【書評】日経コンピュータ 2019年12月12日号 〜超人間・万能 AIグーグルが変えるデジタル社会の未来〜
表紙は、「超人間・万能 AIグーグルが変えるデジタル社会の未来」です。
前号に引き続き、AIに関する記事が多く掲載されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
- 印象に残ったテーマ① システム納品後の無償対応期間が1年→10年に延長
- 印象に残ったテーマ② ディープマインドのAI「アルファスター(AlphaStar)」が「スタークラフト2」で上位0.2%に
- 印象に残ったテーマ③ ロボは非接客業務のような裏方仕事で使用
- まとめ
印象に残ったテーマ① システム納品後の無償対応期間が1年→10年に延長
120年ぶりの民法改正により、システム納品後の無償対応期間が10年に延長される記事が載っていました。
システム開発に従事している人にとっては、非常に大きなニュースですね。
一見、10年に延長されたことで、発注者側有利になったかと思いますよね。
ただ、発注者側も手放しでは喜べません。
受注者側のベンダーは、無償対応期間分も考慮した開発コストを発注者側に請求することとなるため、発注者側は今よりも多くの金を支払う必要が生じる可能性が高いようです。
発注者側には、今まで以上に請求金額が適切かを判断する力が求められそうです。
また、無償対応期間が10年に延びたとしても、10年後にベンダーがなくなっていたら意味がないため、長く存続しそうな会社に発注することが今まで以上に重要になりそうです。
印象に残ったテーマ② ディープマインドのAI「アルファスター(AlphaStar)」が「スタークラフト2」で上位0.2%に
トップ棋士に勝った人工知能「アルファ碁(Alphago)」で有名なディープマインドが新たな快挙を達成した記事が載っていました。
「スタークラフト2」は、囲碁や将棋よりも難易度が高く、上位者はプロゲーマーのようです。
「アルファスター(AlphaStar)」は、スタークラフトの戦術を学習するために、「アルファスター(AlphaStar)」同士で対戦を繰り返したようです。
その対戦時間はなんと、人間が24時間ぶっ通しで200年間ゲームした時間と同等と言うから、ビックリ。
機械だと疲れないし、他のAIが学習したことも自分の知識に活かせるだろうし、人間にはできない方法で学習し続けられる点が強いですね。
こんな非現実的な方法でトレーニングされ続けては、人間に勝ち目はなさそうです。
印象に残ったテーマ③ ロボは非接客業務のような裏方仕事で使用
昨今、AIが万能のように思えるニュースが多く出ており、人間がAIに取って代わられる時代もそう遠く無いように思われます。
ただし、AIがどれだけ進歩しても、人間通しのコミュニケーションはAIにはできません。
星野リゾートは、裏方仕事にロボを使用し、接客業務のような表の仕事は人間が担当する方針で考えているようです。
この例のように、どんな職種でも人間にしかできない付加価値が何かを考えていかないと、職を失うことになりそうです。
まとめ
AIの進歩を実感させられる記事が多く載っていました。
非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。