改善していき、効果を得る技術」が役に立つのでしょう。
他の業態も、農業での効果を参考に、先進IT技術の活用を進めていって欲しいものです。
印象に残ったテーマ③ 日本郵便が丸投げ脱却によりコスト8割減を達成
日本郵便が鈴木義伯CIO主導のもと、従前の丸投げ体質を脱却し、コストを8割減した記事が紹介されていました。
この記事の中で、パソコン13万台の更改について、「過去とほぼ同様の更改方針とすることが決まっていた」ところを、鈴木義伯CIOの鶴の一声で、「世の中のスタンダードに則した更改方針に転換させた」点が印象的でした。
大規模更改だと、どうしてもリスクが低い、過去実績のある手法を取りがちですが、その時々の世の中のスタンダードも踏まえた手法を考えることが重要だと気づかされました。
世の中のスタンダードが何なのかにアンテナを張る必要があります。
まとめ
IT技術の進化やコロナによる影響等により、世の中が大きな転換期を迎えていると感じさせられました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。