日経コンピュータ 2021年1月7日号 〜特集 新春技術大予測2021〜
表紙は、「特集 新春技術大予測2021 テクノロジーがもたらす夜明け」です。
2021年の第一号として、今後の成長が期待される様々な新技術を一気に知ることができる特集が組まれていました。
また、政府がデジタル庁の発足に向けて動き出しているという記事も紹介されていました。
一般企業だけでなく、政府もDX推進に向けて動いていることをひしひしと感じました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① 最新技術特集
今後成長が期待されるスーパーシティや6G、量子コンピュータ等の最新技術が紹介されていました。
どれも凄い技術ですが、特にスーパーシティ構想が目を引きました。
従来の都市のIT化施策では、個別分野ごとにIT化できるところ見つけるボトムアップ的な手法でしたが、今回のスーパーシティ構想では、最新技術ありきの街に、制度や人をフィットさせていくという手法を政府がトップダウン的に進めていくこととなります。
現実世界に作り込んだシステムの中で、人々が生活し、システムの不具合を見つけ、改善を繰り返し、より良い街を目指していくということですね。
まずは全国5カ所程度に対して、実証実験が為されるようですが、是非成功を納めて欲しいものです。
印象に残ったテーマ② デジタル庁発足
2021年9月に国のデジタル施策を担う新組織「デジタル庁」を発足するという記事が紹介されていました。
「強力な総合調整機能を持つデジタル施策の司令塔」という、これからの日本社会のデジタル化の成否に責任を負う非常に重要なポジションを担います。
自治体システムの標準化や、民間・公的機関のデジタル化支援の企画立案等、途方もなく、難しい案件を担当することとなりますが、それだけの仕事を推進する優秀な人材が集まるのか注目です。
印象に残ったテーマ③ イオン銀行のCRM再構築
イオン銀行が2019年11月19日に、米セールスフォース・ドットコムの「Sales Cloud」を用いた営業支援システムを稼働させた記事が紹介されていました。
このシステムの稼働前は、営業活動や案件情報をシステムで一元管理できておらず、営業担当者の手帳内で最新の情報が管理されているために、最新の情報が把握できないという問題点がありました。
また、CRMシステムのカスタマイズが多く存在したために、単純アップデートができず、SasSの最新機能が使えないという問題点がありました。
これらの問題点を、今回の営業支援システムでは解消しており、営業プロセスの標準化、数値化ができ、制約率が上がったようです。
全面的なシステム刷新には費用も体力も掛かり、社内からも相応の抵抗圧力もあったと思いますが、ビジネス競争力をアップするために必要な施策としてやりきった姿勢に感銘を受けました。
まとめ
スーパーシティや量子コンピュータ等、今後の成長が期待される技術を一気に知ることができました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
【書評】樋口泰行「僕が「プロ経営者」になれた理由--変革のリーダーは「情熱×戦略」」 〜プロ経営者になる方法を紹介〜
昨今、「プロ経営者」という言葉を耳にすることが増えてきたのでは無いでしょうか?
