【書評】スペンサー・ジョンソン「チーズはどこへ消えた?」 〜変化に対応する心構えを紹介〜
「変化」という言葉にどういう印象を持ちますか?
今のやり方で成功している場合、「変化」は面倒なものと考えてしまうことでしょう。
この本は、「変化」に早く気づき、行動することの大切さを教えてくれます。
「今のままの自分でいいのか」、「チャレンジしたいことはあるがなかなか踏み出せない」等の悩みを抱えている方にオススメします。
本の紹介
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 11人 クリック: 153回
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著者スペンサー・ジョンソンは、医学博士、心理学者であり、ハーバード・ビジネス・スクールの名誉会員でもあります。
この本は、IBM、アップル等の会社の研修等でも使われるベストセラーですね。
「変化」に早く気づき、行動することの大切さを教えてくれます。
印象的なポイント① 自分の求めるものが何かに気づく
P30
自分のチーズが大事であればあるほどそれにしがみつきたがる
本書は、既にチーズ(自分が人生で求めるもの)が見つかっている前提で物語が進行します。
ただ、実際には、「自分のチーズが何であるか」、明確に分かってないケースがあると思います。
物語を読み進める上で、「自分のチーズが何なのか」を明確にしておきたいところです。
自分のチーズが何であるかを考えるために、「自分が固執しているものは何か?」を考えてみましょう。
「仕事のスキル、立場」、「お金」、「ライフスタイル」等、チーズは一つではないと思います。
是非、自分なりのチーズを思い浮かべながら、その後の物語を読んでみてください。
印象的なポイント② 求めるものがなくなるリスクに気づく
P46
つねにチーズの匂いをかいでみること
そうすれば古くなったのに気がつく
例えば、同じ仕事を何年も担当している場合、その仕事に対するスキルは当然高まっているので、第一人者としての地位が確立できていることでしょう。
ただ、世の中の変化は早いので、いつの間にかそのスキル自体がいらないものになってしまうかもしれません。
そうならないためにも、世の中の変化に興味を持ち、社外の人と関わったり、研修を受けたりする等して、自分のスキルの社会的な立ち位置を把握するようにしてみる。
そうすることで、自分の得意なスキルが時代遅れなものになる前に、新しいスキルの必要性が分かるでしょう。
印象的なポイント③ 求めるものが手に入ると信じて頑張る
P52
まだ新しいチーズがみつかっていなくても
そのチーズを楽しんでいる自分を想像すれば
それが実現する
新しく求めるものが決まったら、それが手に入った時のことを想像すれば頑張れるということですね。
これは、何か新しいことを学んだり、目指したりする時、全てに応用できますね。
実現した時のことをできる限りリアルに想像すれば、きっと上手くいきます。
P56
チーズがないままでいるより
迷路に出て探したほうが安全だ
自分のスキルが時代遅れになった後に気づいた場合、その現実をなかなか受け入れられずに、次の行動になかなか移れないと思います。
そういった場合でも、過去の栄光はすぐに忘れて、次の行動に移った方が良いということですね。
当然、早めにチーズがなくなることに気づいた方が良いですが、後から気づいてしまった場合でも、すぐに次の行動に移すことを意識したいですね。
まとめ
新しい行動を起こさないと、衰退しかありません。
今と同レベルの生活、今よりも良いレベルの生活を手に入れたいのであれば、「行動あるのみ」という気持ちにさせてくれる本です。
他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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