継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

【書評】日経コンピュータ 2020年4月30日号 〜会えない時代の採用術〜

表紙は、「会えない時代の採用術 コロナショックが直撃、就職人気ランキングに異変」です。
 
コロナショックにより、対面での採用活動の多くが中止されています。
そのような状況における、就職人気ランキングが公表されていました。
また、コロナショックにおける、日本政府と台湾政府のIT活用の違い等も紹介されていました。
 
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。 

印象に残ったテーマ① コロナショックにより浮き彫りになった、日本政府と台湾政府のIT活用のレベルの違い

日々、コロナの感染者や死亡者が公表されていますね。

厚生労働省が元ネタを提供していますが、「CSVのようなオープンデータ」ではなく、「PDFや画像といった、コンピュータに認識させづらい形式」で情報を提供してしまっているようです。
これにより、「各都道府県の情報と比較しにくかったり」、「他の機関が情報を活用することが難しくなってしまっている」という課題があるようです。


一方、台湾のデジタル活用は素晴らしいものがあります。
例えば、各地の薬局のマスク在庫データを30分ごとにCSV形式で配信しています。
また、その情報を活用した、マスク配布システムも作っているようです。


このニュースから、民間企業だけでなく、行政もITリテラシーを高めることが重要であると思いました。
また、海外にはこのような素晴らしいシステムが多く存在するため、海外システムを学ぶ重要性も感じました。

 

印象に残ったテーマ② AIの脅威が企業の採用基準、学校の教育内容を変える

IT大手が、採用後に画一的な教育を施す方式を脱却し、職務を限定した「ジョブ型」に移行する記事が取り上げられていました。

一方、政府は、小学校から「AIの面白さ」に触れるような機会を持たせようとしているようです。
さらに、大学の理系学生はAIを「副専攻」とする記事も紹介されていました。


これらの記事から、IT企業、政府共に、AIに本腰を入れないと、将来立ちいかなくなると感じ始めたのだと思いました。

学生時代からAIを当たり前のように学んできた世代が社会人になった時に、どんな世の中になっているか楽しみです。
それと同時に、AIが当たり前になった世の中で、人間がやるべき仕事は何かを考え、そのための準備をすることも重要なのでしょう。

 

印象に残ったテーマ③ ゲーム会社の異常な開発スピード

スマホゲーム業界では、「毎月十数本」の新作がリリースされるようです。
多くのIT企業では、数ヶ月かけて要件定義し、その後、さらに数ヶ月かけて開発することを踏まえると、ゲーム会社の開発スピードは驚異です。

このような異常な開発スピードを高品質で進めるために、開発運営支援の専門チームが各プロジェクトに入り込み、他プロジェクトの生産性向上の取り組み等を共有する枠組みができているようです。
つまり、このようなスピード感、高品質を組織的に作り上げているということです。

DX推進の流れの中で、PoCを素早く進めていく機会がどの業種でも増えることでしょうから、ゲーム業界のような異業種の良い取り組みを真似ることが重要なのでしょう。

 

まとめ

AIというと難しいイメージを受けますが、食わず嫌いしていられない世の中が来ていることを感じました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。