現代の日本のように、人口オーナス期の社会においては、従来の仕事の単なる改善だけでは、企業の成長が難しくなってきています。
そのような中で、社内の人間関係や文化等に対するしがらみがない、第三者である、プロ経営者に経営を任せて、大刷新を図ることが必要になってきたために、プロ経営者が増えてきたのでしょう。
本書では、そのようなプロ経営者の中でも特に優れた手腕を持つ樋口氏が、「プロ経営者になるために意識すべきこと」を紹介してくれています。
プロ経営者を目指す方だけでなく、「自身のマーケットバリューを高めたい」と考えている人にもおすすめの本です。
- 本の紹介
- 印象的なポイント① 多様な環境に身を置くことで、人としての「器」を大きくすることが重要
- 印象的なポイント② キャリアはマネジメント能力に集約される
- 印象的なポイント③ どのような状況でもプライオリティーをつける必要がある
- まとめ
本の紹介
筆者「樋口泰行」氏は、日本マイクロソフト株式会社執行役員会長を勤められています。
ハーバード大学でMABを取得後、アップルで勤務、HPで執行役員、ダイエーやマイクロソフトで社長を勤めるという華々しいキャリアを積んでこられた凄い方です。
本書を読むことで、プロ経営者になるために意識すべきこと、マーケットバリューを高める方法を学ぶことができます。
印象的なポイント① 多様な環境に身を置くことで、人としての「器」を大きくすることが重要
「ビジネスパーソンとしてのマーケットバリュー」を高めるためには、スキルや知識を磨き抜くことはもちろん重要だが、それだけでは十分ではない。多様な環境に身を置き、失敗と成功の経験を積み、さまざまな人と仕事をすることで、人としての「器」を大きくしていくことが大切だ。そして経営者・マネジメント層は、そうしたチャレンジができる環境を整えることが、最も重要な仕事の一つだという認識をもってほしい。
プロ経営者になるためだけではなく、転職や現在勤めている会社において、自分自身の価値を高めるために何をすべきかが紹介されていました。
スキルや知識をつけていくだけでなく、多様な環境に身を置き、様々な仕事に対応できるような能力を身につけていくことが大事なのですね。
岡島悦子氏「40歳が社長になる日」等の様々な本でも言われているように、幅広い経験を積んだ人の方が、マーケットバリューが高くなるのですね。
環境を変えるチャンスに積極的にチャレンジしたいと思いました。
印象的なポイント② キャリアはマネジメント能力に集約される
「キャリアは単なる知識やスキルの積み重ねではなく、マネジメント能力に集約されていくのではないか」と考えるようになったのである。
「キャリアとは何か?」をここまで端的に表した表現を見たことがありません。
筆者は自身の経験から、キャリアを一言で表せるレベルにまで理解が深まっているのでしょう。
華々しいキャリアを積んできた筆者の考えですから、非常に説得力があります。
若いうちは個人として成果を出すことができれば評価されますが、それだけではダメということですね。
チームとして如何に成果を出すかが重視されます。
早い段階から大人数をマネジメントするチャンスに積極的にチャレンジしたいと思いました。
印象的なポイント③ どのような状況でもプライオリティーをつける必要がある
経営者ともなると、会社で生じる様々な課題に対する会議に全て出席していては、どれだけ時間があっても足りません。
そのような中で、経営者自身が本当に取り組むべき課題に集中して取り組むためには、取捨選択が必要です。
全ての問題が重要そうに思える場合においても、各問題を大局的に俯瞰し、優先順位をつけられる能力が経営者には求められているということですね。
この能力は、経営者に限らず、チームをマネジメントするリーダーにも必要な能力であり、実務の中で磨いていくことができる能力です。
自分自身のプライオリティーの付け方を早く確立していきたいものです。
まとめ
樋口氏の凄い熱量をひしひしと感じる本でした。
他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
【書評】グレッグ・マキューン「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」 〜自分の価値を最大化する方法を紹介〜
日々の仕事において、自分の価値を最大限発揮できていると感じますか?
「自分の価値を最大限発揮できているかどうか微妙だな、、、」と感じた人には、是非本書を読んで欲しいと思います。
また、自分自身だけでなく、チームメンバーが生き生きと働けていないと感じるリーダー層にも、本書はおすすめです。
本の紹介
筆者「グレッグ・マキューン」氏は、シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEOです。
Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーも務めている凄い方です。
本書を読むことで、本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための方法論を学ぶことができます。
印象的なポイント① エッセンシャル思考の定義
エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。正しいことをやりとげる技術だ。もちろん、少なければいいというものでもない。自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである。
「少なければいいというものでもない」というところが重要だと思いました。
要は、「自分の力を最大限に発揮すれば、もっと多くのことができるにもかかわらず、手を抜いて、少しのことしかしないということでは無い」ということですね。
それでは、エッセンシャル思考を体現するためには、何をすれば良いのでしょうか?
