継続力

IT系サラリーマンが、書籍や講座から学んだこと、効果があった勉強方法を紹介します。

【書評】稲盛和夫「生き方」 〜成功するための生き方を紹介〜

 あなたは自分の「生き方」にルールを設けていますか?
本書では、日本を代表する経営者「稲盛和夫」氏が、現在に至るまで大事にしてきた「生き方」を紹介してくれています。
本当にためになることがたくさん書いてあるので、読み返す度に新しい気づきが得られる本です。
今回はその中でも、頑張り続けるためにどういうことが必要かを重点的に紹介します

 

本の紹介 

生き方

生き方

 

 著者 稲盛和夫氏は、言わずと知れたすごい方です。

京セラを設立し、社長、会長を経て、名誉会長に就任。KDDI株式会社を設立し、名誉会長に就任。JALを再建し、名誉会長に就任という、まさしく、日本を代表する経営者です。
経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成もされています。
本書では、新経営の神様の呼び声も高い 稲盛和夫氏の生き方を紹介しています。

 

印象的なポイント① 正しい生き方をするための「六つの精進」

P94

原理原則というものは正しさや強さの源泉である一方、絶えず戒めていないと、つい忘れがちなもろいものでもあります。だからこそ、いつも反省する心を忘れず、自分の行いを自省自戒すること。また、このことさえも生きる原理原則に組み入れていくことが大切なのです。 

この本には、今日から試したいことがたくさん書いてあり、かなりモチベーションがあがります。
ただ、一時的にモチベーションが上がっても、三日坊主になってしまうことって多々ありますよね。
自分が三日坊主になってしまっていることに気づくためにも、最低限、「自分の行いを振り返る」機会は設ける必要があるということですね。
では、何を振り返れば良いのでしょうか?

 

P137−138

この心を磨く指針として、私は自らの経験から次のような「六つの精進」が大切ではないかと思い、まわりの人たちに説いてきました。
①だれにも負けない努力をする
人よりも多く研鑽する。また、それをひたむきに継続すること。不平不満をいうひまがあったら、一センチでも前へ進み、向上するように努める。
②謙虚にして驕らず
「謙は益を受く」という中国古典の一説のとおり、謙虚な心が幸福を呼び、魂を浄化させることにもつながっていく。
③反省ある日々を送る
日々の自分の行動や心のありようを点検して、自分のことだけを考えていないか、卑怯な振る舞いはないかなど、自省自戒して、改めるよう努める。
④生きていることに感謝する
生きているだけで幸せだと考えて、どんな小さなことにも感謝する心を育てる。
⑤善行、利他行を積む
「積善の家に余慶あり」。善を行い、他を利する、思いやりある行動を心がける。そのような善行を積んだ人にはよい報いがある。
⑥感性的な悩みをしない
いつまでも不平をいったり、してもしかたのない心配にとらわれたり、くよくよと悩んでいてはいけない。そのためにも、後悔をしないようなくらい、全身全霊を傾けて取り組むことが大切である。

良い本を読んでモチベーションが上がったり、何か目標を立てて頑張ろうと意気込んでも、しばらくすると、モチベーションが下がって、継続できなくなったりしますよね。
こういうことをなくすために、最低限、「六つの精進」について、定期的に見直す必要があるということですね。
私もこれらの項目を目につくところに張り出して、1週間に1回は「六つの精進」について考えたいと思います。

 

印象的なポイント② 努力は必ず報われる

P215−216

長い目でみれば、誠実で善行を惜しまない人物がいつまでも不遇にとどまることはないし、怠け者でいい加減な生き方をしている人がずっと栄えていることもありません。

自分は努力しているのに、全然評価されない。

ほとんど努力していない、お調子者だけが、周りから評価されている。

というように思ってしまうことってありますよね。

ただ、その評価は単に一時的なものと考えて、嫉妬するのはやめましょう。


自分がしっかりと努力を継続できているのであれば、必ず成長できるし、周りからの評価も上がります。
成功者である稲盛和夫氏が言っているので、説得力がありますよね。
いつかは努力が報われることが分かっていれば、頑張れそうですね。

 

印象的なポイント③ 「反復」と「継続」は違う

P67

継続が大切だといっても、それが「同じことを繰り返す」ことであってはなりません。継続と反復は違います。昨日と同じことを漫然とくり返すのではなく、今日よりは明日、明日よりは明後日と、少しずつでいいから、かならず改良や改善をつけ加えていくこと。そうした「創意工夫する心」が成功へ近くスピードを加速させるのです。

何かを継続している気になっていても、なかなか成果が上がらず、伸び悩むことがあるかもしれません。
そういう場合には、自分の努力は「継続」ではなく、単なる「反復」になっていないかを考える必要があります。
自分の努力で改善できる点がないかを考えるために、「今自分のやっていること」、「改善できる点がないか」を言葉で表現し続けることが重要です。
頑張って何かを継続するのであれば、どうせなら、大きな成果をあげたいですよね。
私も、この「反復」と「継続」の違いを忘れずに意識したいと思います。

 

まとめ

普通に生きてきても気づけない考え方が色々と得られる本です。
また、読むたびに新しい気づきが得られるすごい本です。
ぜひ何度も読み返したいと思います。

他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。 

生き方

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