【書評】日経コンピュータ 2020年3月5日号 〜循環取引 IT業界の「闇」再び〜
表紙は、「循環取引 IT業界の「闇」再び」です。
1000億円を超える不正な循環取引が行われた経緯が紹介されていました。
他に、DX推進に欠かせないインフラ技術等も紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
- 印象に残ったテーマ① DXに不可欠な3技術(データレイク・コンテナ・マルチクラウド)
- 印象に残ったテーマ② ローソンがレジ無しコンビニに挑む
- 印象に残ったテーマ③ アメリカの新型小売店「b8ta」が日本上陸
- まとめ
印象に残ったテーマ① DXに不可欠な3技術(データレイク・コンテナ・マルチクラウド)
デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために不可欠な技術として、データレイク・コンテナ・マルチクラウドが紹介されていました。
おおよそ以下のような意味合いです。
- データレイク
形式が決まったデータ(構造化データ)だけでなく、音声や動画等のあらゆる形式のデータ(非構造化データ)を蓄積可能。
データ分析ツールと組み合わせて、ビジネスに有用なアイデアを発見したりするのに利用できる。 - コンテナ
1つのOS上に独立したアプリケーションの実行環境をつくり、あたかも独立したサーバのように使う技術。類似の技術である「仮想マシン」は1台のサーバ上で異なるOSを動かすため、仮想マシンごとにCPUやメモリの割り当てが必要。
一方、「コンテナ」は1つのOS上で複数のコンテナを稼働させるため、CPUやメモリをコンテナ間で共用し、無駄なく使用可能。
Dockerと呼ばれるオープンソースのソフトウェアが圧倒的なシェアを占めている。 - マルチクラウド
複数のクラウドベンダーから提供される複数のクラウドサービスを利用する事。
記事の中で、ZOZOのIT子会社であるZOZOテクノロジーズがAWSとグーグルのクラウド(GCP)を利用し、各クラウドサービスの先進的なサービスを組み合わせて利用していることが紹介されていました。
DXをしっかりと推進するために、インフラ技術についてもアンテナを広げて、最新技術を有効活用していく必要性を感じました。
印象に残ったテーマ② ローソンがレジ無しコンビニに挑む
ローソンが2020年夏にもレジ無し店を都内に一般公開予定であるというニュースが紹介されていました。
2020年2月26日から5月25日にかけて、富士通グループの拠点でトライアルを実施しているようです。
一度手に取った商品を棚に戻した場合や、いきなりポケットに入れた商品の購入も正しく判別されるようです。
人手不足でコンビニの24時間営業が危うくなりつつある世の中において、非常に役立つサービスなりそうです。
印象に残ったテーマ③ アメリカの新型小売店「b8ta」が日本上陸
「b8ta」は、 小売店でありながら、店舗での売り上げを収入源としておらず、商品に対する消費者の反応をメーカーに還元することで収益を得るというビジネスモデルです。
「b8ta」自体は、メーカに場所を貸し出し、消費者の反応を還元するためのソフトウェアの提供をするだけであり、在庫を抱える必要がないため、ランニングコストが低く、商品の流行り廃りにも影響を受けない、良いビジネスモデルだと思いました。
消費者の情報を収集するための機材や、ネットが発達している現代だからこそできる新しいビジネスモデルであり、日本に上手く受け入れられるか、今後の動向に注目です。
まとめ
データレイク・コンテナ・マルチクラウド等の新しい用語が次々と登場するのが、IT業界の難しいところです。
簡単に内容が説明できるように、 新しい用語を適宜インプットするように意識していきたいものです。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。