それは、「自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分」することです。
「自分の時間とエネルギー」がベースになるので、自分がどんなに頑張ってもできないことを「できる」と豪語して、引き受けても、意味がありません。
「自分の能力を把握した上で、できるかできないか微妙なところに狙いを定めて、そのことに最大限の力を注いでいくこと」がエッセンシャル思考を体現することになるのではないかと思いました。
印象的なポイント② 仕事の中で遊びを見出す重要性
遊びは、それ自体を目的とした行動だ。何かのためでなく、遊びたいから遊ぶ。凧あげ、歌、ボール投げ。どこにもたどり着かない行動は、一見無駄なようにも思える。しかし実は、そうした遊びこそ、人間にとって不可欠な行動なのだ。
遊んでいるとき、私たちはもっとも純粋な形で人間らしさを発揮し、自分らしさをさらけ出す。最高の思い出や、「生きている」という実感をもたらしてくれるのは、遊んでいる時間だ。遊びは発想を豊かにしてくれる。新たなアイデアが生まれ、古いアイデアが新たな命を得る。好奇心が刺激され、未知のものを知りたいという意欲がわいてくる。
仕事の中で遊びを感じることはありますか?
なかなか難しいですよね。
お金をもらって仕事をしているのだから、仕事は辛いものでなければならないと考えている人もいるのではないでしょうか。
ただ、脳の働きから考えると、「仕事=辛いもの」と考えるのはマイナスかもしれません。
自分の持てる力を最大限発揮することがプロフェッショナルですよね。
そのためには何をしないといけないのでしょうか?
遊びを感じることです。
仕事の中で遊びを感じられるように、意識していきたいと思いました。
印象的なポイント③ エッセンシャル思考のリーダーはメンバーの役割を曖昧にしない
エッセンシャル思考のリーダーは、各メンバーの役割をとことん明確に規定する。あいまいな言葉は使わない。全員が自分の役割を完全に理解し、さらに自分以外の役割もすべて把握できるように、きちんと話をする。
このエッセンシャル思考のリーダーの姿勢を読んだときに、かなりのインパクトを受けました。
「全員が自分の役割を理解」に関しては、多くのリーダーが意識していることではないでしょうか。
しかし、エッセンシャル思考のリーダーにおいては、これだけでは不十分です。
「自分以外の役割もすべて把握できるように、きちんと話をする」ことが必要です。
ここまでできてこそ、初めてエッセンシャル思考を体現できていることになるのですね。
確かに、この姿勢は非常に重要だと思います。
他のメンバーの役割を理解していれば、自分自身の責任範囲も明確になります。
また、あるチームメンバーが他のメンバーに対して、「自分はこんなに忙しいのに、あの人は何もやっていないように見える。あの人の役割は何なんだろう」という疑問を抱いてしまうと、双方のチームメンバーにとって、モチベーションが下がる要因になってしまいますね。
このようなことが無いようにするためにも、メンバー全員の役割分担を明確にし、また、他のチームメンバーの役割も理解させることが非常に重要なのですね。
メンバーが他のメンバーの役割まで把握できるようにコミュニケーションを取りたいと思いました。
まとめ
働き方改革が求められて久しいですが、本質的な改革を行っている企業はまだまだ少ないのでは無いでしょうか。
このエッセンシャル思考が日本企業に広く浸透することを期待しています。
他にもためになることがいっぱい書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
Bloomberg Businessweek 2020年12月14日号 〜How to Live With the Virus〜
表紙は、「How to Live With the Virus」です。
コロナが社会に対して与えた問題に関して、複数の切り口から紹介されていました。
印象に残った記事① コロナが家庭の育児環境に与えた影響
コロナによりテレワークが推進されただけでなく、子供等もオンライン授業が推進されましたね。
これにより、日中まで子供が家にいることになり、特に女性の育児負担が増えている問題に関する、海外の事情が紹介されていました。
この問題は日本だけでなく、海外でも問題になっていることを改めて認識させられました。
育児に対するサポートをどれだけ行えるかが、各国の政策で重要になっています。
印象に残った記事② コロナによるサンフランシスコ家賃相場の変化
サンフランシスコというと一流企業が集い、家賃が非常に高いという印象がありました。
しかし、昨今のコロナの影響により、テレワークが増えたことで、家賃相場がかなり下がっているようです。
どの国でも同じような事象は起きるでしょうから、日本でも東京の家賃相場が下がる時が来るかもしれませんね。
印象に残った記事③ コロナワクチン市場の問題点
ファイザーのコロナワクチンが発表されたことは人類にとって明るいニュースですね。
ただし、他社がワクチン開発を進める上ではネガティブな要素があるようです。
それは、有効なワクチンが開発されたことで、リスクのあるワクチン治験に対する参加者が集まりにくくなるという問題です。
良いニュースの裏面には、デメリットもあるということを考えさせられました。
まとめ
コロナに関する記事が多く紹介されていました。
改めて、コロナは世界規模の問題であると認識させられました。
【書評】ハーバード・ビジネス・レビュー 2021年 1月号 〜ESG経営の実践〜
表紙は、「ESG経営の実践」です。
昨今、ESG経営という言葉を耳にすることも多くなってきたのではないでしょうか?
