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【書評】【洋書】星新一「The Whimsical Robot」(星新一ショートショートコレクションVol.2 英語版)

「A Well-Kept Life」に引き続き、 また星新一の本をチョイスしました。

 

ショートショートというジャンル自体、一話一話が短くテンポが良く読みやすいです。

本書は、「A Well-Kept Life」よりも一話一話が短く、読みやすいです。

 

洋書の入門としては、「A Well-Kept Life」よりもオススメです。

 

本の紹介

著者「星新一」氏は、「ボッコちゃん」等のショートショートというジャンルの名手として有名な小説家です。 

父は星薬科大学創立者で星製薬の創業者・星一氏です。

 

本書「The Whimsical Robot」は、表題作「The Whimsical Robot」(原題「きまぐれロボット」)など、全36編を収録する傑作ショートショートコレクションです。

 

洋書としての読みやすさ

単語数は概算「25,000」語です。

難しい単語も出てきますが、一話一話が短く簡潔なので、ストーリー自体は理解しやすいです。

多少わからない単語が出てきても、気にせずどんどん読み進めることができると思います。

星新一氏の「A Well-Kept Life」よりも更に読みやすく、多読トレーニングの入門書としてオススメです。

 

おすすめポイント 

  • 概算単語数「25,000」に対して、全36編も収録されていますので、1編700単語程度と、短く読みやすいです。
    ただ短いだけでなく、一話一話にしっかりとしたオチがあるので、飽きずに読めると思います。
    どの話も面白いですが、特に、「A Demon」、「Strange Medicine」がオススメです。
      


  • ショートショートの場合は、一話一話が独立した短い話ですので、仮に理解できない話があっても、他のストーリーの理解には影響しません。
    多少理解できない話があっても、気にせずに最後まで読めると思います。

 

気になった表現

jar

The man took out a jar of tablets and placed it on a nearby desk.

→男が錠剤の瓶を取り出し、近くの机に置きました。

本書の色々な話に「jar」という表現が出てきます。
「瓶」という意味ですね。
前後の文脈から意味が推測できると思いますが、日常会話でも使えると思うので、覚えておきたい単語です。

 

Earthling

Now,in order to complete our report,we intend to examine a few sample Earthlings.

→さて、レポートを完成させるために、数人の地球人を尋問しようと思う。

本書はSF系の話が多い為、宇宙人「alien」との対比で地球人「Earthling」という表現が出てきます。
受験英語ではなかなか出会わない、洋書ならではの表現かと思いました。

 

mynah,squirrel,canary,woodpecker,mole

mynah→九官鳥

squirrel→リス

canary→カナリア

woodpecker→キツツキ

mole→モグラ 

本書には多くの動物が登場します。
これらの単語の意味を知らないと、物語のイメージが湧きにくいため、洋書の中で単語の意味をどんどん覚えていきたいものです。

 

まとめ

英語の多読をする際に、いきなり長文小説から入るとかなり高い確率で挫折します。

その点、ショートショートは多読の入門としてちょうどいいためオススメです。

是非読んでみてください。