ESGは、「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の3要素を指します。
言葉だけではピンと来ない、ESG経営の重要性と取り組み方が本号で紹介されています。
目先の仕事に囚われず、一つ上の視点で仕事を考えるきっかけになりますので、是非読んでみてください。
印象に残ったテーマ① ESGが重視される理由
ESGという言葉をよく耳にしますが、なぜESGが企業経営において重視されるようになったのでしょうか?
それは、ESG活動で成果を出せる企業は、優れた財務成果をもたらす可能性が高いという投資家の期待があるためです。
要するに、自社だけの利益を追求するのではなく、社会全体の利益を追求できる余裕のある会社は、将来的にも成長し続けられる可能性が高いという仮説によるものです。
これはある程度納得できる仮説ではないでしょうか。
例えば、日常の仕事でも、自分自身の本業だけで成果を出している社員よりも、もう1段階上の視点で、会社、社会の視点で成果を出せている社員の方が優れていますよね。
このように、会社の将来の成長可能性を示すためにも、ESG経営を追求することには大きな意味があるのです。
印象に残ったテーマ② ESGの優先順位
ESG経営に取り組む際に、どの要素から手をつけるかは悩ましい課題ですよね。
この課題に対する、大手製薬会社エーザイCFOや早稲田大学大学院の客員教授を務められている柳良平氏の、「GなくしてEとSは成り立たない」という信念が印象的でした。
EやSを追求するためには、まずは、Gを追求し、会社経営の基盤となるバランスシートを安定させることが重要と説いています。
このように、バランスシートが安定していないとESG経営が難しい点からも、ESG経営がうまく行えている企業は投資先として有力そうですね。
印象に残ったテーマ③ ESGに対するメガトレンド
ESG経営の他に、昨今よく耳にする言葉として「SDGs」があるのではないでしょうか?
この二つの言葉にどういう関係あるのでしょうか?
「SDGsが目的、ESGは手段」という関係があるようです。
国連が定め、全世界で共有されているSDGsを達成を目指すことが人類の目標になりました。
その目標を達成するために企業がすべきことがESG経営なのですね。
なぜ今ESG経営が注目されているか腹落ちしました。
そして、ESG経営は、SDGsの達成期限である2030年までは注目され続けることでしょう。
まとめ
言葉はなんとなく聞いたことがある程度であったESG経営が、非常に重要であり、ひとごとではないことに気づくことができました。
非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
日経コンピュータ 2020年12月24日号 〜特集 DXを阻む壁〜
表紙は、「特集 DXを阻む壁 1200人調査で見えた3つの課題」です。
コロナ禍により経営難に陥っている企業も多くありますが、ポストコロナの世の中において、成長するためには、今のうちから将来を見据えた種まきを進める必要がありますよね。
今回は、DX推進を阻む複数の障壁が紹介されていました。
また、どの課題に対して積極的に取り組むべきかも紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① DXを阻む壁と必勝法
DXを推進する際の障壁に関するアンケート結果として、「DX人材の不足」、「DX人材の育成が進んでいない」、「ネットワークやWEBで完結しないアナログな仕事が残っている」の3大障壁が紹介されていました。
確かにDX人材が不足していては、DX推進がスムーズに進まない気がしますね。
ということは、人材育成を最優先に考えるべきなのでしょうか?
本書の分析結果ではどうやら違うようです。
DXが成功している企業に、必ずしもDX人材が豊富にいるかというと、必ずしもそうとは限らないからですね。
では、何を優先すべきでしょうか?
一番優先すべきことは、DXに対する会社の方針の明確化と、その全社的な浸透に取り組むことのようです。
DXで真にビジネスを変えたいのであれば、経営層の強い意思が欠かせないということですね。
印象に残ったテーマ② クラウド利用に対するユーザ企業の意識改革が必要
「日本企業はクラウドサービスに対する意欲があるのに、なぜ進まないのか?」
この問いに対する、ガートナージャパン亦賀忠明氏の、「ユーザ企業の勉強不足と、それにつけ込むかのような日本IT企業の質の低い提案によるもの」という回答が印象的でした。
ユーザ企業のITスキル向上に対する要求が、さらに強まってきていますね。
勉強し続けないと生き残れない世の中が来ています。
印象に残ったテーマ③ 非対面の接客に対する需要の高まり
昨今のコロナ禍を踏まえた航空業界のAIによる非対面接客や、りそな銀行の接客アプリが紹介されていました。
非対面の接客は今回のコロナ禍で一気にニーズが高まった印象がありますよね。
本当に人がやらないといけないのかを考え直し、デジタルによる接客に置き換えられないかを考える時代が来ています。
まとめ
DXという言葉は、2020年ですっかり世の中に定着しましたね。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
日経コンピュータ 2020年12月10日号 〜特集 学校DX 1人1台の先にある学びへ〜
表紙は、「特集 学校DX 1人1台の先にある学びへ」です。
今回のコロナ禍で、一気にリモート授業への需要の高まりましたよね。
学校ごとの整備状況が違う点等、学校DXの推進には課題が多くあります。
今回は、この課題を解決するためのGIGAスクール構想等が紹介されていました。
数ある記事の中から、私が印象に残ったテーマを紹介します。
印象に残ったテーマ① GIGAスクール構想予算の内訳
GIGAスクール構想の予算4,610億円の内訳が紹介されていました。
その中でも特に目を引くのが、端末整備支援費2,973億円です。
これは、1人1台の端末を準備するための補助金であり、1台端末を購入するために4万5000円を上限として国から補助を受けられるものです。
PCは1台あたり10万程度は必要な印象でしたが、ChromeOSのような比較的安い端末が登場しているおかげで、1台あたり4万5000円程度で買えるようになってきているのですね。
このような価格競争が活発に行われるためにも、複数のPCメーカーが競争する市場が存在することの重要性を感じました。
印象に残ったテーマ② ユーザ企業は東証システム障害を対岸の火事と見るべきではない
東証の社長が引責辞任をしたことでも有名な東証システム障害の、調査報告書に関する記事が紹介されていました。
その報告の中には、ベンダーだけの責任ではなく、東証にも一定程度の責任があったということが記されていたようです。
その理由として、東証がシステム開発、テストをベンダー任せにしており、ユーザ企業として適切なテスト内容を検討できていなかったことが挙げられていました。
この判断に衝撃を受けたユーザ企業は多いのではないでしょうか。
ユーザ企業側にも受け入れテストの内容に責任があるということを、しっかりと理解できていないユーザ企業は多数存在することでしょう。
システム開発をベンダーに丸投げする時代は終わったことを肝に命じる必要がありますね。
印象に残ったテーマ③ システム人材不足
日本の光学機器メーカー「トプコン」のDX推進事例が紹介されていました。
現在は精密計測技術を活かした計測機器の販売がメインですが、今後はその技術で集めたデータ活用支援サービスも含めた提案型のソリューションを提供していく考えのようです。
そのために課題になるが、DX推進のための人材確保のようです。
このトプコンの事例によらず、他社のDX推進や、学校のGIGAスクール構想の推進等、デジタル人材の需要は高まる一方です。
そういった時世の中で、選ばれる人材になるために、デジタル技術に対する知識、スキルを身に付けていく必要性を感じました。
まとめ
全体を通じて、システム、デジタル知識が無いと仕事が成り立たないことを感じさせられました。
他にも、非常に勉強になることが書いてあるので、ぜひ読んでみてください。